英語長文読解教室 の商品レビュー

伊藤和夫(著者)

2019/09/28

前著『英文解釈教室』（研究社）を読み終えた読者が、「原書の海」に漕ぎ出すのを後押しする本です。

20のテーマについて、大学の入試問題の中からそれぞれ２つないし３つの英文が取り上げられています。ただし、多くの文章は300語程度の、かなり短い文章です。

わたくし自身は、本文にざっと目を通して、自身のないところや意味がつかめなかったところだけ解説や訳文を参照するという使い方をしたので、本書の意義を十分に把握しているとはいえないのですが、『英文解釈教室』を読み終えた読者には、やや簡単すぎるのではないかという気がします。

なお巻末には、生硬な直訳を脱して英文の構造と意味を的確な日本語で伝えるテクニックを解説した「私の訳出法」が置かれています。