あなたも眠れない の商品レビュー
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航空機事故で家族を失った七原慧子は他人の眠りを奪わないと眠れない。他人の秘密を元に脅迫し、その人間の不安からくる不眠を得て眠る慧子。職場である高級クラブのホステス・繭とその恋人のカメラマン遠藤が殺され、事件に巻き込まれていくが、そこにはもうひとつの事件が隠されていた・・・と言うストーリー。 壊れかかっている慧子がひとりヤクザに立ち向かう姿は一見凛々しいが、大嫌いな従妹・沙織のわがままに知らぬ顔で付き合ったり、その恋人の海野に騙されているフリをしたり、意味のないポーカーフェイスが過ぎる感じ。読んでいて疲れた。
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家族全員を飛行機事故で失ってから眠れなくなった『慧子』は、他人から眠りを奪えばよいのだと思いつく。 秘密を調べた相手を脅し、不安に慄くのを見ては、相手が眠れぬさまを想像してようやく眠りを手に入れることが出来る変わった女性が主人公だ。 連続短編かと思ったのだが、個々の秘密から話...
家族全員を飛行機事故で失ってから眠れなくなった『慧子』は、他人から眠りを奪えばよいのだと思いつく。 秘密を調べた相手を脅し、不安に慄くのを見ては、相手が眠れぬさまを想像してようやく眠りを手に入れることが出来る変わった女性が主人公だ。 連続短編かと思ったのだが、個々の秘密から話は進んで行き、政治家の汚職から飛行機事故原因の隠ぺいや殺人事件に発展していく流れは面白かった。
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なぜ、人の秘密を掴むと眠りを得ることができるのか細かい追求は置いておいて、慧子の心が元の人間らしさを取り戻してゆくのがよかった。 繭への親切も、形だけのものだと割り切っていた慧子だけれど、滝壺へ流れ落ちてゆく繭を必死に叫んで呼び止める夢は本当の心を表している気がする。 もう少し人...
なぜ、人の秘密を掴むと眠りを得ることができるのか細かい追求は置いておいて、慧子の心が元の人間らしさを取り戻してゆくのがよかった。 繭への親切も、形だけのものだと割り切っていた慧子だけれど、滝壺へ流れ落ちてゆく繭を必死に叫んで呼び止める夢は本当の心を表している気がする。 もう少し人物描写が細かに描かれていたらそれぞれのキャラクターも引き立ったのではないかと思う。
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この人の描く女の人好きだなあ。完全に壊れている女でありながら、繭ちゃんに心を寄せ、殺したやつをいのちをはって見つけようとするところがよい。やくざや女主人に啖呵を切るところがいい。 眠りを盗むというのが正直理解できなくて最初は読みづらかったけれど途中から一気読み。
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【話題の清張賞作家が贈る長編ハードボイルド!】航空機事故で家族を失った七原慧子は他人の眠りを奪わないと眠れない。獲物を求め銀座の高級クラブに潜り込んだ慧子を待つ危険な罠。
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心の平安とは はじめ、時代設定がいつかわからなかった。 現代にしてはどうにも古くさい服装の描写だ.....と思っていたら19頁でやっと気づく。 バブル期、平成が始まった頃か! そして御巣鷹山の事故を思わせる描写。 折しもテレビで特番を放映していたので、何となく居心地の悪さを感じな...
心の平安とは はじめ、時代設定がいつかわからなかった。 現代にしてはどうにも古くさい服装の描写だ.....と思っていたら19頁でやっと気づく。 バブル期、平成が始まった頃か! そして御巣鷹山の事故を思わせる描写。 折しもテレビで特番を放映していたので、何となく居心地の悪さを感じながら読み始める。 その生き残りである慧子は眠るために他人を脅迫する。 誰かが眠れないことを感じて初めて自らの眠りが得られるのだ。 哀れとしか言いようが無い。 そんな彼女がホステス殺人事件に巻き込まれていく。 ホステスの繭はなぜ殺されなければならなかったか。 大物議員のスキャンダル隠しのため? それとも痴話げんか? 周りに登場するのは胡散臭い人間ばかり。 さて、犯人は誰なのか。 眠れない、という点に着目したのは面白い。 ただ、殺人事件に巻き込まれていった所から少し趣が異なってきた気がする。 もちろん事件は事件として楽しめるのだが、主人公の内面や脅迫について後半ではやや重要度が下がり、ほとんど不問のまま日常に戻ったような終わりかたになっている。 そこは気になったが、大切な人を失い、そこから立ち直っていく女性の姿には共感でき、女性作家ならではの心情描写が特徴的だ。
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図書館の新着図書コーナーで見かけたので何気なく借りてくる。初めて読んだ作家さん。 テレビドラマ的な筋書きだなぁと思っていたら、著者は2時間ドラマのプロットを作成していたらしい。なるほど。 この作品もそのうちドラマ化されるのか?
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眠りを奪うためにという設定は少し現実離れしているが、その他のテンポのいい流れ、主人公と刑事の駆け引きなど小気味良く、読後感もスッキリ。好きなタイプのミステリーです。
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飛行機事故の生き残りの七原慧子は満足できる睡眠を得るために、脅し行為を続けている.銀座のクラブの会計係として政界や財界の大物の情報を活用して睡眠を確保してきた.ホステスの繭が写真家の遠藤と良い仲になりクラブを止めたが、遠藤が何者かに殺害される.繭は弁護士の海野に相談をしていたが、...
飛行機事故の生き残りの七原慧子は満足できる睡眠を得るために、脅し行為を続けている.銀座のクラブの会計係として政界や財界の大物の情報を活用して睡眠を確保してきた.ホステスの繭が写真家の遠藤と良い仲になりクラブを止めたが、遠藤が何者かに殺害される.繭は弁護士の海野に相談をしていたが、今度は繭が殺され、死体が慧子のマンションに放置されていた.刑事の九谷典明と慧子のやりとりが面白い.黒幕は意外な人物だが、テンポよく進む話が楽しめる.
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飛行機事故により家族を失って以来、眠れなくなった慧子。この主人公が自分の眠りを得る為に、他人の弱みを握り脅し、眠れない状況に追い込むことによって人から眠りを奪う という意地の悪さがキモであると思うのだが。 後半にどんなワルさをしてくれるのかと期待していたのに…なんだかちょっと残念...
飛行機事故により家族を失って以来、眠れなくなった慧子。この主人公が自分の眠りを得る為に、他人の弱みを握り脅し、眠れない状況に追い込むことによって人から眠りを奪う という意地の悪さがキモであると思うのだが。 後半にどんなワルさをしてくれるのかと期待していたのに…なんだかちょっと残念。
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