仏像のお医者さん の商品レビュー
仏像を作る際のルールというか規範というかそういうものがあるそうだ。 仏の三十二相という32個のもの。 歯は40本(普通の人は32本)の外に本の牙が生えているとか、額の肉が盛り上がっているとか。 偶像崇拝を禁止している宗教ではありえない話なんでしょうけどね。 https://sei...
仏像を作る際のルールというか規範というかそういうものがあるそうだ。 仏の三十二相という32個のもの。 歯は40本(普通の人は32本)の外に本の牙が生えているとか、額の肉が盛り上がっているとか。 偶像崇拝を禁止している宗教ではありえない話なんでしょうけどね。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425947.html
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短いエピソードを集めた小ネタ集だったが、どれも、見仏してるだけでは気づかない、知らなかったことばかりなので興味深かったです。(2014年6月15日読了)
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広隆寺の弥勒菩薩が好きである。薄暗い堂内に静かに佇んでいる姿にみとれてしまうのだが、あれは本来の姿ではなかったということが判明。 仏像っていろいろあるけど、三十二相という決めごとがあるというのも新たな驚き。 近くのお寺に仏像を探しに行きたくなってしまう。
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僕はものを治すのが好きです。一から作る想像力とは違う楽しさがあります。 さて、仏像。多くの仏像は、つくって収める時がピークで、そう長持ちさせよう、とは最初から思われていないようです。けれど、平安時代の仏像は江戸時代の仏像よりも壊れにくいのだとか。それは、要するに良い木を使ってい...
僕はものを治すのが好きです。一から作る想像力とは違う楽しさがあります。 さて、仏像。多くの仏像は、つくって収める時がピークで、そう長持ちさせよう、とは最初から思われていないようです。けれど、平安時代の仏像は江戸時代の仏像よりも壊れにくいのだとか。それは、要するに良い木を使っているから。 仏像を作ることが国家事業だった時は、いろいろな技術が使われたようだけど、そういう「補助金」がなくなれば、技術は落ち着くべきところに落ち着くわけで、日本は木造の仏像制作世界一、ということになりました。 著者は、仏像修復を手がけている方で、いろいろな仏像修復のウラ話やら表の話がいっぱいです。カタい話ばかりと思うなかれ、仏像の製作技術はプラモデルの製作技術に置き換えることが出来る、としてガンダムの例えがあって、ガンダム、シャアザクはいざしらず、ドズル専用ザクなどというマニアックなものまで紹介されています。ドズル専用ザクなんて、近年の限定モデルまでプラモデル化されていないのに。 というわけで、決して学術的にどうこう、というカタい本ではありません。直したばっかりに価値が下がった仏像、立像だったのに恐らく足が壊れて座像に改造された仏像、玉眼のかわりにフラスコ、などのビックリ事例もありますし。けれど、やっぱり文化財修復という稀有な作業から得られる悦楽(って表現は、マズイかもしれないけど)が魅力でしょうか。
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