1,800円以上の注文で送料無料

天空の家 の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/01/20

1979年のイスラム革命以降に書かれたイランの女性作家の短編を集めた本。いずれも抑制のきいた大人っぽい小説という印象。日常を俯瞰したものあり、ファンタジックな社会派もあり、多様である。もっとたくさん読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2014/12/08

イラン現代文学選。7人の女性作家の作品を、ペルシャ語から直接日本語へ翻訳したという、注目に値する作品集。 どれも素晴らしい作品で甲乙つけがたいが、そのなかでも、ゾヤ・ピールサード「染み」、ゴリー・タラッキー「天空の家」が良かった。 解説に、イランの女性作家は「推定400人以上」と...

イラン現代文学選。7人の女性作家の作品を、ペルシャ語から直接日本語へ翻訳したという、注目に値する作品集。 どれも素晴らしい作品で甲乙つけがたいが、そのなかでも、ゾヤ・ピールサード「染み」、ゴリー・タラッキー「天空の家」が良かった。 解説に、イランの女性作家は「推定400人以上」とあり、その少なさにのけ反る思いがする。未知の国イラン、その中でも活躍の場が制限される女性作家。彼女たちの描く生の喜びや悲哀は、直接的な社会批判が許されない背景もあってか、奥ゆかしく理知的な印象を受けた。

Posted byブクログ

2014/05/30

1979年のイスラーム革命以降に発表された7編が収録されている。最近ではイラン映画が日本でも公開されるようになってイランの普通の人の暮らしが垣間みられるようになったが、この作品集でもまた、ひとつひとつ趣は異なるものの、さまざまな年代の普通の女性たちの悩み、葛藤、喜び、悲しみが描か...

1979年のイスラーム革命以降に発表された7編が収録されている。最近ではイラン映画が日本でも公開されるようになってイランの普通の人の暮らしが垣間みられるようになったが、この作品集でもまた、ひとつひとつ趣は異なるものの、さまざまな年代の普通の女性たちの悩み、葛藤、喜び、悲しみが描かれる。7編はどれも印象的な物語である。そこにあるのはまぎれもなく普遍的なものだ。ともあれ、女性の手になる小説がペルシア語から直接邦訳されるのは初めてのことだそうで、それを喜ぶとともに今後も継続して紹介されていくことを願いたい。

Posted byブクログ