開かれた社会とその敵(第一部) の商品レビュー
プラトンの全体主義に対する攻撃の書。 プラトンについてほとんど知らない状態で読んだので、特に抵抗感無く読めた。 今後プラトンの古典を読む時に、この全体主義論を頭に浮かべながら読むことになりそう。 確かにプラトンの言葉には、支配階級と奴隷階級の存在を肯定し、理想論をベースにした...
プラトンの全体主義に対する攻撃の書。 プラトンについてほとんど知らない状態で読んだので、特に抵抗感無く読めた。 今後プラトンの古典を読む時に、この全体主義論を頭に浮かべながら読むことになりそう。 確かにプラトンの言葉には、支配階級と奴隷階級の存在を肯定し、理想論をベースにしたユートピア主義が見られる。 自分は著者のカール・ポパーと同じピースミール社会工学の考え方には今の所賛同しているので、第2部も読みたいと思った。
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堅い話っちゃぁ堅い話ではあるけどとてもためになる。 民主主義の大切さがよくわかる。 ちょうど特定秘密保護法が問題になっている今だから特に読めてよかった。 東野圭吾の新参者や名探偵コナンの謎解きのように犯罪の謎を解くことによって犯罪者の魂を救済するミステリーのようにも読めるクライマ...
堅い話っちゃぁ堅い話ではあるけどとてもためになる。 民主主義の大切さがよくわかる。 ちょうど特定秘密保護法が問題になっている今だから特に読めてよかった。 東野圭吾の新参者や名探偵コナンの謎解きのように犯罪の謎を解くことによって犯罪者の魂を救済するミステリーのようにも読めるクライマックスだった。 ここでの犯人はあの偉大な哲学者プラトンなのだけど。 Mahalo
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第一部となっている本書では、偉大な哲学者の一人プラトンが夢想した理想国家に対する反論という構成になっている。ユートピア工学とピースミール工学の概念を用いて、丁寧にプラトンの主要テーゼである全体主義的な国家を目指すことがなぜいけないのか反駁していく。相手の主張をまず聞いたうえで一つ...
第一部となっている本書では、偉大な哲学者の一人プラトンが夢想した理想国家に対する反論という構成になっている。ユートピア工学とピースミール工学の概念を用いて、丁寧にプラトンの主要テーゼである全体主義的な国家を目指すことがなぜいけないのか反駁していく。相手の主張をまず聞いたうえで一つ一つに反証を加えるという手法は有名でありポパーの反証主義を明確に表している。『国家』は確かにプラトンなりの正義を体現する社会のあり方について論じられているものの、現実的には最悪の社会形態を創造することになるということは、歴史が証明するところである。
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紛争のない世界はありえない。そういったのは、この書物を著した哲学者のカール・ポパーだった。たとえ紛争のないような社会が達成できたとしても、その達成によって消滅させられてしまうだろうような、もっとも重要な人間的諸価値が存在する。それゆえ、われわれはそのような社会をもたらそうとするよ...
紛争のない世界はありえない。そういったのは、この書物を著した哲学者のカール・ポパーだった。たとえ紛争のないような社会が達成できたとしても、その達成によって消滅させられてしまうだろうような、もっとも重要な人間的諸価値が存在する。それゆえ、われわれはそのような社会をもたらそうとするような企てをおもいとどまるべきだ、とポパーはいった。われわれが紛争を減少させなければならないのは確かだ。だが、なにより重要なのは、解決しえないさまざまな価値の衝突がつねに存在する――道徳的にさまざまな価値がぶつかりあうので解決できないおおくの道徳的問題が存在する―という事実だ、と。開かれた社会にとって不可欠なのは、さまざまな価値およびさまざまな原理の衝突が、価値あるものでありうる、という状態なのだ。・・・・・・-『読書のデモクラシー/長田弘』
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2010 5/13読了。図書館情報学図書館で借りて読んだ。 約1年前に挑戦・挫折した本と再戦、今度は割合あっさり第1部を読み終えた。 「開かれた社会」思想について・・・の本と思って読み始めたのだが、とりあえず第1部の間は「その敵」の部分、主としてプラトンの「国家」に対する批判を展...
2010 5/13読了。図書館情報学図書館で借りて読んだ。 約1年前に挑戦・挫折した本と再戦、今度は割合あっさり第1部を読み終えた。 「開かれた社会」思想について・・・の本と思って読み始めたのだが、とりあえず第1部の間は「その敵」の部分、主としてプラトンの「国家」に対する批判を展開。 ここまではおおむね面白かった。できるだけ早く第2部も読もう。
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よい本ですが、長い。くどい。そして、やっぱり彼とはどうしても理解しあえない部分があるなあと実感いたしました。
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