百歳の力 の商品レビュー
わたしのような美術好きには本気でオススメします❗ 美術の話が中心にあるのです、美術が好きじゃない方は読んでいてもツマラナイ、理解できない文章も多いと思います。
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展覧会がとても良かったので拝読。抽象についての語りがスッと胸に入ってきて心地よかった。そして兎角格好イイ。感性が鋭く時を越えて最先端すぎる(作品がカラーでないのが惜しい。是非生で観た方が良い。「長生きした人」の一面でおさめてしまわず)
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2021年3月、訃報を聞き、ずっと積読になっていた新書をひらいてみた。2014年、百歳を超えたところでまとめられた語りおろし。 自分を客観的に分析しつつ徹底的に自分をだいじにできるのがかっこいいなと思う。口先では自由に憧れながらも、ほんとうにひとりで立って自らを養い自由を満喫する...
2021年3月、訃報を聞き、ずっと積読になっていた新書をひらいてみた。2014年、百歳を超えたところでまとめられた語りおろし。 自分を客観的に分析しつつ徹底的に自分をだいじにできるのがかっこいいなと思う。口先では自由に憧れながらも、ほんとうにひとりで立って自らを養い自由を満喫する生き方はなかなかまねできない。アメリカにでかけたときに出会った人々や当時のニューヨークのギャラリーの思い出話が興味深い(別の著書で読んだ覚えもうっすらある)。
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朝ドラのヒロインみたい。 →https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12123533907.html
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※このレビューにはネタバレを含みます
篠田さんは103歳でこの自叙伝を書かれた。2016年現在は105歳になられるのか。大変な長寿である。彼女は墨を使った水墨画家で、本書の各章末に白黒の絵がコピーされている。カラーで見ると、墨をメインにアクセントで金が入っていたり、非常にセンスが良いことがわかる。筆をスッと引いた線が特徴的だ。時に四角を描き込まれていたりする。もし展覧会があれば、是非生で拝見したい。彼女の絵からは無限に想像が膨らむなにかが発せられているような気がする。抽象画はそれほど興味のないジャンルであったが、ただの食わず嫌いだったようだ。篠田さんは未婚である。お子さんもいない。43歳から2年の渡米経験をお持ちだ。本書では、両親からしつけられたこと、主に母について書かれている。どうも自由奔放に生きていることが、長生きの秘訣だそう。着物を粋に着こなす、とても素敵な女性である。
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墨の線による抽象美術家・百歳を超えた篠田桃紅さんの語り下ろし自伝。文学にも造詣の深い桃紅さん。まだ独り身の私からすると、ずっと独身を通しておられる彼女の言葉には勇気付けられた。「自由とは自分にのみ依っていること」という言葉が印象的だった。人は皆、オリジナルで個性的でユニークかつ孤...
墨の線による抽象美術家・百歳を超えた篠田桃紅さんの語り下ろし自伝。文学にも造詣の深い桃紅さん。まだ独り身の私からすると、ずっと独身を通しておられる彼女の言葉には勇気付けられた。「自由とは自分にのみ依っていること」という言葉が印象的だった。人は皆、オリジナルで個性的でユニークかつ孤独な存在。本書からはそんなメッセージを受け取った。「運命だからあんな性格なのではない、性格が運命をつくる」という話も感銘を受けた。一度しかない人生はどう転んでもなるようにしかならない。たとえわずかでも心のままに生きたい。
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とかく人間は他と同じでありたがる。一人でいることの寂しさから誰かと群れ、その中からはみ出さないようにと自分の考えをしまいこもうとする。私自身もそんな平凡な人間だ。だから彼女の生き方が羨ましい。あと数年で60歳に届こうとしている今感じることは周りの友人が少しずつ離れていこうとしてい...
とかく人間は他と同じでありたがる。一人でいることの寂しさから誰かと群れ、その中からはみ出さないようにと自分の考えをしまいこもうとする。私自身もそんな平凡な人間だ。だから彼女の生き方が羨ましい。あと数年で60歳に届こうとしている今感じることは周りの友人が少しずつ離れていこうとしているということ。でも人との協調性に欠けていたかもしれない作家は自分の美術家としての確固たるものを持ち自分を表現することで100歳を超えた今でもいろいろな人が彼女のもとへ集まってくる。彼女には自分というものを持ち続ける強さがあった。年を考えずに生きること、その年齢でなければできないことがあるのだということばに勇気づけられた。
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人間はインチキ。それを気にするな。なら長生きできると。 この人は自分の未婚・子無しを特別な事のようにいつも強調する。それが劣等感なのかな?と思う。もうそんな時代じゃないのに。
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さっぱりとした性格の方だけど芯の強い素敵な女性だと思いました。いろいろ参考になることが多かったです。
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図書館リクエストの多い本ということで読んだ。著者のことは存じ上げなかったが、本書の2014年時点で101歳になる現役の書家・美術家。 彼女の生い立ちから独り立ち、戦時の苦労、そして美術家として認められる一方で、世間的な女性の幸福といわれるものからは外れた生き方をしてきたことなど、その破天荒といえる考え方ゆえの人生なのだと達観した様子が伝わってくる。 参考になるとか、見習いたいという感じではないが、こんな人生観も素敵だと思う。 15-228
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