1,800円以上の注文で送料無料

タコの教科書 の商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/16

章立てで7分の3がタコの生物学的機能 を解説してあるのだが、この本の面白い ところは、タコ漁やタコ市場、タコ料理 タコにまつわる芸術、タコの飼育方法に いたるまで網羅しているところ。 あまりこういった構成の本は見たことがない。 (特定の生物に限ってのものは少ない気がする) タコ...

章立てで7分の3がタコの生物学的機能 を解説してあるのだが、この本の面白い ところは、タコ漁やタコ市場、タコ料理 タコにまつわる芸術、タコの飼育方法に いたるまで網羅しているところ。 あまりこういった構成の本は見たことがない。 (特定の生物に限ってのものは少ない気がする) タコが頭がいいらしいことはテレビなどで 聞きかじっていたが、ルービックキューブで 遊んでいる写真を見てびっくりした。 無脊椎動物で遊ぶことをする生物は なかなかないらしいが、実験的にも タコが遊ぶ生物であること、個性を持った生物 であることは確認されているらしい。 だからこそ、最終章の飼育法でも愛玩生物として 適しているということか。 見たことがあるような気はしたが、 タコの芸術の章で、春画にタコが描かれていた。 なまめかしい。大きな目とか曲線を描く脚が エロスと結びつくのだろうか。 タコだけでこんなに面白い本になるんだな。

Posted byブクログ

2020/10/31

無脊椎動物でも高度な行動を取る頭足類、環境への適応が知性を進化させたのであれば、哺乳類や恐竜の知性との相似性が見出せる可能性があり、人類を知る上でもタコ研究は意義深い。宇宙戦争のHGウェルズの息子が無脊椎動物の研究者になったというのは面白いエピソードだった

Posted byブクログ

2020/05/20

鉄腕DASHを見て、生き物に詳しい人は面白いと感じ、特に好きな生き物であるタコの本を選択。 タコがかなり独特な生き物であるので、どうしても理解しにくいところはあるが、いくつか話のネタになりそうなものを見つける事ができた。

Posted byブクログ

2018/10/20

本物の教科書は自分のことを教科書なんて言わない。 ほとんどの自称教科書本は一部分に特化できずお題目をつぎはぎしただけの雑学本となるが、 本書もそんな雑多な本の中の残念な一冊。 生物学的な詳細は少なく、進化学的な解説もない。 歴史の中でどう扱われたのかという文化史的な要素を中心に...

本物の教科書は自分のことを教科書なんて言わない。 ほとんどの自称教科書本は一部分に特化できずお題目をつぎはぎしただけの雑学本となるが、 本書もそんな雑多な本の中の残念な一冊。 生物学的な詳細は少なく、進化学的な解説もない。 歴史の中でどう扱われたのかという文化史的な要素を中心に語られるが、 北斎の春画やギリシャの壺への言及はあってもラブクラフトには触れられない。 図版はカラーで多いが、文章と関連しないイメージ画像が多い。 いくら自称教科書本と言っても、専門家でない作者の趣味本であることがこんなにも明らかな本はなかなかない。 こんな本が世に出てしまうのは本当の専門家が発信しないせいなんじゃないかと余計な考えを浮かべてしまう気持ちになる一冊。

Posted byブクログ

2014/11/24

タコの教科書 海外のジャーナリストが書いたタコの専門書籍。前回紹介した『タコの才能〜』とよく似ており、内容も半分くらい被っているが、こちらはカラー写真が多いので多少読みやすい。 以下印象に残った事を列挙 ・タコの研究施設として世界をリードするのはイタリアのナポリ臨海実験所 ・...

タコの教科書 海外のジャーナリストが書いたタコの専門書籍。前回紹介した『タコの才能〜』とよく似ており、内容も半分くらい被っているが、こちらはカラー写真が多いので多少読みやすい。 以下印象に残った事を列挙 ・タコの研究施設として世界をリードするのはイタリアのナポリ臨海実験所 ・現在のタコの最大の漁場はモロッコ等の北アフリカ大西洋沖だが、トロール漁の影響で漁獲量が下がり規制が始まっている ・メキシコで発見されたマダコの近縁種「オクトパス・マヤ」はプランクトン期を経ず孵化したら小型のタコとして海底で過ごす。メキシコではこの特性を生かし、マヤの完全養殖の一歩手前まで行っている ・葛飾北斎の例の版画はヨーロッパの芸術家にかなり強い影響を与えた ・タコの出てくる映画の約9割がタコを怪物として描いている 『タコの才能〜』との写真以外の違いとしては、あちらはタコの生物学的な研究報告がメインなのに対し、こちらは料理や芸術などの人間文化とタコとの関わりを大きく取り上げている。特に、タコに関する絵画や映画について詳しい解説が載っていた。また、世界一のタコ消費量を誇る日本に関しても多くのページが割かれていて、世界のタコ文化における日本の重要性を感じた。タコとタコ文化の発展のためにも、日本が率先してタコの保護に取り組むべきだろう。それから、27頁下段のオクトパス・マヤの赤ちゃんの写真が非常に可愛かったことを付け加えておきたい。

Posted byブクログ

2014/11/26

赤い表紙がきれいで手に取ったタコの本。 生物学的な話、文化的な話、サッカーの予想で有名になったパウルなどの小ネタまで。 著者のタコ愛がときに変な擬人化に走るのがやや気になるものの、楽しく読める。 無脊椎のくせに知能が高いタコの特徴がおもしろい。 利き手ならぬ利き目があったり、安...

赤い表紙がきれいで手に取ったタコの本。 生物学的な話、文化的な話、サッカーの予想で有名になったパウルなどの小ネタまで。 著者のタコ愛がときに変な擬人化に走るのがやや気になるものの、楽しく読める。 無脊椎のくせに知能が高いタコの特徴がおもしろい。 利き手ならぬ利き目があったり、安全な環境でやることがないと破壊衝動に駆られたりするらしい。 欧米感覚がよくわからないところが結構あった。 デビルフィッシュフォビアのくだりを偏執的だと感じるのは私が日本人だからなのか? あんまりなおどろおどろしさに笑ってしまう。 でもタコが映画のなかでどう表現されているかという話は、マイノリティ関係で読んだ研究とそっくりで笑えるんだか虚しいんだかわからない感情がわいた。 あと「知性があるから実験に配慮すべき」ってのも理解できない。 あってもなくても不必要な苦痛を与えるべきではないだろうに。 「魂がないからどう扱ってもいい」といっていた時代から進歩がない。 アントン・ドールトンのナポリ臨海実験所、 モロッコの漁場のゴタゴタ、 メキシコの、マヤ女性たちの協同組合とカルロス・ロサスの共同事業によるタコ養殖。 この三つはもっと知りたい。 図版いっぱいなのはありがたいけれど、文章と関係ない入れ方なのが残念。 文章もあっさり読めていいけれど、一般書とはいえ地の文で「半端ない」はどうなの。 日本料理の「タコ酢」というものは酢ダコとは違うんだろうかとか、ときどき気になる部分がある。 p121の写真につけられた説明で吹いた。 ”タコの腕(通常、「触手」とは呼ばない)” なんだと思ってるんだ。

Posted byブクログ

2014/10/31

読書録「タコの教科書」4 著者 リチャード・シュヴァイド 訳 土屋晶子 出版 エクスナレッジ p79より引用 “身体を無防備にさらしているがゆえに、知 能を進化させた生き物はタコだけではない。 私たちヒトも同じ進化の道をたどったのでは ないかと言われている。” 目次から抜粋...

読書録「タコの教科書」4 著者 リチャード・シュヴァイド 訳 土屋晶子 出版 エクスナレッジ p79より引用 “身体を無防備にさらしているがゆえに、知 能を進化させた生き物はタコだけではない。 私たちヒトも同じ進化の道をたどったのでは ないかと言われている。” 目次から抜粋引用 “タコの身体  タコの脳  タコの知性  タコ料理  タコの飼育法”  ジャーナリストである著者による、全編タ コづくしの一冊。  タコの体についてからおいしく食べる方法 まで、紀元前の壺に表された文様から現代の 看板まで、タコに関する話や物がこれでもか と出て来ます。  上記の引用は、タコの知性についてかかれ た章での一節。タコの知性と学習能力につい て、繰り返し書かれていて、その能力の高さ が強調されています。 タコの頭がいいとわかって、尚且つ人間と近 い進化の仕方をした別形態ということになっ たら、そのうちタコを食べてはいけないとい う話が出てくるかもしれませんね。  太古の昔から人間と共に地球に存在してき たタコ、これからも共に存在し続けられるよ うに、程々に美味しく食べるようにしたいも のですね。 ーーーーー

Posted byブクログ

2014/08/02

タコの機能や器用さに魅せられた研究者達のタコに高い知能があるとの証言に始まり、各地域の生活に根差したタコ料理の紹介、更にはタコの文化的、象徴的な意味について論じてしまう本書は、正にタコの教科書です。

Posted byブクログ