盆栽の誕生 の商品レビュー
盆栽の誕生 依田徹 大修館書店 西洋で大人気の盆栽や石盆も 昔は鉢に木を植えて庭先に並べて鑑賞していたらしい 絵巻物に登場したり 世阿弥による猿楽能に登場していると言う 屋内に持ち込まれて造形されるようになったのは 意外と最近で江戸末期から明治だそうだ 100年以上人の手を経て...
盆栽の誕生 依田徹 大修館書店 西洋で大人気の盆栽や石盆も 昔は鉢に木を植えて庭先に並べて鑑賞していたらしい 絵巻物に登場したり 世阿弥による猿楽能に登場していると言う 屋内に持ち込まれて造形されるようになったのは 意外と最近で江戸末期から明治だそうだ 100年以上人の手を経て生きるものもあり 最高のペットかもしれない
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●育て方や鑑賞法の本ではなく、盆栽文化が歴史的に追った本。盆栽文化というのは比較的新しい文化で江戸時代に花開いたとのこと。
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盆栽は今や世界にも通じる日本の伝統文化と言えるものです。その盆栽がどのようにして現在のように広く知られるところとなったのか、その歴史を紐解いています。 足利将軍家や織田信長に愛された趣味であった盆栽。現在の美意識、伝統文化へと姿をかえてきた過程をうかがい知ることができます。
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育て方や鑑賞法といった類いの本ではなく、盆栽文化を歴史的に追っています。予備知識のない分野だったので、発見がいっぱいありました。盆栽が、今日のような体裁になったのは、明治以降なんですか?古来からの伝統と思っていました。流派がないというのも、そういえばそうですね。どうやら学問的には...
育て方や鑑賞法といった類いの本ではなく、盆栽文化を歴史的に追っています。予備知識のない分野だったので、発見がいっぱいありました。盆栽が、今日のような体裁になったのは、明治以降なんですか?古来からの伝統と思っていました。流派がないというのも、そういえばそうですね。どうやら学問的には未整備なジャンルに思えました。
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盆栽の始まりから現在に至るまで。 はじめのほうは面白かったけれど、近代に入ってからの「盆栽がどのように愛されたか」の部分はげんなりした。 本自体の良し悪しではなく、私はホモソーシャルなクラブ文化やガチガチのルールにのっとって高価な品を見せびらかす趣味が好きではないから。 私は「盆...
盆栽の始まりから現在に至るまで。 はじめのほうは面白かったけれど、近代に入ってからの「盆栽がどのように愛されたか」の部分はげんなりした。 本自体の良し悪しではなく、私はホモソーシャルなクラブ文化やガチガチのルールにのっとって高価な品を見せびらかす趣味が好きではないから。 私は「盆栽自体」と「盆栽の成立過程」について知りたかったので、ちょっと選択ミスだった。 盆栽は生きているから形が変わる。 しかも流行や持ち主によって手を加えられる。 だから「江戸時代から伝わる木」を見ても「江戸時代の盆栽の形」はわからない。 手を加えきれない・留められないっていうのは面白いと思った。 しょっぱなに、知りたかった州浜台がちょこっとでてきて嬉しい。 景色を造り小物を置く、鉢山水と占景盤はホンノンボhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4062768917っぽい。 この辺をたくさん知りたい。 前書き部分は蛇足。 はじめが蛇足なので読むのをやめようかと思ってしまった。もったいない。 美術の専門らしいのに美術をひとりでつくるものと定義しちゃうし、盆栽を子供にたとえて手を加えることの必要性を語っちゃう。 てっきり持論をこじつけるために「自然」や自分の専門分野を使っちゃうタイプの人かと思った。 頭が堅そうな前書きに60代くらいかと思いきや1977生まれでびっくり。 本分はそんなでもなかったんだけど。 著者は近代の盆栽を「自然」をめざしたという。 思いっきり手を加えまくってるけれど、ほっぽらかすのが自然なのではなく自然をあらわすために形を整えるのだそうだ。 なんだかこれはドラァグの過剰な女らしさみたいな話だと思った。 映像の効果音も、ジュースの香料も、本物ではなく本物っぽいものを目指すというものな。
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===qte=== 20140518日経朝刊 盆栽の誕生 依田徹著 人為で自然を作る逆説の美学 [有料会員限定] 閉じる小サイズに変更javascript:void(0)中サイズに変更javascript:void(0)大サイズに変更javascript:void(0)保存jav...
===qte=== 20140518日経朝刊 盆栽の誕生 依田徹著 人為で自然を作る逆説の美学 [有料会員限定] 閉じる小サイズに変更javascript:void(0)中サイズに変更javascript:void(0)大サイズに変更javascript:void(0)保存javascript:void(0)印刷リプリント/async/async.do/?ae=P_CM_REPRINT&sv=KN 盆栽は愛好家でなければなかなかわかりにくい世界だ。ぐいっと幹が曲がった鉢植えの松をどういう視点で鑑賞すればいいのだろう。そもそもあれは美術品なのか? 盆栽の歴史と美学を平易に説く本書は、門外漢でも興味深く読める内容になっている。 画像の拡大 鉢植えで樹木を育てる「鉢木」、石に樹木を根付かせる「盆山」。鎌倉時代に発祥した2つの園芸文化が、江戸時代に「盆栽」として流行する。そして明治期以降は政財界人のたしなみとなった。将軍家、天皇、明治の元勲たち、さらには戦前戦後の宰相。そうそうたる愛好家たちのエピソードをまじえながら盆栽の歴史が語られる。 だがそれにとどまらず、伝統文化とは何かという問題に踏み込んでいくところが本書の読みどころだろう。江戸時代と現代とでは盆栽の作り方も美しさの基準も全く異なるという。断絶のあるものを、連綿と続いてきた伝統文化のようにとらえることの危うさを著者は鋭く指摘する。 盆栽の美は「わび・さび」という言葉で説明される。だが著者は茶の湯や俳諧で使われるこの言葉よりも、「自然」という一語こそがその本質を言い当てていると考える。人為によって自然を作るという逆説の美学。本書を読んで盆栽展に足を運べば、大いに楽しめるはずだ。(大修館書店・1700円)
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