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望郷 新装版 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2024/07/11

美しい物語。 ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝の妻、リタの伝記小説。スコットランドの風景や日本での暮らし、人に対する深い愛情、表現そのものも素敵だった。 おばあちゃんが森瑤子さんの本が好きだというので読んでみたけど、とても良かったです!

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2023/03/27

著者、森瑤子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 森瑤子(もり ようこ、1940年11月4日 - 1993年7月6日) は、1980年代に活躍した日本の小説家。本名、伊藤雅代。静岡県伊東市出身。37歳でデビューしてから5...

著者、森瑤子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 森瑤子(もり ようこ、1940年11月4日 - 1993年7月6日) は、1980年代に活躍した日本の小説家。本名、伊藤雅代。静岡県伊東市出身。37歳でデビューしてから52歳で没するまでの短い活動期間に、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品は20回以上テレビドラマ化されている。森瑶子名義の著作多数、ノートを参照。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 英国に生まれ育ったリタ。初恋の人を失い、失意の底にいた彼女はモルトウイスキーの製法を学びにきた竹鶴政孝と運命的に出逢う。極東の日本で政孝の生涯を献身的に支え続けたリタの心のよりどころとは――。 ---引用終了 リタさんは、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝さんの妻になります。 竹鶴政孝さん、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 竹鶴 政孝(たけつる まさたか、1894年6月20日 - 1979年8月29日)は、広島県賀茂郡竹原町(現・竹原市)出身の日本の実業家。ウイスキー製造者、技術者。会社経営者。ニッカウヰスキーの創業者であり、サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもある。これらの業績から「日本のウイスキーの父」と呼ばれる。 ---引用終了

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2022/03/31

ニッカウイスキーの創設者にして、日本のウイスキーの父と言われる竹鶴政孝の妻リタの物語。 あの時代に日本に嫁いできたリタの芯の強さと、戦争や差別的な当時の扱いを相続すると、その生き方に感動を覚えます。

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2018/08/13

数年前にNHKのドラマになった、マッサンこと竹鶴政孝氏のスコットランド人の妻リタさんの小説。竹鶴氏は、日本で初めて本格的スコッチウィスキーの製造をした人で、ニッカウヰスキーの創始者である。以前にドラマの原作となった「ヒゲのウヰスキー誕生す」という本を読んだが、その本は政孝の視点か...

数年前にNHKのドラマになった、マッサンこと竹鶴政孝氏のスコットランド人の妻リタさんの小説。竹鶴氏は、日本で初めて本格的スコッチウィスキーの製造をした人で、ニッカウヰスキーの創始者である。以前にドラマの原作となった「ヒゲのウヰスキー誕生す」という本を読んだが、その本は政孝の視点から書かれていた。本書も内容は似ているが、外国人であるリタがどう政孝と出会い、人生を共にし、日本に帰化していったかを追うことができる。 著者の森瑤子氏は早逝してしまったが、100冊を超える著書を遺している。本書もたくさんリサーチをして書かれたであろうことがうかがえる。著者の配偶者がイギリス人ということもあり、スコットランドの暗い天気や広々とした家といった情景がとてもリアルに描写されていた。まだ外国人、しかも白人が日本にとても少ない時代に、日本に来て文化を学び、日本人になり、政孝を支えたリタさんの苦労は想像を絶する。子に恵まれずとった養子とそりが合わなかったというところは胸が痛んだ。 望郷というタイトルなので、リタさんがホームシックにくよくよ悩む内容かと思ったが、必ずしもそうではない。時代や帰国しやすさも全く違うものの、外国に嫁いで祖国の家族を安じるという自分自身の身の上と重ね合わせ、涙を流す箇所もあった。

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2015/12/28

文章が翻訳調な感じがして若干気になりましたが、あの時代に国際結婚をした波乱万丈なリタの人生が興味深かった。 好きになった相手に対して情が深すぎる人だからこそ、思い切ったことができたんでしょうね。 幸せの中にも苦労の連続であった彼女の人生、もし日本に来ることを選ばなければ……という...

文章が翻訳調な感じがして若干気になりましたが、あの時代に国際結婚をした波乱万丈なリタの人生が興味深かった。 好きになった相手に対して情が深すぎる人だからこそ、思い切ったことができたんでしょうね。 幸せの中にも苦労の連続であった彼女の人生、もし日本に来ることを選ばなければ……ということを、読後にふと考えてしまいました。

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2015/08/02

『ヒゲのウヰスキー誕生す』を読んで、リタから見た竹鶴夫妻の歩みを知りたいなあと思ったので、ずっと読んでみたかったこの本を購入。 分厚いけど、夢中になって一晩で読み終えた。 リタの最初の婚約者のこと、竹鶴との出会い、妹エラとの確執、日本での戸惑いなど、リタ側から見た生活ぶりがたっ...

『ヒゲのウヰスキー誕生す』を読んで、リタから見た竹鶴夫妻の歩みを知りたいなあと思ったので、ずっと読んでみたかったこの本を購入。 分厚いけど、夢中になって一晩で読み終えた。 リタの最初の婚約者のこと、竹鶴との出会い、妹エラとの確執、日本での戸惑いなど、リタ側から見た生活ぶりがたっぷり描かれていた。特に幼少期~大学まで、どんだけひ弱な女の子だったかというのもよくわかった。それなのに日本に行くと決心して、日本人になりきって、よくそこまで頑張れたもんだなと感心。それだけ竹鶴のことを信頼してついていったんだろう。リタのお母さんが夫をうまくたてる人だから、そういう育ちも影響していると思う。 ただ、サラを養女に迎えたという展開は「ヒゲの・・・」にはなかったのでびっくり!でもこっちはリタの伝記がもとになってるので、こっちのほうがより正確なのか? でもリタが年をとればとるほど頑固というかこだわりすぎの性格になっていって、それは自分が子どもを産めなくてサラに愛を注ぎすぎるからか?と思った。最後はちょっとリタが怖かった・・・笑 でも、こんなに愛せる・信頼できる夫と生涯一緒にいられてリタは幸せだったんだろうと思う。なかなかリタのようには振る舞えへんな~(*_*;

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2015/05/28

マッサンの妻、リタさんのお話し すごいな~とは思ったけど、 魅力的な人って感じじゃなかったな でも、外国人なんて見たことない人ばっかりの時代に日本に嫁に来て 太平洋戦争があって… うーん、やっぱすごい。強いな。 リタさんもマッサンも強い。 ニッカウヰスキーは、二人の愛の力が生ん...

マッサンの妻、リタさんのお話し すごいな~とは思ったけど、 魅力的な人って感じじゃなかったな でも、外国人なんて見たことない人ばっかりの時代に日本に嫁に来て 太平洋戦争があって… うーん、やっぱすごい。強いな。 リタさんもマッサンも強い。 ニッカウヰスキーは、二人の愛の力が生んだんだろうな そう思ったら、の余市蒸留所には行ってみたくなった!^^

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2015/03/24

「マッサン」のモデルになったリタさんのことを知りたくなりまして。ドラマが始まる前に書店に並んでいた関連本の中から森瑶子さんのものを選びました。女性視点ならリタの正直な気持ちがわかるだろうと。 なぜリタが選んだのがマッサンだったのか。ただ好きというだけで、故郷の風のたよりも届かない...

「マッサン」のモデルになったリタさんのことを知りたくなりまして。ドラマが始まる前に書店に並んでいた関連本の中から森瑶子さんのものを選びました。女性視点ならリタの正直な気持ちがわかるだろうと。 なぜリタが選んだのがマッサンだったのか。ただ好きというだけで、故郷の風のたよりも届かないはるか遠い日本に嫁げるものだろうか。経緯を聞けばそれが一番自然だったようにも思えてきます。マッサンはウィスキーづくりに熱心で帰宅しない日も多く、寂しさを募らせたリタは子供を欲しがり、でも子供は産めない体で…と、国籍の違いだけじゃない困難もあって、そういうことも含めてこの二人の人生は他になかったんだろうと感じられる。お互いが生きてこられたのはお互いがいたからで、そこがしっかりしていたからきっと夫婦でいられたのでしょう。こうなると一時の感情なんて小さなものですよね。 ふるさとを懐かしむ一方、ふるさとを新しく作っていく。夫婦の関係も同じなのかもしれません。

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2015/01/24

リタの芯の強さが伝わってくる。ドラマとは違うまっさんとリタが見えてくるかも。エリーは可愛らしい中にも母性とか芯の強さを感じる本当に可憐で素敵な女性

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2018/07/25

竹鶴リタの物語、読み終わりました。森瑤子ワールドの中のリタはなんだか悲しいなあ。一生懸命生きて、愛する夫はきっと労わってくれた、でもそれ以上に日本に同化しようとすごく努力した、だけど完全にはなれなかった、それを「望郷」という題名で表したのではないか。 「望郷」ではリタの戦死した...

竹鶴リタの物語、読み終わりました。森瑤子ワールドの中のリタはなんだか悲しいなあ。一生懸命生きて、愛する夫はきっと労わってくれた、でもそれ以上に日本に同化しようとすごく努力した、だけど完全にはなれなかった、それを「望郷」という題名で表したのではないか。 「望郷」ではリタの戦死した婚約者への感情の動きから描くことで、よりリタという人間の根っこのところへの理解が深まる。。子供を流産してしまい、自分の血の入った分身との生活が叶わなくなって、「初めてニッポン人にならなければならないと悟った」と描いている。そしてリマという養女との行き違いの生活を森瑤子は想像たくましく描く。ここのところがこの物語を読んで悲しく感じるところなのだ。 夫の姓になって夫の家族と住み、自分の育った土地を離れたいわゆる「お嫁さん」になった日本人の妻の場合でも、いくつになっても実家をなつかしく思いだす、というのはあるだろう。でも子供を産むことで、夫の家の跡取りの「母」となることで、新しい”夫の側の”土地での地位が確定される、という構図がある。リタはそれが叶わなかった。そこのところじゃないかな。リマとの別れの後の、威氏とも孫ともいい関係だったようだが、森瑤子は威に、「僕は何人子供がいても養子には出すまいと思う」と語らせている。 ただ、威氏のニッカのHPでのエッセイを読むと、10代後半で納得の上での養子縁組でもあったので、何も違和感はなかったと書いている。おじの会社を継ぐためのもの、であって、「リタおふくろ」「政孝おやじ」と書いているように、実父母は別に厳然として存在し、ニッカという会社、いわば大名の家督相続、仕事と養子縁組は一体、というように見える。 ともかく、この森瑤子ワールドの中のリタはけなげにスコットランド人として日本人として、精一杯その生を終えた、といえます。

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