勝利のチームマネジメント の商品レビュー

松村卓朗(著者)

2021/07/27

強い組織をつくるために、サッカーというスポーツから何を学べるか？とりわけ一時的に召集されるプロジェクトチームともいうべき日本代表の歴代監督から得られる知見を時系列にまとめた本。

監督によって濃淡や思い入れの度合いがバラつきあるものの、日本人で唯一２回監督を務めた岡田監督のパートがコンパクトにまとまっていて、理解しやすかったです。

2015/06/02

【内容】組織と個人を同時に強くする。歴代サッカー日本代表監督、リーダーシップの極意!（「BOOK」データベースより）

【感想】この本の持つおもしろさは、「サッカー日本代表監督」と「組織開発・人材開発」を結びつけた点である。どの監督もそれぞれのリーダーシップがあって参考になる。こういったものに絶対的な正解はないんだと思うし、状況や立場に応じて変えていく柔軟さが必要なのだと思う。現ハリルホジッチ代表監督にも期待したい。

【目次】
第1章 「チームづくり」の基本:ハンス・オフト監督(1992‐1993)
第2章 「組織」の論理:加茂周監督(1994‐1997)
第3章 徹底した「思考」:岡田武史監督(1997‐1998)
第4章 「異文化」との遭遇:フィリップ・トルシエ監督(1998‐2002)
第5章 「自由」へのこだわり:ジーコ監督(2002‐2006)
第6章 「哲学」の導入:イビチャ・オシム監督(2006‐2007)
第7章 「チーム力」の最大化:岡田武史監督(2007‐2010)
第8章 極める「コミュニケーション」:アルベルト・ザッケローニ監督(2010‐)
第9章 一人ひとりを輝かせる「リーダーシップ」:佐々木則夫監督(2007‐)