100年前からの警告 の商品レビュー
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「維新の肖像」主人公のモデルになった朝河貫一先生について書かれた本。 小説に書かれていた戊辰戦争にまつわるエピソードは、ほとんどが史実に基づいているらしい。 二本松市出身の朝河先生は、勝海舟らの支援を受けて、アメリカに留学。 その後、優秀な成績を修めたため、現地の教授にスカウトされて、イエール大学の教授になる。 アメリカ一流大学において、日本人としては初の教授。 その後、日米関係が悪化。 朝河先生は、日米開戦を阻止すべく疾走したが、戦争を食い止めることは出来なかった。 朝河先生は、一貫して、日本人の流されやすい気質について警鐘を鳴らしていた。 権力に逆らわず、付和雷同して、長いものに巻かれる。 自分の意見を持たず、周りの空気にすぐに流される。 こういった根本的な気質を変えていかない限り、日本に明るい未来はないと厳しい言葉を投げかける。 そして、朝河先生の警鐘にも関わらず、日本人は変われなかったために、福島原発の悲劇が起きてしまった。
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