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精神療法家の本棚 の商品レビュー

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2014/08/26

良い文章を書く人が、必ずしも、良い人とは限らないが、講演で聞く限り、著者は文章通りの人だと思う。 この本は著者がこれまで読んできた本にまつわる話、どのように書評を書いてきたのか、編者としての姿勢、翻訳を通して言葉の使い方について知る、といった内容である。 著者が読んだ本としては分...

良い文章を書く人が、必ずしも、良い人とは限らないが、講演で聞く限り、著者は文章通りの人だと思う。 この本は著者がこれまで読んできた本にまつわる話、どのように書評を書いてきたのか、編者としての姿勢、翻訳を通して言葉の使い方について知る、といった内容である。 著者が読んだ本としては分析家として当然だろうが、フロイトについての言説が多い。小説としては、夏目漱石と藤沢周平。精神科医には漱石に引かれる人は多い。かくいう私も好きである。再読したくなった。藤沢周平の小説紹介は、他の紹介と違い、情緒的である。 著者のファンには一読の価値が一冊と思う。

Posted byブクログ