メンデルスゾーン の商品レビュー
原著1977年、邦訳(本書)2014年。 なぜかメンデルスゾーンの伝記の訳本がほとんど現役で存在しない日本において、高値の古書となっていたが意を決して買った。 先日これも中古で買って読んだマイケル_ハード著『メンデルスゾーン』(全音楽譜出版社)と何となく比較しながら読んだ。...
原著1977年、邦訳(本書)2014年。 なぜかメンデルスゾーンの伝記の訳本がほとんど現役で存在しない日本において、高値の古書となっていたが意を決して買った。 先日これも中古で買って読んだマイケル_ハード著『メンデルスゾーン』(全音楽譜出版社)と何となく比較しながら読んだ。 実を言うと、先に読んだマイケル・ハードの著作の方が分かりやすく、小冊子ながらも生き生きと作曲家の人生を描いていて魅力的だったと思う。 本書の方はどうも訳文が良くなく生硬で、しかし原文自体も下手な文章なのではないかと思われ、文と文のつながりがおかしな箇所が非常に沢山見受けられた。 どちらかというと評伝の「伝」よりも「評」の方が充実しており、譜例も交えてメンデルスゾーンの幾つかの重要な作品を批評している。私のまだ聴いていない曲もたくさんあるので、追い追い聴く中で、本書を参考にしたい。出来の良くない作品にははっきりとそう書いている。 マイケル・ハードの前掲書にはごく簡単な主要作品リストくらいしか付いていなかったが、本書には略年譜と、ある程度充実した作品リストが巻末に載っている。これは便利だ。
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メンデルスゾーンの伝記というより、曲へのかなり深い考察があり、残念ながら知らない曲が多くて、なかなか理解が出来なく残念だ。ただ、驚いたのは彼のスケッチ類の巧みさで、この忙しい中のどこにこれらの絵を描いたのかと、彼の才能の万能さに感服!
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