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間違いだらけのリスクアセスメントの考え方 改善編 の商品レビュー

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2014/07/09

 主に工場での作業についてのリスクマネジメントの考え方やOSHMSの手順、課題や問題点、重点施策事項、リスク評価の事例と必要そうなものを一通り扱っているが、現実味に欠けているように感じた。どこでつまづきやすいとか、現場からどんな抵抗があるのか、それらに対してどうすればよいのかとい...

 主に工場での作業についてのリスクマネジメントの考え方やOSHMSの手順、課題や問題点、重点施策事項、リスク評価の事例と必要そうなものを一通り扱っているが、現実味に欠けているように感じた。どこでつまづきやすいとか、現場からどんな抵抗があるのか、それらに対してどうすればよいのかというノウハウこそ知りたい情報であるのに、そういったことは掲載されておらず、ただ手順が並んでいるだけである。また、事例についても、重篤度、発生確率の高いリスクが、リスク低減措置の結果、重篤度、発生確率ともに低くなったという単純なパターンしかない。このような例であればわざわざ32件も掲載する必要はないだろう。低減措置を実施したが再度のアセスメントで不十分であることが判明した、別のリスクが発生してしまった、あるいは重篤度は高いが発生確率は非常に稀である、といった複雑な事例を紹介すべきだと思うし、そういった場合にどうすればよいのかが知りたい事である。

Posted byブクログ