海をわたったビスク・ドール の商品レビュー

ジョーン・ホルブ(著者),かとうあさこ(訳者),石川のぞみ

2015/07/02

一人じゃないということはとっても大事なこと、心強いことです。
それが例え人形であっても。
大切な人から贈られた人形は、その人にとって、大切な人そのものでもあるのですね。

二つの世界を行き来しながら物語は進んでいき、またその片方の世界の主人公は人形であるということで、子供たちにとっては、読み解くのに少し労力が必要な本なのかもしれません。
その世界観にうまく入り込むことができれば、きっと楽しく読めるでしょう。

西日本読書感想文の指定図書でもあります。
人形という主題は、絵にするにあたってイメージしやすいものかもしれません。その修理も格好の題材になるでしょう。しかし、さて、ビスクドールがわかるかどうか。
その辺りは写真などを見てイメージを膨らませる必要があるかもしれませんね。