ヘッテルとフエーテルのみにくいアサヒるの子 の商品レビュー
語り口調こそ前2作と変わらないが、シニカルなブラックユーモア要素が薄くなり、深刻で笑えない、理不尽で悲惨な話になっている。悪い意味ではなく、著者の本気度が垣間見える。 学校で習った水俣病が、時間の経過をありのままに書くだけでここまで惨い話になるとは思わず、泣けてきた。 何の罪...
語り口調こそ前2作と変わらないが、シニカルなブラックユーモア要素が薄くなり、深刻で笑えない、理不尽で悲惨な話になっている。悪い意味ではなく、著者の本気度が垣間見える。 学校で習った水俣病が、時間の経過をありのままに書くだけでここまで惨い話になるとは思わず、泣けてきた。 何の罪もない人々が50年間苦しめられ、その一方で絶対に存在したはずの元凶が何のお咎めもなくのうのうと裕福に過ごす。この世に正義などないことはわかっていても、恨みを晴らす悪魔すら出てこないのは一体どうしたことか。
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かなり、毒が強い。ちょっと強すぎるかな?とも、思った。ただ、最後の話とあとがきで真剣さが伝わってきた。自分の身は自分で守らないと。
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お金の為に平気でうそつく人たちの話を、御伽噺風に紹介しています。 本文下の解説が皮肉たっぷりで笑えます。 ・米には、汚染米があるから要注意。でも見抜く方法はない。信頼できる農家から直接買うのが一番。 ・損保には、弁護士費用特約が必須。交通裁判に強い弁護士も知っておくこと ・...
お金の為に平気でうそつく人たちの話を、御伽噺風に紹介しています。 本文下の解説が皮肉たっぷりで笑えます。 ・米には、汚染米があるから要注意。でも見抜く方法はない。信頼できる農家から直接買うのが一番。 ・損保には、弁護士費用特約が必須。交通裁判に強い弁護士も知っておくこと ・自覚症状がなければ、健康診断は受けないほうがよい ・貶められそうになったら、発言や行動の証拠を残すこと
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今作も面白いです。 みにくい「アヒルの子」ではなく みにくい「アサヒるの子」というタイトルです。 全編にわたって平易な文章とブラックユーモアに満ち溢れています。 著者は、正義感の強い方なのだと思います。 放射能汚染のことを重要テーマとして位置づけられています。
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巧妙に騙されているという事実を、皮肉たっぷりに表にだす暴露本テイストのシリーズ3作目。保険金支払いの裏側(なるべく自賠責の金額に近づけようとする)や農業ビジネスの裏などがテーマ。 最初の作品の面白さから少しネタにインパクトがないか。
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【不幸物語】 だんだん卑屈になってきていますね。 残念ながら、前々作のように腑に落ちるところが少ないように感じます。。。
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本書を読んで、以下の有名なコピペを思い出した。 【水俣病】 1970年 政府:「有機水銀が原因では無い」 ↓ 2004年 政府:「メンゴメンゴ、やっぱ死ぬわ」 【アスベスト問題】 1980年 政府:「アスベストはただちに健康に影響は無い」 ↓ 2005年 政府:「メンゴメ...
本書を読んで、以下の有名なコピペを思い出した。 【水俣病】 1970年 政府:「有機水銀が原因では無い」 ↓ 2004年 政府:「メンゴメンゴ、やっぱ死ぬわ」 【アスベスト問題】 1980年 政府:「アスベストはただちに健康に影響は無い」 ↓ 2005年 政府:「メンゴメンゴ、やっぱ死ぬわ」 【薬害エイズ事件】 1985年 政府:「非加熱製剤はただちに健康に影響は無い」 ↓ 2002年 政府:「メンゴメンゴ、やっぱ死ぬわ」 【福島第一原発事故】 2011年 政府:「放射性物質はただちに健康に影響は無い」 ↓ 2013年 安倍:「今までも現在も将来も健康に全く問題は無い」 ↓ 20xx年 政府:「メンゴメンゴ、やっぱ・・・」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2014.6.1読み終わり。おもしろおかしい雰囲気で書かれていますが、笑えない。世の中には嘘でぬりかためられていることや、都合のいいように事実がねじ曲げられたりとかしていることだらけだとは思っていましたが、この本で確認できた気がします。正しい目をもつ必要性を痛感しました。特にも水俣病をモチーフにした話は悲しくてしかたありませんでした。
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多くの方に読んでもらいたい。似たようなこと(事件)が過去にあったような気もするが、名前が違っているのでフィクションなのでしょう。
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読んでて、世の中の理不尽なことに対する怒りを覚えたけど、そういうことに巻き込まれる場合の対処法として「人間がそういうものである」と知っておくのが大切なんでしょうね。
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