うどんの時間 の商品レビュー
山下先生の本は久しぶりに読みましたが、青春感(今回主人公はアラサーですが)と少しの後味の悪さ タイトル回収など過去に読んだ作品群と変わらず、何よりするすると読むことができました。 色々な父親像、仁亜くんの底知れなさから段々と垣間見える年相応のあどけなさが印象的です。 うどんが食べ...
山下先生の本は久しぶりに読みましたが、青春感(今回主人公はアラサーですが)と少しの後味の悪さ タイトル回収など過去に読んだ作品群と変わらず、何よりするすると読むことができました。 色々な父親像、仁亜くんの底知れなさから段々と垣間見える年相応のあどけなさが印象的です。 うどんが食べたくなりました。
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帯にある青春うどん小説が気になって読んだが、一話目が思ったのと違ってびっくり。 二話目からうどん小説らしくなったが、 最終的には一話目が一番良かった。
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冒頭は、あまり主人公に感情移入出来ずダラダラ読み進めた。弟の葬儀後、カセットテープに導かれ散歩が始まる。指示通りの散歩が進行するに連れて主人公に「兄」としての感情が芽生えてくる。商店街のイベントでは、更に「兄貴」感が増す。話が急展開するが、最後は安心できた。1冊の中に色んな要素が...
冒頭は、あまり主人公に感情移入出来ずダラダラ読み進めた。弟の葬儀後、カセットテープに導かれ散歩が始まる。指示通りの散歩が進行するに連れて主人公に「兄」としての感情が芽生えてくる。商店街のイベントでは、更に「兄貴」感が増す。話が急展開するが、最後は安心できた。1冊の中に色んな要素が詰め込まれいて、小鉢、おにぎり、うどん、最後に温かいお茶を飲んで「うどん定食」を完食。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東京で夢やぶれ、弟の葬式のために地元の香川に帰ってきた健太郎。 亡き弟が残したカセットテープを聞きながら散歩をして、 弟の生前の意志を継ぐために、うどん職人の父の手伝いを始めたこと。 地元の夏祭りでのひと騒動と、父の弟子の京香の失踪の追跡。 タイトルと表紙と話の内容な別物。 うどんの話はどちらかというと少なめで、なんだか色々盛り沢山な感じ。 主人公の初対面の人にも偉そうなタメ口の口調が少々馴染めなかったな、、、
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「さんぽナビ」は面白かったが、第二章で失速してしまい、その後は飛ばし読みでした。 殺人事件のあたりで思ってた方向性と違う、と。
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最初の話は面白かった。友達の外人がいい。 後の二話はいらないように思う。でも、うどんの時間というタイトルにならなくなってしまうか。
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まーちさんのレポで 「兄貴、散歩に出かけよう。玄関で待っている」という 一文に惹かれて手にした一冊です。 佐草健太郎は高校卒業後、ロックスターを夢見て 勘当同然に上京するがまったく芽が出ずバンドも解散 悪い事は続き、弟の仁亜が交通事故で亡くなってしまう 10年間、電話だけで会...
まーちさんのレポで 「兄貴、散歩に出かけよう。玄関で待っている」という 一文に惹かれて手にした一冊です。 佐草健太郎は高校卒業後、ロックスターを夢見て 勘当同然に上京するがまったく芽が出ずバンドも解散 悪い事は続き、弟の仁亜が交通事故で亡くなってしまう 10年間、電話だけで会っていなかった弟の死は 現実味がない。 仁亜はちょっと変わった男で クリスマスイヴの日、恋人のいない者たちを集めてみんなの 幸福を願って深夜の住宅街を鈴を振り鳴らしながら、歩きまわったり 誰かを好きになるたびに兄の健太郎に報告したり 失恋の傷を癒すためニュージーランドに留学したりと逸話に事欠かない 亡くなった弟の声を聞きながら、会話をしながら 散歩をする健太郎、あの頃とは変わってしまった風景 パチンコ店にいる親友、友達の不良外国人を紹介して 兄に伝えたかったこと、そして仁亜が見つけた1番。 仁亜がテープの中で言った言葉を確かめるため 健太郎は仁亜と少しだけ一緒にいたいと実家のうどん店を 手伝うことにします。 地元の商店街の人達は顔なじみばかりで 幼馴染の気弱な雄太が刑事になり、紗彩は商店街で 独立してテーラーをしている。 健太郎はうどん店を手伝いながら商店街の青年会に入り 夏祭りのイベントを手伝う イベントの青空プロレスでは商店街を代表する正義のレスラー 寿仮面をガリガリに痩せた頼りない薬局の主人。一方 悪役レスラーは筋肉の塊のような体つきをした紳士服店の入山 何故、薬局の店主が選ばれたのか、勝負の行方は 健太郎の店には京香という住み込みの弟子がいる 京香のうどんにかける思いは人一倍で粉の配合、産地等々 語りだしたら止まらない、休みの日には他店を食べ歩き 鞄の中には小麦粉やうどんの麺が入っている程 そんな京香が殺人事件に巻き込まれる。健太郎一家は一致団結して 刑事の雄太を脅しながら事件に首を突っ込んでいく。 京香の過去と父親との関係、京香にとって健太郎の父親、作治が 作るうどんに対する思い。 衝突ばかりの作治と健太郎ですが、いい父親でいい息子 ここに仁亜が居たらどんなに良かっただろうと 思ってしまいます。誰からも愛された仁亜、きっといつまでも この一家を見守ってくれるような気がします。 福岡もうどん店が多く私も小さい頃からうどんはよく食べに 連れて行ってもらってました。ソウルフードですね 「ごぼう天」オンリーで浮気はしません 何なんでしょうね〜食べるとホッとしてしまうのは 讃岐のうどん店もちらほらあって1度は入ってみたいと 思うのですが、食べに行こうとなるとやっぱり 「ごぼう天」になってしまいます。
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「兄貴、散歩に出かけよう。玄関で待ってる」 事故死した弟の仁亜の葬式のため、十年ぶりに故郷に帰ってきた健太郎。そこで遺品のカセットテープに録音されていた弟からのメッセージを聞き、健太郎の人生は変わっていく。 携帯カセットプレイヤーを持って、仁亜の散歩コースを巡る健太郎。 あく...
「兄貴、散歩に出かけよう。玄関で待ってる」 事故死した弟の仁亜の葬式のため、十年ぶりに故郷に帰ってきた健太郎。そこで遺品のカセットテープに録音されていた弟からのメッセージを聞き、健太郎の人生は変わっていく。 携帯カセットプレイヤーを持って、仁亜の散歩コースを巡る健太郎。 あくまで弟はもうこの世にはいないのだけど、まるで隣で一緒に歩いているかのように絶妙なタイミングで話しかけてくる仁亜。相手は録音された声だけど、自然にその声に答える健太郎。 兄弟のカセットテープ越しの会話は軽快で、切なくも楽しい気持ちにさせてくれる。弟のその散歩コースっていうのがまた良くて、商店街のコロッケを食べながら歩いて、猫の工場長に挨拶したりする。そういうのが凄く、ほのぼのとしてて良いんだよなぁ。 ただ後半、殺人事件は必要だったかな? 商店街で起こるゴタゴタだけで十分なのに。著者はどうしても話を大きくしたがるきらいがあると思う。
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さんぽナビは最強だったな~あれはやばい。今まで読んできた中でも凄くグッときた。ありそうな内容なんだけど、最後は健太郎と一緒に泣いたよ。 最後は殺人事件なんていうのも出てきちゃうけど、結果ほんわかいいお話しでした。 うどんも食べたくなったしね。
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都会で一旗揚げる!という夢が破れた若者がUターンして故郷で新しく地に足着いた人生を歩き始める…って話、好きだよ。そこに家族の話が盛り込まれたりなんかしたら、もうそれだけで満足。 だがしかし、山下貴光なのでそこにミステリも盛り込んじゃいました。 まぁ、ちょっとどっちつかずの感もある...
都会で一旗揚げる!という夢が破れた若者がUターンして故郷で新しく地に足着いた人生を歩き始める…って話、好きだよ。そこに家族の話が盛り込まれたりなんかしたら、もうそれだけで満足。 だがしかし、山下貴光なのでそこにミステリも盛り込んじゃいました。 まぁ、ちょっとどっちつかずの感もあるのだけど、それでも充分楽しめましてございます。
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