ひきこもり500人のドアを開けた! の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
引きこもりに往診家族療法という独自の手法で挑んだ精神科医水野昭夫氏の37年に渡る記録がテーマです。 人間は社会的な生き物であり、私も貴方も今その性格で存在するは私なり貴方だけの責任でなく、そして手柄でもありません。そういった中で水野さんは引きこもりの原因を家族にあるのではないか。として、家族療法を一歩進めた往診スタイルで挑んでいます。 私も引きこもりの方々のその原因は本人のせいだけではなく、本人にも家族にも地域にも社会にも、大きく言うと環境にもあると思っています。 従って広い角度からアプローチをかけることは合理的であると思います。 もちろん、アプローチの対象が広くなればそれだけ大変さも増すでしょうから、取り組まれている水野さんのご苦労は大きいとは思います。 社会は生活する多くの人で成り立っています。一人ひとりが自尊心を高め、相互に協力し合って、社会貢献や納税をし、社会が回ることが最も望ましい状態であるわけです。 そういった視点からも引きこもり状態から脱出できることが良いことは言うに及びません。 本の冒頭9ページに大変印象的な言葉が載っていました。 「子どもが変わる、親が変わる、社会が変わる。」と。 011:【書評】宮淑子 著 ひきこもり500人のドアを開けた!精神科医・水野昭夫の「往診家族療法」37年の記録(2014) | 最速で頭の整理Web http://clearmyhead.dynu.com/digitaropiano/?p=5023
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