【コミック版】荒野に獣 慟哭す(文庫版)(2) の商品レビュー
第一巻の感想でも書いたが、やはり、この漫画は総合的なバランスに優れている 尾田栄一郎先生の『ONE PIECE』、藤田和日郎先生の『からくりサーカス』、鈴木央先生の『七つの大罪』と肩を並べられるほどであり、全体的な熱量も匹敵する しかし、当たり前の話だが、伊藤勢先生でなければ、夢...
第一巻の感想でも書いたが、やはり、この漫画は総合的なバランスに優れている 尾田栄一郎先生の『ONE PIECE』、藤田和日郎先生の『からくりサーカス』、鈴木央先生の『七つの大罪』と肩を並べられるほどであり、全体的な熱量も匹敵する しかし、当たり前の話だが、伊藤勢先生でなければ、夢枕獏先生の『荒野に獣慟哭す』を、ここまで質の高い漫画に引き上げられなかっただろう。上に挙げた先生3人、他の超一流が同じ原作でコミカライズしても、私は恐らく、心が震えない このタッグだから、私はこの作品を大好き、と自信を持って言えるのだ また、この巻から、薬師丸法山が姿を現し、猛威を奮う まぁ、ともかく、どんだけ個性が強いんだよ、って全力でツッコミたくなる、アクがありすぎる、おっさんキャラ 最強、その陳腐な使い古した一言で紹介が済んじゃう、桁違いな戦闘力を、見合った巨躯に秘めているんですけれども、他作品に登場する「最強」とも、当然ながら違う 『刃牙』シリーズの範馬勇次郎、『北斗の拳』のラオウ、『ザ・松田 超人最強伝説』の松田さんとも違う ともかく、スケールがデカい 先巻の安底羅とのヘリ内での会話から判るように、他人をイラッとさせる茶目っ気がある一方で、あらゆる命を等しく扱う無慈悲さ、独覚兵・宮毘羅となった御門と互角に殺り合い、その上、軽々とあしらう強かさを持っている 清々しいまでの極悪人過ぎて、逆に、その生き様は真っ直ぐで、憧れてすらしまう 他の「最強」同様、強さの底が見えず、型に嵌らず、なおかつ、その点が顕著。型に嵌らないから強いのか、強いから型に嵌らないのか ある意味、人間以上、独覚兵級の実力を持っていながらも、作中で最も人間らしさを喪失してない人間 ちなみにだが、私の中で、何気に森ちゃんこと、波夷羅は好感度が割と高い
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