短篇ベストコレクション 現代の小説(2014) の商品レビュー
これまで名前は知っていても読んだことのない作家の話を読めて良かった。 獅子吼 こんな普通の少年が、普通の日常がめちゃくちゃにされていくなんて、こんなのは本当に嫌だ。 理不尽さに震えたが、こういうことを経験してきた世代がいるということがまたつらい。 線路の国のアリス 知っている...
これまで名前は知っていても読んだことのない作家の話を読めて良かった。 獅子吼 こんな普通の少年が、普通の日常がめちゃくちゃにされていくなんて、こんなのは本当に嫌だ。 理不尽さに震えたが、こういうことを経験してきた世代がいるということがまたつらい。 線路の国のアリス 知っている駅名が出ると思わずにっこり。 大金 一番面白かった。スッキリ! そして作家も大変なのね。 太陽は気を失う 怖い。十五分に恵まれなかった人たち。 次は自分の番かもしれないと考えると立っていられない。 御機送る、かなもり堂 騙された。 私ならどんなロボットがいいかな。 人間型は感情的に面倒だから猫型がいいな。 水を飲まない捕虜 絶望ばかり。 うちの祖父も南方のジャングルにいたらしいが、決して詳しく話してくれなかったので、こんな感じだったのかと考えた。 影のない街 何が言いたいのか、だからどうなのか、さっぱりわからない。 出てくる人がみんな理解不能だった。 なんか気持ち悪い。 機龍警察 沙弥 紗弥さんがいつ出てくるのかと待っていたら出てこなかった。 そもそも不良はなんで不良になるのかわからん。 なんで喧嘩するの? 何度も警察のお世話になっても警官になれるものなの? 廃園の昼餐 抽象画みたいな話だった。 子供の頃に読んだ「メアリーポピンズ」にこういう話があったのを思い出した。 無用の人 なんか嫌なお母さんだな。 インタヴュー クスッとする話。 かぎ括弧のようなもの 結局かぎ括弧とはなんなのか? 何を表していたのか? さっぱりわからん。 夢の中の唐突な感じはリアルだ。 ソラ 少年はなんだったの? これの続きはあるの? 起承転結の起承で終わった感じがするけど。 尻切れとんぼでむずむずする。 泣き虫の鈴 世の中不条理だらけ。 何でみんなに歓迎されて大切にされる瞽女を助けてあんな目に遭うの? なんで襲った奴らは大したお咎めがないの? そういう時代だから? 不条理過ぎて腹が立つ。
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柚月裕子さんを読んでみたくて。 『泣き虫(み)の鈴』 よかった。 なんだろ、現代社会の縮図みたい。 格差、いじめ、障害、、、その中にあっても、優しさ、強さ、、みたいな。 よし、柚月さんの本、読んでみよう
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どれもそれぞれ味わいがあってよかった。『泣き虫の鈴』はたとえ現代とは時代背景が違っても感動ものだった。情景がみえるような気がした。
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最新のアンソロジー 字が大きく読みやすい。文庫本だが、これならどしどし読める。うれしい本だ。新しい作家さんを発見できればいいなぁ。 戦争と動物園。語り尽くされているけど切ない「獅子吼(浅田次郎)」。ライオン視点が斬新でいい話になっている。上手だなぁ。 一転してパロデ...
最新のアンソロジー 字が大きく読みやすい。文庫本だが、これならどしどし読める。うれしい本だ。新しい作家さんを発見できればいいなぁ。 戦争と動物園。語り尽くされているけど切ない「獅子吼(浅田次郎)」。ライオン視点が斬新でいい話になっている。上手だなぁ。 一転してパロディの「線路の国のアリス(有栖川有栖)」 。軽快なノリで楽しい物語だ。ただそれだけだけど。 「大金(大沢在昌)」 は番外編の印象。でも、図書館では儲けがないとする作者の訴えと図書館を愛用する読者の気持ちを平等に書いてるところは好感。でも作品は図書館だ。 「太陽は気を失う(乙川優三郎)」は印象が薄い。なんなのこれ? 期待の「御機送る、かなもり堂(小川一水)」 は読めるオチだが、新しいロボットものであることは事実。 「水を飲まない捕虜(古処誠二)」はピンとこなかった。支那兵の心が読み切れなかった。 「影のない街(桜木紫乃)」 も同じ。ふわふわしていて独特の雰囲気だが乗り切れず。 期待の「機竜警察沙弥(月村了衛)」 だったが、番外編だ。 難解なのが「廃園の昼餐(西崎憲)」。チャン風なんだが意味わからん。 「無用の人(原田マハ)」 もイマイチ。ゆっくり流れる時間感覚が残った作品。 「インタヴュー(万城目学)」 はパロディものだが、さっぱり。 さらに、最後まで意味不明の「かぎ括弧のようなもの(宮内悠介)」 は読み手を選び過ぎ。 少し読ませる「ソラ(結城充考)」もSFである必要がわからない。 文体が苦手で「泣き虫の鈴(柚月裕子)」はパス。 つまり後半はほとんどがおもしろくなかった。でも、詳細な解説は読後感がスッキリするし、なによりも読みやすい字が魅力だな。まあ、まあ満足。
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ここのところ毎年買ってるこのシリーズ・・今回のお気に入りは乙川さん、大沢さん、月村さんそして原田さん!時代小説でお馴染みの乙川さんのお初の現代小説はちょっとほろっとして切なくていい感じでした・・・原田さんのも最後の場面が頭の中にぱ~っと浮かんで感動!!これから原田作品の長編を読む...
ここのところ毎年買ってるこのシリーズ・・今回のお気に入りは乙川さん、大沢さん、月村さんそして原田さん!時代小説でお馴染みの乙川さんのお初の現代小説はちょっとほろっとして切なくていい感じでした・・・原田さんのも最後の場面が頭の中にぱ~っと浮かんで感動!!これから原田作品の長編を読む予定なので期待度が高まりました!!中には???という作品もあったけど全体的に今回は好みの作品が多くて良かったです!
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小川さんの著作が読みたくて買った。どれ一つとっても素晴らしく、セレクションの妙を感じる。かなもり堂は別格として。泣き虫の鈴に心を打たれた。
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