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渦巻く回廊の鎮魂曲 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2014/09/02

これはBLですか?いいえ、意外にコテコテな王道の館ものです!(嬉) というわけで、お耽美な雰囲気漂う美青年が描かれた装丁と、数多の色モノ作品を輩出してきた「メフィスト賞受賞作」とあって、非常〜に身構えながら手に取った今作。 ところがどっこい、目次の次に現れた見取り図を見て購入を即...

これはBLですか?いいえ、意外にコテコテな王道の館ものです!(嬉) というわけで、お耽美な雰囲気漂う美青年が描かれた装丁と、数多の色モノ作品を輩出してきた「メフィスト賞受賞作」とあって、非常〜に身構えながら手に取った今作。 ところがどっこい、目次の次に現れた見取り図を見て購入を即決。一部の女子層狙いすぎィ!なキャラも霞むような、素晴らしき見取り図です。で…でんでん虫…!←読んだ人には分かって頂けるかと(笑) 周木先生とといい殊能先生といい、メフィストの作家の見取り図って、本格・新本格の王道の見取り図を越えようという気概が感じられる館がチョイチョイ出てくるから、見逃せないのよな〜。 かつてミステリに胸踊らせた少年達が、キラキラお目々を光らせて、「こういうのどう?見たことないっしょ?!」って胸を張ってる姿が見える気がするのよね〜(笑)。 閑話休題。本編内容と感想です。 〜ここから概要〜 数年前に失踪した友人を探して欲しいという依頼を受け、人里離れた山奥の屋敷を訪れたアーネストと佐貴。奇妙な館に住む奇妙な住人達と、招かれざる奇妙な訪問者達が出会ったその日に、悲劇の火蓋は切って落とされた! でんでん虫← な館の最深部で死体となって発見された男は、いかに密室とかした部屋の中に運ばれたのか? そして、謎を追究していたある人物も、翌朝同じ状態で遺体となって発見されるが…。 〜ここまで概要〜 キラキラな外見に、てっきりツンデレ英国紳士なんだろうと見当をつけて、実際にその傾向はあったんですが、どうもこの霊媒探偵、第一作目にしては印象が薄い。 かえって、もう一人のホームズポジションを途中まで務めた彼の方がしっかり探偵してましたね。いや、職業が探偵だったからそりゃそうか…。 しかも、最後の犯人指摘もびっくりな手法を使ってましたからね〜(°_°)アーネストは、もしかしたら「名探偵」ではなく、「超優秀なワトソン」の役割を今回は演じていたかもしれません。 だって、犯人に推理の穴を指摘されて、「うーん困っちゃったな〜」ってなった結果、「彼」に後を委ねたわけですからね〜(笑)。続刊以降、名探偵として成長していく彼の姿が楽しめるかもしれません( ^ω^ ) アーネストのお友達・佐貴くんも、しっかり探偵に閃きを与えるワトソンの仕事をしっかりしてましたな〜( ^ω^ でも、あの黒幕はちょっと演出が凝り過ぎな気がする〜(笑)。 周木先生のシリーズの黒幕もそうだけど、名探偵とのファーストラウンドものといえば、やっぱり「すべF」の犀川先生VS真賀田博士のインパクトには及ばないのよねえ(贔屓丸出し)。 兎にも角にも\(^o^)/ 被害者の為に黙祷を捧げ、死者を慰めるように体温を失った手を握る、ツンな仮面の下に繊細な優しさを持つ新たな名探偵候補の登場を、喜んで歓迎いたします。 あ〜あ、また追っかけるシリーズ増えちゃったよ〜\(^o^)/←嬉しい

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2014/07/28

”渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト”風森章羽著 講談社ノベルス(2014/05 発売) (表紙:雪広うたこ) ・・・第49回メフィスト賞受賞作。霊媒師アーネストが受けたのは十六年前の少女消 失事件の依頼。くせのある住人達がいる、奇妙な人形が飾られている屋敷を捜索する ...

”渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト”風森章羽著 講談社ノベルス(2014/05 発売) (表紙:雪広うたこ) ・・・第49回メフィスト賞受賞作。霊媒師アーネストが受けたのは十六年前の少女消 失事件の依頼。くせのある住人達がいる、奇妙な人形が飾られている屋敷を捜索する アーネストと友人の佐貫だが、新たな殺人の幕があがってしまう。 ・・・霊媒能力はおまけ程度。なくても解決できています。となると霊媒という胡散 臭さは薄れるのですが、霊媒師を主人公にしている意味も薄れるんですわな。 回廊の謎も私の苦手な”建築業者を呼べばわかるやろ!”ってな物でしたし、ちょっ とおすすめしにくい作品でした。 ・・・事件の黒幕なんかは多少いい味を出していたのでキャラクター偏重の作品にも 感じられました。 ・・・シリーズ第二弾”清らかな煉獄”が2014年秋発売予定。

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2014/07/20

普通にデビュー作としては面白いミステリーでした、起こる事件と謎、そして館。いい感じ。あと、後ろであと引く影の真犯人…最近こういうの多いなあ。なんというかそういうのばっかりって意外にさめていくんですよね。やっぱり探偵対犯人が本格ミステリーは理想。

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2014/07/14

主役であろうはずの“霊媒探偵アーネスト”が終盤になるまであまり表立って来ないのでジレジレ。しかも謎解き自体はアーネスト君ではなく、もしかして結局の所あの人?という事か?霊的な物もあまり無く。とは言え、謎が解け犯人が分かってからエンドまで怒涛の展開は面白かったです。次回に向けての含...

主役であろうはずの“霊媒探偵アーネスト”が終盤になるまであまり表立って来ないのでジレジレ。しかも謎解き自体はアーネスト君ではなく、もしかして結局の所あの人?という事か?霊的な物もあまり無く。とは言え、謎が解け犯人が分かってからエンドまで怒涛の展開は面白かったです。次回に向けての含みもあり、期待できそうです。

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2014/06/08

霊媒師・アーネストが受けたのは、16年前に画家の藤村透基の屋敷から消えた少女を捜してほしいという奇妙な依頼。お屋敷には、渦巻き状の奇妙な回廊があり、そこには持ち主を狂わせるという人形が・・・そこを訪れたアーネストと友人の佐貴は、そこで新たな殺人事件に遭遇してしまう。 奇妙な館で...

霊媒師・アーネストが受けたのは、16年前に画家の藤村透基の屋敷から消えた少女を捜してほしいという奇妙な依頼。お屋敷には、渦巻き状の奇妙な回廊があり、そこには持ち主を狂わせるという人形が・・・そこを訪れたアーネストと友人の佐貴は、そこで新たな殺人事件に遭遇してしまう。 奇妙な館で起こった密室殺人と不吉な噂のある人形・・・そういう設定好きな私にはツボでした! ただ、霊媒師なので普通のミステリーとは一線を画すので、好き嫌いが分かれそうです。 続編の発売が決まってるので楽しみです。 今作で現れた黒幕が次回作でも登場するのか、アーネストの一族はどんな秘密があるのか、シリーズから目が離せないです(*^_^*)

Posted byブクログ