雨上がりの空 の商品レビュー
親友になれそうだった卯之助が、暗闇小僧としれ、獄門になってからというもの、文吾はヒリヒリした暮らしを続けていた。 小間物屋で流しながら、何か金になる話はないか、と。 大店の次男でありながら、鼻つまみどころじゃない、犯罪を次々重ねて悪評高い藤次郎が、偶然文吾と別れた後すぐに殺さ...
親友になれそうだった卯之助が、暗闇小僧としれ、獄門になってからというもの、文吾はヒリヒリした暮らしを続けていた。 小間物屋で流しながら、何か金になる話はないか、と。 大店の次男でありながら、鼻つまみどころじゃない、犯罪を次々重ねて悪評高い藤次郎が、偶然文吾と別れた後すぐに殺される事件が。 藤次郎の店、「松前屋」がらみの事件で大黒屋から仕事の依頼が来る。 またしても、ちょいワルながら、徹底した悪にはなれない人がいい文吾は、事件がらみでついつい交渉相手に情けをかける。 そして、大黒屋と少しづつ距離ができる。 大黒屋は元武士であろうと思われる、だが人殺しを躊躇いもなくやってのける「銀次」のことがわかる。 畳バリで人を殺めるのだった。 大黒屋は、とうとう殺しも請け負うのだった。 付け火があったり、顔に傷持つ遊女の深情けに殺人を代わりに行う若い武士がいたり、次から次へ事件が。 欠点がありながら、悶々と悩みを持ち悪と善の間で悩む主人公が魅力的だ。
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第三弾 大黒屋が殺しの依頼も? 新たに銀次という訳の分からない者が? 殺しを巡って新たな善吉・お鶴兄妹も お節介がどんどん進んで行く?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゆすり、たかりをやるから文吾はワルだが、なぜか人情もろいワルで、その一方で、岡っ引きのようにワルを捕まえる手助けをする。この妙な設定が今までにない捕り物帖の味を出していると思う。
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201405/好評で早くも第三段だとか。確かに面白い。ダメなとこも多いけど、随所に見られる文吾の優しさ・人の善さで、憎めないキャラ。事件パートは段々酷めのが増えてきて穏やかじゃないけど、今後も気になるシリーズ。
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