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犯罪心理捜査官セバスチャン(下) の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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2015/04/21

国家刑事警察の殺人捜査特別班にもともと在籍していた心理捜査官が主人公。地元での殺人捜査に無理矢理介入して、昔の仕事仲間たちと事件を解決していく話。事件の話自体は普通の話。こんなに周りから嫌われている主人公も珍しいと思った。頭は切れるようだが、言動がひどい。嫌われ具合が慣れてくると...

国家刑事警察の殺人捜査特別班にもともと在籍していた心理捜査官が主人公。地元での殺人捜査に無理矢理介入して、昔の仕事仲間たちと事件を解決していく話。事件の話自体は普通の話。こんなに周りから嫌われている主人公も珍しいと思った。頭は切れるようだが、言動がひどい。嫌われ具合が慣れてくるとおもしろく感じるのかもしれない。

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2015/04/15

映画、テレビの脚本家が書いたということ(かどうか解らないが)で、読手の興味を持続させる運びが巧み。CMの入れどころが分っているというか…。 最後の仕掛けで、この1作目を書くにあたって、次作も用意されていることが窺える。

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2015/04/10

面白かった。 キャラとテンポがいいね。 セバスチャンのダメっぷりが面白い。 犯人とセバスチャンの娘は割と早い段階で想像がついてしまう。

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2015/03/09

面白く読み終われました☆ 地方の町で少年の遺体が発見され、たまたま故郷に帰っていたセバスチャン・ベリマンが10年ぶりに捜査に加わる。 心理学者のセバスチャンは、かって国家刑事警察のプロファイラーだったのだ。 女と見れば口説きにかかるセックス依存症で、事件関係者にも手を出してしま...

面白く読み終われました☆ 地方の町で少年の遺体が発見され、たまたま故郷に帰っていたセバスチャン・ベリマンが10年ぶりに捜査に加わる。 心理学者のセバスチャンは、かって国家刑事警察のプロファイラーだったのだ。 女と見れば口説きにかかるセックス依存症で、事件関係者にも手を出してしまうという困った奴。 見た目は意外に普通らしいけど、それが案外抵抗感をなくすのか‥? 上巻の表紙イラスト、内面をイラストにすればこっちだと思うよ。 心理学の知識と経験を生かして、口説きながら反応を見てやり方を変えていくという。とんでもない男だけど、どうやるのか知りたい人もいるかも?(笑) 少年ローゲルの発見に遅れをとった警察内部の事情もあり、特別班のチームの中にも人間臭い秘密がある。 上巻ではセバスチャンが捜査に加わるのが遅いのと、表紙イラストや題名、軽妙な裏表紙の説明と、内容に少しズレを感じていました。 後半にきて人間模様の展開がなかなか面白い濃さで、セバスチャンだけに頼らない展開、でも最後はさすがセバスチャンね、という満足感もあり。 犯人になりかねない性格だから犯罪が理解できるというとんでもない男が抱えている心の傷も、仕事が出来る程度には癒えてきたのか‥? 総合的な納得感と、傲岸なセバスチャンが最後に腰を抜かす一幕が笑えて、続きも知りたくなりますね☆

Posted byブクログ

2014/12/29

そろそろかカテゴリーに「北欧ミステリー」を入れた方が良い気がしてきた…。このセバスチャン、いいキャラしてる。特捜部Qも個性的なキャラクター揃いだけど、この作品の登場キャラ全員いい感じにクセがある。捜査の過程もしっかり描かれているし、彼らの今後の活躍が待ち遠しい。 引き続きシリーズ...

そろそろかカテゴリーに「北欧ミステリー」を入れた方が良い気がしてきた…。このセバスチャン、いいキャラしてる。特捜部Qも個性的なキャラクター揃いだけど、この作品の登場キャラ全員いい感じにクセがある。捜査の過程もしっかり描かれているし、彼らの今後の活躍が待ち遠しい。 引き続きシリーズの翻訳、お願いします!

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2014/12/10

捜査関係者それぞれの秘密という小枝に迷い込みながら、最後の最後に一気にひっくり返された。どこか既視感を感じるなあと思ったら、著者の経歴を見て納得。引き込まれます。 ただ逆にここまでそれぞれの描写をいれたことで、ある程度結末が読めてしまうのが残念。もう少し省いてもいいような…。あ...

捜査関係者それぞれの秘密という小枝に迷い込みながら、最後の最後に一気にひっくり返された。どこか既視感を感じるなあと思ったら、著者の経歴を見て納得。引き込まれます。 ただ逆にここまでそれぞれの描写をいれたことで、ある程度結末が読めてしまうのが残念。もう少し省いてもいいような…。あと最後の最後に主人公の性格がぶれてしまったことが個人的に気になりました。 次作が楽しみです。

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2015/03/03

母が死に、薄情な息子は実家の処分をするためだけに故郷に帰って来て、高校生男子が心臓を抉り取られた遺体で発見される事件に遭遇する。かつて仕事仲間だった捜査班の責任者であるハンケルに捜査に加わって欲しいと言われ、実家で見つけた手紙の主である、かつて自分が火遊びをした女子大生が自分の子...

母が死に、薄情な息子は実家の処分をするためだけに故郷に帰って来て、高校生男子が心臓を抉り取られた遺体で発見される事件に遭遇する。かつて仕事仲間だった捜査班の責任者であるハンケルに捜査に加わって欲しいと言われ、実家で見つけた手紙の主である、かつて自分が火遊びをした女子大生が自分の子供を生んでいるかもしれないので、捜査に参加し警察のコンピューターをこっそり使って現住所を何とか調べられないか、と言う、全くの私欲で捜査に参加するセバスチャン。スマトラ沖地震の津波で妻子を一度に失うと言う喪失を抱えているとは言え、同情の余地なしなくらいに身勝手でセックス依存症気味な彼を、人は「嫌な奴」と分類する。セバスチャン自身も、深い喪失を抱えナイーブな面を持ち合わせているとは思えないくらい、普段の振る舞いは傍若無人である。読んでいて、この位に嫌な奴は普通に存在しているよ、こういう人間と仕事以外では付き合いたくないと遮断しているのでしょっちゅう遭遇してない気でいるが、と思いつつ読んでいて、殺人事件の核心に迫っていく臨場感と共に、セバスチャンはどこで「心理捜査官」としての顔を煌めかせるのだろう、と言う期待感で読んでいた。 セバスチャンは嫌な奴、卑怯とも言える程に自己中心な人間だ、最後までそうであったと言えばそうなのだが、犯人の心理を読み、一人説得に向かう様は「職業病」と言うよりは犯人の心の中が行き着くところが解ってしまうから、解ってしまう「人間」として対処したと思えた。犯人に深い同情を示すわけでもなく、職業人として自尊心を持って対峙すると言う大義名分も振りかざさず…ただ「話をしないといけない」と言う単純な方法を選択した、と言うだけで。 作中、私はあまり女性登場人物には感情移入しないんだが、この捜査チームの中で一番真面目に仕事してるな、と思ったヴァニヤが「誰で」あるか解るラスト、これがシリーズもの第1作目である事を踏まえると、次作が楽しみで仕方ない。

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2014/10/08

捜査関係者に次から次へと秘密があがってくる展開に引き込まれた。作者は読者にフェアなようで、終わりまで読んでから読み返しても整合性あるように、色々示唆的なことをちりばめている気がする。それだけに読み進める中で、こんな風かなと予想することが出来てしまい、サプライズが減ってしまい残念。

Posted byブクログ

2014/10/03

 最後の一撃にやられた。これは予想していなかった。  心臓をえぐり取られた被害者という設定はサイコスリラーの様相だが、実際には警察小説。スウェーデンの殺人捜査特別班の面々が地方で起きた殺人事件を捜査する。主人公のセバスチャン・ベリマンは自信過剰でセックス依存症の迷惑男。捜査に関わ...

 最後の一撃にやられた。これは予想していなかった。  心臓をえぐり取られた被害者という設定はサイコスリラーの様相だが、実際には警察小説。スウェーデンの殺人捜査特別班の面々が地方で起きた殺人事件を捜査する。主人公のセバスチャン・ベリマンは自信過剰でセックス依存症の迷惑男。捜査に関わったのも個人的な目的がある。ユーモラスな半面、スマトラ島沖地震による津波で妻子をなくした過去にとらわれている。他のメンバーも個性豊かに描き分けられ、入り組んだ人間関係も読みどころだ。  事件が終わった後に描かれる最後の一撃が効果的なのは終盤に立ち上がってくる家族のテーマと密接に絡んでいるから。これはうまい。訳者あとがきによれば、シリーズは現在、第4作まで続いているとのこと。続きが読みたくなる。

Posted byブクログ

2014/08/11

心臓をえぐり取られた少年の死体。国家刑事警察の殺人捜査特別班に潜り込んだ心理学者セバスチャンは自信過剰で協調性ゼロのSEX中毒者だった。 サクサク読める。面白い。 きちんとツボをついた書かれ方をしている。 キャラクタもそれぞれがちゃんと個性を持っている。 泣かせどころもある。 ...

心臓をえぐり取られた少年の死体。国家刑事警察の殺人捜査特別班に潜り込んだ心理学者セバスチャンは自信過剰で協調性ゼロのSEX中毒者だった。 サクサク読める。面白い。 きちんとツボをついた書かれ方をしている。 キャラクタもそれぞれがちゃんと個性を持っている。 泣かせどころもある。 バランスのよいエンタメ系ミステリだと思う。 だからこそ突出したものがなかったのが残念。 セバスチャンが最後まで不遜でいたらまた印象も違っただろうに。 でも、だからこそ次も読んでみたい。大化けを期待して。

Posted byブクログ