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総理大臣暗殺クラブ の商品レビュー

3.3

15件のお客様レビュー

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2014/09/03

途中までは、ありがちな学園ものかとか野ブタをプロデュースみたいな話になって読み進むのが遅くなったけれども、後半から一気に読みました。帯に書かれていた通り青春を戦った読後感のとても良い作品でした。でも伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーに似ているかな。

Posted byブクログ

2014/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

総理大臣暗殺クラブを立ち上げた高校生 お局、三重子、ムセン、オッサン、ボンボン。 突拍子もない設定でどういう終わりになるのかと思ったけど、物語を通して書かれていたのは人間の成長。(総理大臣暗殺メインの話ではない) 三重子、ムセンの徹底っぷりはほとんど共感できなかった。

Posted byブクログ

2014/08/09

図書館で借りた本なのに麦茶かけてしまい新しい本を買って持っていく。麦茶色の1冊が手元に残ったなあ。 内容はまあまあ。北上氏おすすめやったから、もう少し暗殺本気寄りというか、そっちメインの話しを期待したけど、まあ現実的な人情もの。 うーむなんとも。

Posted byブクログ

2014/08/03

荒唐無稽でバカらしく、「ないわー」って思いながらも読み進め、気づいたら納得しながら読んでるけど、やっぱりまた「ないやんw」って思うんだけど気づいたらまた納得して読んでる。 設定に奇抜も何もない、ちゃんと伝えたいものがあるからいいんだ。 初めて読んだ「私を知らないで」とは全くテイス...

荒唐無稽でバカらしく、「ないわー」って思いながらも読み進め、気づいたら納得しながら読んでるけど、やっぱりまた「ないやんw」って思うんだけど気づいたらまた納得して読んでる。 設定に奇抜も何もない、ちゃんと伝えたいものがあるからいいんだ。 初めて読んだ「私を知らないで」とは全くテイストが違うのだけど、彼女の吸引力というか求心力は力強くて、そのもの凄さは変わらない。

Posted byブクログ

2014/07/31

冒頭─── 入学式が終わって体育館を出ると、部活動の勧誘が待ち構えていた。それぞれのコスチュームに身を包み、キャッチセールス顔負けの無駄に爽やかな声で新入生に呼びかける。 体育館から校門まで桜並木が続いている。入学式に合わせたかのように見事に満開になっているのだが、桃色の花弁が...

冒頭─── 入学式が終わって体育館を出ると、部活動の勧誘が待ち構えていた。それぞれのコスチュームに身を包み、キャッチセールス顔負けの無駄に爽やかな声で新入生に呼びかける。 体育館から校門まで桜並木が続いている。入学式に合わせたかのように見事に満開になっているのだが、桃色の花弁が散る中でカラフルなコスプレもどきをした人たちが騒いでいるのは、あまりにも見苦しい。桜への冒涜に等しい。 新入生の双子の姉小松茂子は、妹三重子を盲目の恋から立ち直すために高校内に政治部を創設する。 メンバーは、いつでも沈着冷静な茂子。 恋に恋してしまった妹の三重子。 電波オタクのムセンこと田崎もも。 大富豪の息子、ボンボンこと成村明人。 中年のような風貌のオッサンこと柏木保。 この五人が『政治部』という隠れ蓑の中で、訳あって“総理大臣暗殺”という目的を掲げ、それぞれの役割をこなしていく。 途中から、ガイコツこと清水弥生もそのメンバーに加わる。 この個性的で、自分の目的のためには手段を選ばぬ自己中心的な生徒たちが、用意周到な計画を練り、総理大臣暗殺に向かって着々と突き進む。 一見、荒唐無稽な設定なのだが、これがなかなかに面白い。 と言っても、実際の暗殺には当然のごとく、多くの障壁が立ちはだかるのだが。 自分の利益でしか結びついていなかった部員たちだが、最後の事件を機に、六人の間に不思議な心情が芽生え始める。 それまで経験しなかったことに遭遇し、一人一人が確実に子供から大人への一歩を歩みだしたことの証。 このときの六人は眩しく輝いてさえ見える。 あれだけ幼く、独りよがりの考えしか持たなかった六人が、自分の本音を吐露することで人間としての連帯感が生まれる。 冷酷なまでに無機的で感情を表さなかった茂子さえもが、ここにきて突然、血の通った人間になる。 その転換部分が見事だ。 そして、予想だにしなかった最後の三重子の行動。 この作品は何やら不思議な小説だ。 SFでもミステリーでもない。 読み終わってみれば、爽やかな青春小説にさえ思える。 白河三兎という作家の懐の深さを知る作品だ。 ちょっと変わった面白い小説を読みたい人にはお薦めの作品です。

Posted byブクログ