評伝 岩崎彌太郎 の商品レビュー
三菱財閥を語る上で外せない岩崎の半生を勉強できました。当時から海外とのパワフルな交渉と活躍をしていることが成功の原点と感じます。
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これぞ成り上がり。 政府のためという目的の下、日本の発展を支えた三菱の創始者、岩崎彌太郎。 地下浪人から海援隊、九十九商会、三菱商会と海運事業を通し三菱財閥を作り上げてきたわけだけど、その過程で何度もいろんなチャンスを掴みそうになりながらうっかりミスってクビになるその破天荒ぶりが魅力的。 土佐の地毛浪人から経営者になるまでのエピソードも人柄がよくわかり面白かった。 三菱商会の社長になるとザ・ワンマン経営なのだけど、良いことも悪いことも自分の責任とするその姿勢は漢気そのもの。 顧客あっての事業だという考えからおかめを飾っていた(笑顔を真似ろ)というエピソードもあり、経営を本格的に学んできたわけではない彌太郎だけど、持ち前の感性とその時代の空気が上手く合致して成功を収めたのかなと思う。 お金持ちとして悪いイメージを持たれることもあるようだけど、私利私欲のために経営していたわけではなく、日本のために日々奔走し、日本の近代化の中心となった偉大な経営者ということがよくわかった。
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