マンガ旧約聖書(文庫版)(1) の商品レビュー
『本書はさまざまな訳本をもとに私なりに組み立てましたので「物語」として読んでいただけたら幸いです』とあるとおり,既に聖書を読み終えた身からすると,こう変えちゃうと意味が変わってしまうぞ!といった箇所が散見。端折られたのも多い。とはいえ大幅に逸脱したり,でっち上げたりはしてないので...
『本書はさまざまな訳本をもとに私なりに組み立てましたので「物語」として読んでいただけたら幸いです』とあるとおり,既に聖書を読み終えた身からすると,こう変えちゃうと意味が変わってしまうぞ!といった箇所が散見。端折られたのも多い。とはいえ大幅に逸脱したり,でっち上げたりはしてないので,その点は好感が持てる。あれだけ長大なものをわずか3巻に収めるのは大変。BBN聖書放送の「長岡輝子の聖書物語」(子供向け音声劇)を毎週楽しみにしているが,1つ1つのエピソードは本書よりも時間を割いている気もする。
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かつて日本には漫画に対する偏見は根強いものがありました。学校の先生にもマンガを読むと馬鹿になると至極当然のように言われたものです(今のケータイのポジションですかね)。 とは言え今から30年程前、私がまだ中学生だった頃から、文章に対する漫画の優位性が認知され始めたと感じました。それがまさに、神話・歴史など現代の常識では理解しがたい文脈についてです。 文章で読んだとき、頭が???となってしまったり、zzzと眠気を覚えたりする一方、漫画では難解なストーリーも直観的に理解しやすいのです。プレゼンという言葉が一般語となった現代では、容易に理解できる状況かと思います。 さて、前置きが長いですが、マンガ旧約聖書はめちゃくちゃわかりやすいです。全三冊ですが、第一巻は創世記をフィーチャーしています。有名どころではアダムとイブ(表紙の表示ではエバ)、ノアの方舟、バベルの塔、などが収録されています。 他に里中氏が所々で僅かですが解説(裏話?)を挿入しており、ストーリー解釈についても理解が深まります。 少しどうかなと感じたのはカタカナ表記です。できれば原語を添える、あるいは巻末に原語が載っていたら嬉しかったです。上記のイブとエバも同じ原語ですが、カタカナにすると全く違ったものに見えます。 とは言え、全体的には基礎を理解するには非常にスピーディーに理解できる便利なものかと思います。 もちろんより深い理解をするためには英語やヨーロッパ系の言語でのテキストのほうがベターなのでしょう。とは言え限られた時間の中でベーシックな話を理解するためには非常に優れた書籍であると感じています。時間がないけど旧約を大枠理解したい方にはおすすめします。
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アダムとエバのエバは、もう少し色っぽく描いて頂きたかった。 そこは女流、悪徳の街ソドムに顕現し、ロトに警告する三人の天使は耽美的に描かれ、カラー口絵も飾っている。 往年の映画「天地創造」、ピーター・オトゥールが一人三役で天使を演じていたものだ。
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無宗教かつ外国と馴染みが薄いため、本だけでは想像が追いつかなかったが、漫画という媒体のおかげでその壁を乗り越えることができた。もちろん精緻さでは漫画は劣る部分が多いため、漫画で養ったイメージを種に、本により更なる理解を進めていきたい
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さすがに有名マンガ家だけあって、数ある聖書漫画の中では、コマワリや絵のレベルなどの漫画の表現技術が一番です。そういう意味で読みやすさはダントツです。 ただ、作家さんがクリスチャンではないので、解釈がマンガ家さんの解釈で書かれていて、聖書の意味的に違ってしまっているので、星を減ら...
さすがに有名マンガ家だけあって、数ある聖書漫画の中では、コマワリや絵のレベルなどの漫画の表現技術が一番です。そういう意味で読みやすさはダントツです。 ただ、作家さんがクリスチャンではないので、解釈がマンガ家さんの解釈で書かれていて、聖書の意味的に違ってしまっているので、星を減らしました。
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