読書のアニマシオン の商品レビュー
読書のアニマシオンという聞き慣れない言葉。 読み聞かせボランティアをしていて、たまたま縁あって、著者の佐藤凉子さんの講習会を受けることができました。 アニマシオン(animation 仏、animaciíon 西、animazione 伊)とはラテン語のアニマ(anima...
読書のアニマシオンという聞き慣れない言葉。 読み聞かせボランティアをしていて、たまたま縁あって、著者の佐藤凉子さんの講習会を受けることができました。 アニマシオン(animation 仏、animaciíon 西、animazione 伊)とはラテン語のアニマ(anima)、生命、魂を語源とし、全ての人間が持って生まれた生命と魂を躍動させること、生命力、活力を吹き込み活性化させることを意味している。(本文より) 本というものは元来楽しいものである。ただ、小さいころから本に親しみ触れていないと、記号としての文字は読めても物語の流れ、登場人物の心の動きは読み取れない。近年そのような子どもが多くなっている。 本に親しむため。本とふれあうため、様々な手法で本と子どもとの仲介をする、本は楽しいものだよと知らしめる活動、アニマシオン。 あるときは学校の先生が、あるときは図書館員が、あるときは児童館員や、読書ボランティアが。それぞれの形で本に興味を持たせる活動を紹介しています。具体例もたくさん載っています。 でも、この本を読んでいるだけではピンとこないかもしれません。 佐藤凉子さんのアニマシオンの講座、始めは知らない子同士、緊張した雰囲気だったのが、一冊の本に関するクイズをいくつも解いていくうちに頭を付き合わせて一緒に考え、仲良く話し合っていく様子が、個人的に何とも印象深かったのです。
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