高校数学でわかる流体力学 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
高校数学だけでは・・・、わかるところまではいかないんじゃないかなと思う。ちょこちょこ大学の教養レベル(理系高校数学+αの内容)をも超える数学が出てくる。タイトルを本気にしてはいけない。 また、タイトルには無いが高校物理学も学んでいることが前提となっている。 ただ、序盤は数式をしっかりと理解しないでも流体のイメージをしやすく書かれている。 細かい数式の展開を追いたい場合には、物理や数学の教科書を側に置いて、わからない箇所は教科書を読みながら式の解き方を学ぶと良い。 本文中には図と数式が多いが、数式を用いずに説明するには限界がある(;式を使わないように説明するせいで非常にわかりにくく誤解しやすくなっている物はよく見る)ので、個人的にはこんなもので良いし、むしろ誠実な書き方だろうと思っている。 ただ、数式から入ると理解が進まない、挫折することも多いので、数式を完全に理解しようとせずサッと眺めてから、 実験やシミュレーションの動画や図を探して眺めて(シミュレーションなどで実際に流体をいじって遊べればもっと良い)から、それらの現象をもっとちゃんと理解しようと数式に戻ると、急に意味が分かるようになったりする。書籍では対応できない「実際に動かして身近に感じる」部分を他の媒体で補ってやると本書の理解がもっと進みそうである。
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ブルーバックスの中でも、かなりハードに数式が書き込まれているほうだ。ベクトルの話になるのでやむを得ない。流体工学を「つかむ」には、定番教科書をいきなり読むよりも、この内容をサクッと頭に収めてからのほうが良さそう。専門家でないのなら、この本の内容でも十分。
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ニュートン力学の極致、憧れの流体力学について、基礎的内容から、飛行機の飛ぶ原理として有名な「ベルヌーイの定理」まで、完全理解を目指す。
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粘性による応力(206p)の説明が分からない。それ以外は理解できたが、このシリーズでは珍しい。後は満足。
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