夏休み の商品レビュー
夏に夏っぽい話が読みたくて読んだ。 夏!だった。 友達みたいに家族旅行なんてなくて、プールと家を行き帰りする小学生時代。部活にはいってなくて打ち込めるものがなかった中学生、高校生時代。アルバイトばかりしていた大学生時代。 そんな私の夏がふっと浮かび上がる小説でした。
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爽やかな夏の短編集だと思って手に取ったら思ったよりも古く、重く、どちらかというと夕立の中湿度のあがった部屋で読むような話が多かったように思う。だけどその湿度の高さも不快ではなく、せっかくの短編集なのに一気に読み進めてしまった。佐伯一麦のものは気持ちいいほどに爽やかで晴れ間のような...
爽やかな夏の短編集だと思って手に取ったら思ったよりも古く、重く、どちらかというと夕立の中湿度のあがった部屋で読むような話が多かったように思う。だけどその湿度の高さも不快ではなく、せっかくの短編集なのに一気に読み進めてしまった。佐伯一麦のものは気持ちいいほどに爽やかで晴れ間のような気分になった。万城目学は今回が初めてだったが、面白かったので他にも読みたくなった。三木卓、堀辰雄、小川洋子、角田光代は自分が読んだことのあるものと似た雰囲気のものが入っており、安心して読めた。
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実家に帰省するための新幹線の車内や、学校のプール、キャンプに恋…。さまざまな「夏休み」をテーマにした、万城目学や堀辰雄など、新旧様々な作家のアンソロジーです。
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ちょっと古い時代のものが多くて、馴染みにくかった。 夏好きな私にとって、夏の空気感を感じられる本であったのが良かった。
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- ネタバレ
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2019/09/12 読了 夏休みをテーマに集めた短編集。作家の名前を見るとそうそうたるメンバーだし、いい作品が多いのだろうけど、なぜか印象に残らないものばかりだった。 「夏休み」というフレーズは、その人その人の思い出と特に深く結びついているから、この作品集を見て共感できるかは人それぞれなのかもしれない。 「ローマ風の休日」が人気のようだが、イマイチ響かなかったな。急にデートですというと最近は怪しまれる。そう考えてしまって、すんなり入ってこなかった。時代かな。
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2017年26冊目。 「あげは蝶」江國香織 「多摩川探検隊」辻まこと 「クロール」佐伯一麦 「大自然」藤野可織 「おなじ緯度の下で」片岡義男 「八月」三木卓 「麦藁帽子」堀辰雄 「再試合」小川洋子 「ローマ風の休日」万城目学 「夏の出口」角田光代 「夏休みは終わらない」秋元康 ...
2017年26冊目。 「あげは蝶」江國香織 「多摩川探検隊」辻まこと 「クロール」佐伯一麦 「大自然」藤野可織 「おなじ緯度の下で」片岡義男 「八月」三木卓 「麦藁帽子」堀辰雄 「再試合」小川洋子 「ローマ風の休日」万城目学 「夏の出口」角田光代 「夏休みは終わらない」秋元康 編者千野帽子さんによる、以上11作品を収載。 帰省客でにぎわう新幹線、人気のない真昼の商店街、揺れるプールの水面、夜空に散る花火、揺れる木々の間から見える月など、少年少女のまぶしい夏。 中でも、 好きだと気づいたそのときに手紙を書きたくて、特急で2時間かかる東京へ向かい、レターセット、ボールペンを買う哲也が好ましい「おなじ緯度の下で」、 「鴨川ホルモー」のスピンオフの「ローマ風の休日」 がよかったです。
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何か大きなことが出来そうで,出来なさそうで,でも楽しみな夏休み。 時代に割と幅がある「夏休み」がテーマのアンソロジー。形は少々変わっても,夏休みが少年少女にとって「何かが変わる」時期であることは変わらない。 角田光代「夏の出口」ポーズボタンを押したい,そんな時期がある。不確定...
何か大きなことが出来そうで,出来なさそうで,でも楽しみな夏休み。 時代に割と幅がある「夏休み」がテーマのアンソロジー。形は少々変わっても,夏休みが少年少女にとって「何かが変わる」時期であることは変わらない。 角田光代「夏の出口」ポーズボタンを押したい,そんな時期がある。不確定な未来を考えて,道はあるはずなのに,何か焦って。夏休みは一時停止のようで,今はもしかして一時停止も許されないのかも。
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2つは読んだことがあったけれどまた読めて嬉しかった。 特に万城目学の「ローマ風の休日」。 新しく読んだ中では角田光代の「夏の出口」が気に入って引用を3つもしてしまいました。
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いかにも「夏休み」という作品がひとつも入っていない、かなり癖のあるアンソロジーでした。 ―― http://bookmeter.com/cmt/57701083
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どの話も面白いのだけど、片岡義男が面白かったなあ。少年がある女性のことを好きだということを初めて意識する瞬間の物語。彼女に手紙で連絡したら電話がかかってきて取り次がれるっていうのは普通に読めちゃったけど、もはやありえない風景なんだねえ。
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