しずかな日々 の商品レビュー
「いつか君に出会って欲しい本」でオススメされていたので、手に取る。児童書かと思うが、まあ読んでみることに。読んでよかった。 主人公が小学生の時に、それまで一人暮らししていた祖父と一緒に住むことになり、少年の夏が始まる。縁側で食べるスイカ、庭で水やり、木の廊下の雑巾がけ等、私の子...
「いつか君に出会って欲しい本」でオススメされていたので、手に取る。児童書かと思うが、まあ読んでみることに。読んでよかった。 主人公が小学生の時に、それまで一人暮らししていた祖父と一緒に住むことになり、少年の夏が始まる。縁側で食べるスイカ、庭で水やり、木の廊下の雑巾がけ等、私の子供の頃の夏が思い出され一緒に夏を過ごしているような気分になり楽しい。ページが少なくなると夏が終わる気がして、大切に頁をめくる。 色々あるが、まあしずかなる日々と言うことか。
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少し距離をとった感じが、子供の頃の感覚を思い起こさせる。素晴らしい作品だけど、子どもはなかなか手に取らないだろうな。
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椰月美智子は、物語の展開はそんなにないのですが、それでも小説にできてしまうところがすごい。 文章はシンプルなのだが、小学生のころって、こんなふうに感じていたよなぁというのが、よく表現されているというか、すごい微妙な思春期の心理描写がよく描けていると思います。 今後、文学作品を読ん...
椰月美智子は、物語の展開はそんなにないのですが、それでも小説にできてしまうところがすごい。 文章はシンプルなのだが、小学生のころって、こんなふうに感じていたよなぁというのが、よく表現されているというか、すごい微妙な思春期の心理描写がよく描けていると思います。 今後、文学作品を読んでいく子たちの入門編というべき小説だと思います。 純粋にいい作品だと思います。
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ハードカバーで読もうと思っていたら、子どもが夏休みの貸し出しで、青い鳥文庫版を借りてきたのでまた借り。 両親もどちらの親戚とも付き合いがある中で育った自分は、親戚付き合いもない母子二人だけの生活がどれだけ幼い子どもに不安を与えるものなのか想像したこともなかった。 あるきっかけで、...
ハードカバーで読もうと思っていたら、子どもが夏休みの貸し出しで、青い鳥文庫版を借りてきたのでまた借り。 両親もどちらの親戚とも付き合いがある中で育った自分は、親戚付き合いもない母子二人だけの生活がどれだけ幼い子どもに不安を与えるものなのか想像したこともなかった。 あるきっかけで、知らなかった祖父の存在を知り、築100年以上という古〜い日本家屋でその祖父と2人で生活することにより、寄る辺のなかった少年の心は地にしっかりと根をはり、自分の人生を生きていく。映画「スタンドバイミー」をちょっぴり思い出させるような少年たちの眩しい夏の思い出。2018.8
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