シモネッタのアマルコルド の商品レビュー
通訳者の酸いも甘いも余すことなく書かれているのですが、伝え方が面白くて思わず何度も笑ってしまいました。通訳者になるためには、語学が出来るだけではなく、双方の文化を熟知し、母語にも長けていないと本物の通訳者と言えないのだな・・と。言われてみればその通りなのですが、世間一般には語学が...
通訳者の酸いも甘いも余すことなく書かれているのですが、伝え方が面白くて思わず何度も笑ってしまいました。通訳者になるためには、語学が出来るだけではなく、双方の文化を熟知し、母語にも長けていないと本物の通訳者と言えないのだな・・と。言われてみればその通りなのですが、世間一般には語学が出来る人=通訳が出来ると思われている節があると思うので、ハッとしました。
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「なぜ日本の部屋には家具がないのか」というイタリア人からの素朴な質問への回答から始まる、イタリアと日本の文化的な違いの考察がとても面白かったです。 他にも価値観や物の言い方の違いに由来する通訳の苦労話が盛りだくさん。各章数ページの短さなので、気楽に楽しめます。
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単行本で一度読んだのだけれど、忘れている部分は面白く読めたし、覚えている話はもう一度読みたい話だったので、結局通読してしまいました。また3年後くらいに読むと面白いかも。
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イタリア語のシモネッタの6冊目(文春文庫で)エッセイは、いつもの通り切れが良く楽しく笑わせてくれる。しかし、いつにまして哀感とタメ息の量が多いような気がする。この本が、通訳生活40年の白鳥の歌とならないようにを祈りたい。
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【通訳人生40年の艶笑喜劇!】通訳人生40年を振り返り「日本」「イタリア」そして「人を結ぶ言葉の粋」について考察するちょっと過激でユーモラスなエッセイ集。
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ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/article/402936985.html米原万里の戦友にして「イタリア語通訳界の大横綱」米原万里が2006年になくなってもう8年がすぎた。『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(文春文庫)という、通訳をめ...
ブログに掲載しました。http://boketen.seesaa.net/article/402936985.html米原万里の戦友にして「イタリア語通訳界の大横綱」米原万里が2006年になくなってもう8年がすぎた。『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(文春文庫)という、通訳をめぐる考察はいまも忘れられない。その米原万理が「シモネッタ・ドッジ」というあだ名を献上し、「イタリア語通訳界の大横綱」と称えたのが田丸公美子。 田丸の処女エッセイ『パーネ・アモーレ』(文春文庫)は「笑いをとる」という点では米原にまさっていた。
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ガイドは「知らない」と言ってはいけない。通訳はわからない言葉があっても止まってはいけない。なんて度胸を要する大変な仕事なんだろうと思った。通訳業のウラ話の数々。自分も通訳をする時、田丸さんのプロ意識を見習いたい。
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安定のおもしろさ。 語学テキストの巻末連載などを主にした同時通訳やガイドの経験談に異文化理解エピソード、短めで気楽に読めるものばかり。でも、たくみに笑いをまぶし読者にサービスしつつも仕事に対する姿勢には甘えや妥協がないので、読みつつ姿勢を正さずにはいられない。 最後に置かれた「人...
安定のおもしろさ。 語学テキストの巻末連載などを主にした同時通訳やガイドの経験談に異文化理解エピソード、短めで気楽に読めるものばかり。でも、たくみに笑いをまぶし読者にサービスしつつも仕事に対する姿勢には甘えや妥協がないので、読みつつ姿勢を正さずにはいられない。 最後に置かれた「人生は笑いの中に」は、この人も須賀敦子の文章を崇拝すると知ったのがうれしく、同時に過ぎた時代を追想するシモネッタの姿にちょっとしんみりする。 イタリア語の仕事を通して日本を、自分をより深く理解すること、言葉は違えど、わたしもその目標を見失わないようにしたい。
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