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100年予測 の商品レビュー

3.9

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2019/06/17

文字通り、100年後の未来を予測した一冊。 今後、対ロ封じのためにポーランド、トルコ、日本が力を伸ばし、それらはアメリカの対戦した後、最終的にはアメリカの隣国のメキシコが力を伸ばすという新説は面白かった。 しかし、今後大国が戦争するということに(たとえ限定的であったとしても)リ...

文字通り、100年後の未来を予測した一冊。 今後、対ロ封じのためにポーランド、トルコ、日本が力を伸ばし、それらはアメリカの対戦した後、最終的にはアメリカの隣国のメキシコが力を伸ばすという新説は面白かった。 しかし、今後大国が戦争するということに(たとえ限定的であったとしても)リアリティが感じられなかった。

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2018/09/30

原書は2009年の著作。2014年に文庫化。2018年の本日読了。 2009年において向こう100年の世界地図を予測する内容。あくまで推測であるも、前半はそれなりに現実味を帯びており興味深いものがあるも、後半から終盤にかけては宇宙戦争へ突入していく。あまりに先過ぎてピンと来なかっ...

原書は2009年の著作。2014年に文庫化。2018年の本日読了。 2009年において向こう100年の世界地図を予測する内容。あくまで推測であるも、前半はそれなりに現実味を帯びており興味深いものがあるも、後半から終盤にかけては宇宙戦争へ突入していく。あまりに先過ぎてピンと来なかった。 著者の予測では今後もアメリカ一強が続き、ロシア、中国が破綻。ヨーロッパも衰退し、日本とトルコが強大なアメリカに対抗しようとするとの予測。参考まで。 せめてもう少し予測範囲を絞った方が良いような気がした一冊。

Posted byブクログ

2018/03/24
  • ネタバレ

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全体に非常に示唆に富む。 想像的であり、かつリアルである。 時間、空間の軸に対する理解が多層的。 P107 次の地政学的大地震が起こる場所はどこか? ①環太平洋地域 ②ソ連崩壊後のユーラシア ③ヨーロッパの枠組み ④イスラム世界 ⑤アメリカとメキシコ 2020年 中国、ロシアの分裂 ↓ アメリカの一国強国体制は続く →アメリカに脅威を与える国は限られている。 日本、トルコ、メキシコである。P232まとめ 日本はシーレーンの確保のため、海軍力(宇宙含む)を強化する。 トルコは経済成長に伴い、拡張的になる。 もともと地理的要衝に位置し、ロシアの弱体化、イスラムの混乱に乗じて、指導的イスラム強国として勢力拡大。 それに対するプレーヤーとしてポーランドがある。 ポーランドはロシアの弱体化に伴い東方に緩衝地帯を求め進出する。(ドイツ、ロシアの双方から攻められるという積年の懸念を解消するため) しかし、南からは不安定なバルカン地域に影響力を拡大したトルコが迫る。 アメリカはトルコの勢力拡大を好ましく思わず、対抗馬としてのポーランドを支援。 また、お決まりの自決主義と民主主義的価値観の原則を持ち出して、日本とトルコを国家主権を脅かし人権を侵害する存在に仕立てあげるだろう。P251 その他気になる考察 ①20世紀の世界大戦は大量の銃器、自動車、戦車、戦艦、戦闘機を使用し、生産能力勝負の総力戦だった。 しかし、21世紀は核兵器の登場と、精度の向上で、一撃で強烈なダメージを与えられるようになった。 これは、アメリカが進める衛星と超音速ミサイルを活用した攻撃体制でさらに高まる。 その点で、軍事攻撃に必要な労働力は少なくなり、むしろ科学者、技術者が重要になる。 しかし、領土の占領はいまだに多大な労働力を必要とする。これは軍ではなく警察の仕事に近い。敵と良民を区別する文化的理解が必要とされる。この仕事は今より簡単になることはなく、今後も大国の弱点となるだろう。P270 ②技術が雇用を奪うという予測は、これまでも繰り返し立てられてきた。だが、そのたびに正反対のことが起こっている。 2060年頃からは失業率の上昇が見られる。 気になるキーワード P275 ラグランジュ点 2つの天体からの重力が安定する場所。地球と月のラグランジュ点は宇宙ステーションの候補地とされ、宇宙の地政学的に重要。

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2017/12/29

地政学的に予測した21世紀。 地理的な条件が国際関係や経済、軍事に影響を与えるという発想は納得できるが、「歴史は繰り返す」だけなのだろうか? アメリカが大戦の主戦場から離れた位置にいることから、第三次世界大戦後も、第二次世界大戦後と同じような経済の黄金期を迎える―。 う~ん。 ...

地政学的に予測した21世紀。 地理的な条件が国際関係や経済、軍事に影響を与えるという発想は納得できるが、「歴史は繰り返す」だけなのだろうか? アメリカが大戦の主戦場から離れた位置にいることから、第三次世界大戦後も、第二次世界大戦後と同じような経済の黄金期を迎える―。 う~ん。 半分はそうかも、と思うけれど。 そうしてやってくる戦後の世界がいいものとはとても思えないのだ。 第三次世界大戦は、日本・トルコ連合国と、ポーランド・アメリカ(中国、韓国なども)の図式だそうだ。 まず前提として、中国やロシアが二〇年代には崩壊するらしいんだけれど、中国やロシアはそんなに簡単に崩壊するだろうか? その隙をついて資源を求めてアジアに進出した日本とアメリカがぶつかる、ということらしい。 それより少子高齢化に苦しむ日本が、戦争をするような経済力が保てているのか? 主戦場が宇宙になっているというのは、ありうべきことだが、現在の日本の状況から考えても、とても太刀打ちできるとも思えない。 本自体はとても読みやすいのだが、一度本を置くとしばらく手に取る気がしなくて、ズルズル一か月もかかってしまった。 何か、読むと暗澹たる気持ちにさせられるから。

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2017/11/11

予測部分は一つのSF作品として読んでいた。それにしてもアメリカ礼賛が多かった。また、過去の事例等については不足している知識を補うのに役立った。 私個人としては、現在の延長線上に未来があると思っていないので、あまり好きなアプローチではない。

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2017/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こういう国際情勢分析・予測の類は好きなので、面白く読みました。 分析は鋭く、中国・ロシアにおいては見事に的中しているケースを実際に目の当たりにしています。 これらから先 20、30年の予測については完全に将来予測ですが、一見して信じがたい分析が行われています。曰く、トルコと日本がユーラシアの支配権を強め、アメリカと対立し、最終的には米日、米土戦争が起こるというもの。この分析についてはいろいろと抜け落ちている要素を感じて突っ込みたくなりますが、分析自体は論理的で非常に面白い。 それ以降は戦争計画から実際の戦争に至る予測が続きますが、かなりSF小説的内容になっており、私は興味を失いました。(国際情勢分析を知りたいのであってSF小説が読みたいわけではないので)

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2017/08/31

地政学的に21世紀を予測した ノンフィクション文庫だが、ノンフィクション性を感じるのは 2020年代の アメリカ経済危機、ロシア崩壊、中国分裂2030年代の 日本、トルコ、ポーランドの台頭 まで。 宇宙戦争のくだりは 完全SF。そして 最後は 必ず アメリカが勝つ。著者のアメリ...

地政学的に21世紀を予測した ノンフィクション文庫だが、ノンフィクション性を感じるのは 2020年代の アメリカ経済危機、ロシア崩壊、中国分裂2030年代の 日本、トルコ、ポーランドの台頭 まで。 宇宙戦争のくだりは 完全SF。そして 最後は 必ず アメリカが勝つ。著者のアメリカファーストな文章は鼻につく。日本は 軍事力を強化して アメリカを追いつめるらしい。真珠湾攻撃のトラウマを随所に感じる 最後の奥山真司氏の解説の方が 地政学の面白さを感じた

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2017/08/29

日本で軍国主義を復活するとは考えにくいけれど、そうさせようと戦争屋さんとその手先が頑張ってますね。それに反して国民の呑気なこと。 トルコとの関係がキーになると言うのは面白い。今後注目しよう。

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2017/05/11

・今後、数十年間で益々力を蓄え、自己主張を強めると思われる国:  日本、トルコ、ポーランド。 ・21世紀における唯一にして最も重要な事実:人口爆発の終焉 ・21世紀について一つだけ確かにいえることは、いまやヨーロッパの  時代が終わり、北米の時代が始まっているということ。 ...

・今後、数十年間で益々力を蓄え、自己主張を強めると思われる国:  日本、トルコ、ポーランド。 ・21世紀における唯一にして最も重要な事実:人口爆発の終焉 ・21世紀について一つだけ確かにいえることは、いまやヨーロッパの  時代が終わり、北米の時代が始まっているということ。 ・アメリカ経済が強力なのは、軍事力のお陰。  アメリカ海軍が、世界中のすべての海岸を支配している。 ・統一ヨーロッパが実現しなかった理由は、英仏海峡。 ・アメリカは心理的に自信過剰と不安が奇妙に入り混じった状態。  青年の心理状態を表す特徴。 ・世界的に出生率が大幅に落ち込んでいる。 ・アメリカ文化は、聖書とコンピュータ、伝統的価値観と過激な革新が  ぎこちなく融合したもの。 ・アメリカ文化は実用性にこだわり、形而上学を軽視。  真実や美を扱うのは得意ではない。 ・中国は島国。 ・アメリカは、ほぼ50年ごとに経済的、社会的危機に見舞われてきた。 ・世の常として、一つの解決策は、次の問題を生み出す。 ・アメリカは、1980年のレーガン選出に始まった第5期の真っただ中。  現在のアメリカ社会の構造が、2030年頃まで存続する。 ・2020年代に表面化する問題は、利用可能な労働力を増やすには  どうすればよいかという問題。 ・ユーラシアは、密猟者の楽園になる。 ・日本は原材料の確保が脅かされれば、必ず行動を起こす。 ・日本では、いずれ必ず軍国主義が復活する。 ・アメリカの力を抑止することで利害が一致するトルコと日本は、  おのずと同盟を形成するだろう。 ・母国に近い移民 ・未来を思い描く最も現実的な方法は、当然と思われていることを  疑ってかかること。 ・アメリカの力の源泉は、その地理的特徴にある。 ・アメリカの基本戦略は「アメリカに挑戦し得る地域覇権国の台頭を  防ぐ」ことにある。

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2016/07/24

「影のCIA」なる呼び名も取るという敏腕アナリストによる,今世紀の世界情勢の展望予測.基本的には,地球上の二大洋に十分睨みを利かせる能力を持つ唯一の国家として,米国が引き続き世界秩序の中心を占めるという見通しであり,この優位性を利用して,宇宙開発・開拓においても先手を指すことによ...

「影のCIA」なる呼び名も取るという敏腕アナリストによる,今世紀の世界情勢の展望予測.基本的には,地球上の二大洋に十分睨みを利かせる能力を持つ唯一の国家として,米国が引き続き世界秩序の中心を占めるという見通しであり,この優位性を利用して,宇宙開発・開拓においても先手を指すことにより,海洋だけでなく宇宙空間における独占的支配も確立していくだろう,としている.他方,今世紀前半に主要先進国で問題となる少子高齢化を解決するべく,各国間の移民誘致競争が起きるとの見通しを示している.これに加えラテンアメリカの諸国家,とりわけ米国の隣国であるメキシコが,今般の先進国に比肩する水準まで発展を遂げて台頭してくることから,米国は最近100年以上にわたってあまり悩まされることの無かった,米大陸内での地政学的問題について,今世紀末には再び対処する必要がでてくるとも予想している. 明言はされていないものの,20・21世紀の間安定を保っていた北米大陸が,22世紀には混乱の舞台となりうることを示唆しているようにも見えるが,個人的には著者の言うような,メキシコによるアメリカへの浸透はむしろ,アメリカの国政にメキシコ人の関与する部分が増えることにより,最終的には「メキシコ化したアメリカ」によってメキシコが吸収される,という結果をもたらすようにも思える. 米国が自国の地位と利益を維持する上で,戦略としてユーラシアの分断統治を試みるというのは頷けるところであるし,この視点に立つと,現状米国と対峙する中国・ロシアが仮に勢力を失い,またイスラム圏の動揺が収束に向かった場合,本書で描かれているように,それまで米国と同盟関係にあって積極的に支援していた相手との間で対立を生じていく,という見立ても,かなり現実味を帯びてくると思われる. また,米国における技術開発と軍事・社会・政治との関係にまつわる洞察も興味深い.宇宙太陽光発電の実用化で,電力の量や使う場所の制約が大幅に緩和されると何が起こるのかというテーマは,想像力を掻き立てられる.

Posted byブクログ