勝ち上がりの条件 の商品レビュー
様々な時代の軍師を通じて、軍師や参謀に必要な条件を考える。半藤一利さんと磯田道史さんの対談。 軍師と言うと、やはり戦国時代の竹中半兵衛や黒田官兵衛を思い浮かべてしまいますが、江戸時代末期の勝海舟や明治時代の山縣有朋なども、日本を盛り立ててきた立役者たち。 軍師に必要な才能は、知識...
様々な時代の軍師を通じて、軍師や参謀に必要な条件を考える。半藤一利さんと磯田道史さんの対談。 軍師と言うと、やはり戦国時代の竹中半兵衛や黒田官兵衛を思い浮かべてしまいますが、江戸時代末期の勝海舟や明治時代の山縣有朋なども、日本を盛り立ててきた立役者たち。 軍師に必要な才能は、知識と発想力と洞察力というけど、この全てを持つ人はなかなか、いないだろうなということ。とりわけ、洞察力が重要とのこと。 仕事においても、オールマイティーな人間は、社長を含めて、なかなか見ません。如何に自分の弱点をフォローできる人を見つけられるかはとても大切。 そういえばキングダムにも、数多の軍師が登場しますが、軍師の条件として、非情に徹しきれることも大切な要素だと思う。なかなか、大変な役割だと思う。
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p23 大海人皇子を助けたその風邪は、伊勢の方から吹いた風であるので神風と呼ばれることになる。伊勢神宮が天皇家の氏神になるのは、壬申の乱を契機にしている p41 竹中平蔵を秀吉は三顧の礼を尽くして自分の軍師に迎えた 参謀の条件のひとつは、大局観があるかどうか p46 小早川隆...
p23 大海人皇子を助けたその風邪は、伊勢の方から吹いた風であるので神風と呼ばれることになる。伊勢神宮が天皇家の氏神になるのは、壬申の乱を契機にしている p41 竹中平蔵を秀吉は三顧の礼を尽くして自分の軍師に迎えた 参謀の条件のひとつは、大局観があるかどうか p46 小早川隆景と吉川元春の軍師二人を毛両川と評された p51 参謀に備えたい智力の一つは、願望と現実を見極められる能力 p63 疾風に勁草を知る 危機のときこそ真価が問われる p65 大将の体力とはつまり、病気にならないことではなくて、なったとしても的確な指示がだせる力のこと p68 一番追い込まれたときに重要な決断のときがくる、というのが戦場の常 p83 直江兼続にスポットをあてた、藤沢周平の歴史小説 密謀 p99 徳川家康の名参謀 本多正信 p105 四天王 酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊正直 p107 家光の名参謀 松平信綱 実事求是 事を実にして是を求む p124 勝海舟 世の中に無神経ほど強いものはない p132 勝 おれは今までに天下で恐ろしいものを2つ見た。それは横井小楠と西郷南洲だ p137 勝海舟の曽祖父、銀一は越後の人。盲人でしたが、米山検校、のちに男谷検校を名乗って江戸へ出て、鍼治療や金融で財産をつくり、鍼灸の盲学校を始めています。さらに息子を水戸徳川に出仕させている。もうひとりの息子、海舟のおじいさんである男谷平蔵を幕臣にした。この平蔵さんが勘定組頭までなって、自分より下役ですが、勝甚三郎という人に入り婿のかたちで倅の小吉さんを養子にだす。そこで生まれたのが勝麟太郎 p165 チャンスは、貯金できない ヘンリー・フォード p168 空間は取り戻せるけど、時間は取り戻せない ナポレオン p217 薩摩の特徴3つ 起きてもいないことで動く、そして自分の仕事でもないところに手を突っ込む。さらに頼まれていないのにやる p255 最悪の事態を念頭に置く p246 ナポレオン 悪い報告から先に始めよ。難しい局面もあるでしょうけど、これだけは言える。悪い報告こそ伝えなくてはなりません。 p261 桐一葉落ちて天下の秋を知る 桐一葉は誰にも見える。けれど枝を離れた瞬間に秋が来ると気づく人はすくない。
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対談形式で読み易く 磯田先生の次々繰り出される 歴史知識に圧倒される本! 歴史から学ぶことは 本当に多い....
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2人の知識量半端ない。参謀にはこれに発想力、洞察力が必要。半藤一利さんの勝海舟好き、長州嫌いは相変わらず。 黒田官兵衛、小早川隆景、真田昌幸、本多正信、勝海舟、大村益次郎、川上操六、秋山真之、児玉源太郎…
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対談を盛り上げるためか、推測が多いし人物を好き嫌いで面白おかしく語っている印象だが、軽い読み物と考えれば悪くはない。直江兼続が処刑されなかった理由について、史料が存在していたのは知らなかったので参考になった。
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「軍師たちの日本史」とタイトルを変えて最近増刷。対談形式で読みやすい。いろいろな参謀が出てきますが、軍師官兵衛、勝海舟、秋山真之の3人の評価がとても高い。「大将の仕事は人事」「願望と現実を見極める能力」「チャンスは貯金できない」など仕事でも活用できるワードがたくさん。歴史はもち...
「軍師たちの日本史」とタイトルを変えて最近増刷。対談形式で読みやすい。いろいろな参謀が出てきますが、軍師官兵衛、勝海舟、秋山真之の3人の評価がとても高い。「大将の仕事は人事」「願望と現実を見極める能力」「チャンスは貯金できない」など仕事でも活用できるワードがたくさん。歴史はもちろん、人生の指針にもなることを勉強できました。江戸時代に詳しい磯田さん、太平洋戦争に詳しい半藤さんという印象。
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半藤さんと磯田さんの対談形式で進む一冊。 お二人とも知識豊富で出てくる話、一つ一つが面白い…!全てメモしたくなる感覚。 前田家ファンとしては、加賀前田家の生き残り策を取り上げてくれているのが嬉しかった… 利常は前田家の言わば取締役会に徳川家参謀の息子を連れてきていた。それは「謀反を企ててもすぐわかる」というメッセージ。 そこから工芸などを盛んにして、財力を全面的に文化の方面に遣るのもさすがだよなぁ。 それが御二方曰く「大局観」で、そこが直江兼続は欠けてたってのは私も同意見。 何でそこまでして?という答えを、とにかく越後を奪い返したかった、というのも面白い。 山を越えないとどこにもいけないからこそ、秀吉は会津に上杉を閉じ込めた。元々上杉が大事にしていた越後だけでも取り戻したい、という想いはあったのかもしれないな。 参謀に必要な能力は、知識・発想力・洞察力。 知識があってもピースを結びつけて大事な何かを発見しないと意味がない。 現代にも繋がる大事な考え方がたくさんあった一冊。参謀は最悪の事態を想定し、悪い報告こそ先に伝えるというのも今に繋がると思う。 最後の海軍大将・井上成美がその辺りに長けていたのに、昭和史があんな風になってしまったのは本当に悔やまれるなぁ………。
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軍師、参謀的な役割について様々な状況、時代背景を踏まえて分かりやすく書いてある本。有名な軍師からこの人軍師的な動きをしていたんだと今さら気づくことの多い本です。 二人とも本音トークのような感じで気が合えば楽しく読めます。
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参謀に必要なのは、知識、洞察力、発想力という。このうち、一番難しいのは洞察力。どうやったら、洞察力を身につけられるだろう。まぁ、俺は別に参謀になりたいわけじゃないけど。歴史に深い知識を持つ二人の対談だけに、知らない名前も多々出てきた。西郷隆盛や織田信長だけじゃない。歴史とは、多く...
参謀に必要なのは、知識、洞察力、発想力という。このうち、一番難しいのは洞察力。どうやったら、洞察力を身につけられるだろう。まぁ、俺は別に参謀になりたいわけじゃないけど。歴史に深い知識を持つ二人の対談だけに、知らない名前も多々出てきた。西郷隆盛や織田信長だけじゃない。歴史とは、多くの、それに知られていない優れた人たちの働きがあって、積み重ねられていること感じたね。刺激的で、面白い本だった。
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磯田道史✖︎半藤一利という歴史探究者2人の夢のタッグ!図書館で借りて読んだのだが、購入し手元に置いておきたくなる1冊。 歴史のお勉強にもなり、仕事においてのアドバイス書にもなる。 対談方式の本書だが、半藤さんが磯田さんに負けじと知識を披露し、磯田さんが気を使っているような場面が所々にある。笑 古代中世では天体・陰陽道などの知識も求められるなど、時代によって参謀・軍師のあり方が違うが、いずれの時代においても情報収集と作戦計画の立案が求められたとのこと。 面白かった箇所は、薩摩人の気質について「起きてもいないことで動く・自分の仕事でもないことに手を突っ込む・頼まれてもいないのにやる」。 身近な人間に当てはまっており笑う。 お節介気質のようだが、スパイ・諜報活動に向いているとあり、そうなのかと驚いた。自分の頭で考えることを鍛えられる郷中教育の「詮議」は自分も日頃行わないといけないと思う。 私がこの本を読んでのキーワードは「反実仮想力」「大局観」「洞察力」
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