銀行は裸の王様である の商品レビュー
金融に精通する教授である著者が2008年に起きた金融危機を通して銀行の今後について提言した一冊。 借入を制限して、総資本に対する自己資本を増やすことの重要性を数々の研究や住宅ローンの借入をモデルとした解説によって、金融について知らない者でも理解しやすいよう平易な文章で書かれてお...
金融に精通する教授である著者が2008年に起きた金融危機を通して銀行の今後について提言した一冊。 借入を制限して、総資本に対する自己資本を増やすことの重要性を数々の研究や住宅ローンの借入をモデルとした解説によって、金融について知らない者でも理解しやすいよう平易な文章で書かれており、非常に勉強になりました。 借入を容易に行える政策があるメカニズムや必要な改革が進まず、金融危機の際に被害が拡大したことが本書によって理解できました。 銀行の収益モデルのひとつである借入のリスクと自己資本の重要性が本書によって理解できるとともに銀行の歴史や政府との関係なども本書によって学ぶことができました。 100年に1度と言われる金融危機を教訓として銀行が本書で提唱されている方向へと進んで欲しいと感じた一冊でした。
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自己資本をもっと(数十倍)積めば、世界の金融システムは健全になる、最新のバーゼル3でも全然甘い、預金保険システムを含め銀行(だけでなく諸金融機関)の負債には暗黙の保証がつけられており、それがモラルハザードを助長して来たという主張。 確かにそうかもと思いつつ、そういう世界はなかな...
自己資本をもっと(数十倍)積めば、世界の金融システムは健全になる、最新のバーゼル3でも全然甘い、預金保険システムを含め銀行(だけでなく諸金融機関)の負債には暗黙の保証がつけられており、それがモラルハザードを助長して来たという主張。 確かにそうかもと思いつつ、そういう世界はなかなか来そうにない。
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銀行規制の動向について解説するわかりやすい本。 自己資本規制の重要性について繰り返し主張されている。
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