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予期せぬ結末(3) の商品レビュー

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2015/03/18

歓喜の恐怖 恐怖と歓喜の顔は全く異なるようでいて、その実よく似ている。 嬉しさのあまり体が震えるのも、恐ろしさのあまり放心するのも、どちらの感情であっても大した違いはない。 そして現実と虚構も全く異なる世界のようでいて、鏡越しにつながっているにすぎない...... 『心変わり』...

歓喜の恐怖 恐怖と歓喜の顔は全く異なるようでいて、その実よく似ている。 嬉しさのあまり体が震えるのも、恐ろしさのあまり放心するのも、どちらの感情であっても大した違いはない。 そして現実と虚構も全く異なる世界のようでいて、鏡越しにつながっているにすぎない...... 『心変わり』 バレンタインデーの今日、できれば聞きたくない言葉だ。 今まで好きだった相手に全く魅力を感じなくなってしまうこと、なのだが、心変わりをしてしまったあなたのことは今でも私は好き、そう言われて嬉しいのは時と場合によるだろう。 場合によってはそれは恐怖へと続く「心変わり」。 『弔花』 優しい祖母と暮らしていた主人公、エド。 祖母の家にやってくる「友人」たちはどうも生きている人間ではないようだ。 それは祖母の妄想なのか、それとも本当に彼らがやってきているのか? 結末は温かいかそうでないか、それは読み手が決めること。 私にとっては背筋に冷たいものが流れるような結末だったけれど。 吸血鬼や奇術師などが登場する、めくるめく幻想の世界。 そこで見る夢はあなたにとってどんな夢だろう。 本書がその夢の、悪夢の始まりとなりますように。

Posted byブクログ