「阿房列車」の時代と鉄道 の商品レビュー

和田洋(著者)

2024/02/28

私の大好きな百閒先生の『阿房列車』シリーズは
乗り鉄のバイブルともいうべき紀行文ですが
交通の研究という目で見ると
実におもしろい資料なんですね。

ひとつには先生が
わりと細かくどんな列車に乗ったか書いているから。
それも戦後まもない頃なので
復興期の運転状況とかまで読み解けちゃう。
今はグリーン車だけだけど
昔は三等級で客車がわかれてたことや
ボイと呼ばれる給仕もいたこと。
特急列車の興亡なんかも。

ちょこちょこ写真も載ってて
食堂車で談笑する先生が(*´∀｀*)
ヘの字口もゆるむ感じで、ほほえましいなり。

2014/07/02

「阿房列車」おもしろいよなぁ。ということで、百閒好きかつ鉄ヲタ視線で百閒先生の乗った車両から国鉄の組織から泊まった宿まで、阿房列車薀蓄を詰め込んだ一冊。おもしろいよ、おもしろいけどさぁ…オイラ以外にそんなに需要あるかしら、これ。