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御子柴くんの甘味と捜査 の商品レビュー

3.4

64件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/05/31

若竹七海の連作ミステリ短篇集『御子柴くんの甘味と捜査』を読みました。 ここのところ、若竹七海の作品が続いています。 -----story------------- 長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。 甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こ...

若竹七海の連作ミステリ短篇集『御子柴くんの甘味と捜査』を読みました。 ここのところ、若竹七海の作品が続いています。 -----story------------- 長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。 甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。 上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。 傑作ミステリー・葉村晶シリーズ第一弾『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、スイーツ&ビターなミステリー短篇集。 ----------------------- 2014年(平成26年)に刊行された御子柴くんシリーズの第1作です。  ■哀愁のくるみ餅事件  ■根こそぎの酒饅頭事件  ■不審なプリン事件  ■忘れじの信州味噌ピッツァ事件  ■謀略のあめせんべい事件  ■あとがき 長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事……甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は甘くない、、、 長野の名菓が数々登場する「おいしい」ミステリ……文庫オリジナル短篇集。 長野県から警視庁へ出向した御子柴刑事が主人公なのですが、謎解きの中心は御子柴刑事の元上司で長野県警の小林警部補……御子柴刑事との電話のやりとりの中で、事件の核心を突く推理を披露し、その推理をもとに御子柴刑事が日々の事件を解決していくという展開、、、 長野県の美味しいお菓子やスイーツがふんだんに紹介されており、ミステリと甘味が絶妙のバランスで組み合わされている感じです……事件の真相がダークでビターなものが多かったところに若竹七海の作品らしさを感じました。 そんな中で印象に残ったのは、 7年間も逃げ回っている殺人事件の犯人・須崎が娘の結婚式現れるのではないかとのことで、御子柴刑事等は結婚式が行われる軽井沢の教会に張り込むが……ドタバタで進行する展開と小林警部補のひと言でそのドタバタ自体の意味が一変する『不審なプリン事件』、 御子柴刑事が右膝を壊す原因になった窃盗犯・岡章二が死体で見つかった……御子柴刑事が怪我をした過去のエピソードが回想スタイルで詳しく描かれる『謀略のあめせんべい事件』、 の2篇かな……小林警部補の推理で、事件の様相が大きく変わる展開が愉しめましたね。 御子柴くんシリーズの在庫は本作だけなんですよね……次は、若竹七海の別な作品を読んでみようと思います。

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2024/04/26

御子柴くん、なんだかんだ良い男の子でした いつも横取りされるスィーツも美味しそうで! 本編?探して読もうと思います

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2024/02/14

長野県警から警視庁に出向している若い刑事の御子柴くん。上司やら同僚やらにやたらスイーツのお使いを頼まれるお話。スピンオフ小説らしいんですが、元を知らなくても問題なく楽しめました。というか、あとがき曰く作者さん本人も元を忘れていたようですしw 基本的には御子柴くんの事件に際して長...

長野県警から警視庁に出向している若い刑事の御子柴くん。上司やら同僚やらにやたらスイーツのお使いを頼まれるお話。スピンオフ小説らしいんですが、元を知らなくても問題なく楽しめました。というか、あとがき曰く作者さん本人も元を忘れていたようですしw 基本的には御子柴くんの事件に際して長野の小林警部補が安楽椅子探偵を決めるという流れなんですが、そこらへんはあまり重要ではないというか・・・読み終わってみるとスイーツ情報しか頭に残ってないという。長野に今回紹介されたスイーツを買いまくる小旅行にいきたくてたまらなくなります。ホントに。

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2024/02/06

御子柴くんのキャラクターがちょっとつかみどころがない感じだったんですが、小林警部補が影の主人公だったんですね(違う?笑)。 短編が続いていくのでさくさく読めます。 長野県各地のお菓子が美味しそうで食べてみたくなりました。

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2023/11/17

長野県警から警視庁に捜査共助という形で出向している御子柴刑事。同僚や上司のキャラがとっても良い感じで楽しい。特に長野県警の小林警部補には癒される。解決した事件を、さらに最後に謎解きで解決するというパターンの短編集。

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2022/12/29

事件はビターというか、これだけ同情の余地のないものばかりなのも凄い。が、それでも温かくユーモラスなのは御子柴くん始め、玉森や竹花、小林警部補の人柄の良さ以上に、あとがきの若竹さんの適当キャラが好きすぎて、なるほど、これは面白いわ。 (111108さんに、敬意と友情を込めて)

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2022/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・哀愁のくるみ餅事件 ・根こそぎの酒饅頭事件 ・不審なプリン事件 ・忘れじの信州味噌ピッツァ事件 ・謀略のあめせんべい事件 広域犯罪を捜査するために警視庁の置かれた捜査共助課。 現場で捜査もするけれど、県と都の調整と根回しも大事な仕事。(やりがいはない) 長野県から出向してきた御子柴刑事は、甘党の上司に振り回されながら、こつこつと仕事をこなしている。 ほのぼの系の作品にもできるところを、若竹七海はちょっといや~な感じに落としてくる。 解決のめどが立った事件を長野の元上司に報告すると、事件の見え方が変わってくる。 というパターンの連作短編集で、とても読みやすくて面白いんだけど、最近ちょっと重めの読書が続いていたから、物足りなさは否めなくて残念。

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2022/11/28

あの葉村晶が登場する(らしい、未読)「プレゼント」という作品に登場した人物を用いた連作短編集。王道のミステリー短編だが、小道具として長野と東京のす名物スイーツが登場するのがもう一つの読ませ処。 最近、酒よりスイーツな生活をしているので、非常に気になるスイーツも多く。謎解き部分と...

あの葉村晶が登場する(らしい、未読)「プレゼント」という作品に登場した人物を用いた連作短編集。王道のミステリー短編だが、小道具として長野と東京のす名物スイーツが登場するのがもう一つの読ませ処。 最近、酒よりスイーツな生活をしているので、非常に気になるスイーツも多く。謎解き部分と合わせて非常に楽しめた。 なお、本歌「プレゼント」は読んでなくても全く問題なく楽しめる。

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2022/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

細かいところが気になっちゃってイライラするのだけど、お菓子は美味しそうだし、事件はごっつりしていてちょっと後味が悪くて。でも、御子柴くんが小林さんに話して、小林さんが「思いつく」ところは爽快。 ちゃんと理不尽上司から守ってくれる先輩なんて、最高。 でも、最後の時間だけ爽快さがなかったかなー。ラストにふたりが会えたのはよかったけど。ああいう事件は、完全解決はしないのかなー これはでも、また読む。

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2021/02/15

元の話はまだ読んでないところにシリーズの連作短編集。 長野と東京の名物スイーツと山岳や名所のネタ満載。毎回取って付けたように出てくる小林警部補。 気軽に出かけられない昨今、楽しく読んだ。

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