世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー の商品レビュー
◾️概要 従来のビジネス上の評価基準で高い成果を上げるだけでなく、社会に好影響を与える方法を知るため、読みました。最も印象的だったのは、「まず存在目的と価値観がある。それがひいては株主還元につながる。逆はない。」です。「企業は利益を求める以外の目的があって初めて挑戦する。」という...
◾️概要 従来のビジネス上の評価基準で高い成果を上げるだけでなく、社会に好影響を与える方法を知るため、読みました。最も印象的だったのは、「まず存在目的と価値観がある。それがひいては株主還元につながる。逆はない。」です。「企業は利益を求める以外の目的があって初めて挑戦する。」というのも同義かもしれません。 ◾️所感 個人も法人も「コンシャス」を目指す重要性は共通すると感じました。その難しさは、「愛や自分らしさを貫く姿勢といった、文化を形づくる最も重要な要素には、具体的に測りにくいものが含まれているのも事実である。」という一文に集約されているように感じました。
Posted by
株主ファーストの資本主義ではなく、ステークホルダー全てがwin winとなる資本主義。困難だがそれを目指す。会社の存在意義、目的を常に考える。これを突き詰めて、このベクトルにあった社員ともにサステイナブルな企業体を目指す。
Posted by
コンシャスカンパニーの理念はすべてのステークホルダーに対する価値を創造し高める事。面白いと思ったのはステークホルダーに競合企業が含まれるってところ。競合企業は同じ市場を開拓する同志であるとともに、自社の知的財産をオープンにし、同盟関係にするって事も可能だからね。 日本企業でホール...
コンシャスカンパニーの理念はすべてのステークホルダーに対する価値を創造し高める事。面白いと思ったのはステークホルダーに競合企業が含まれるってところ。競合企業は同じ市場を開拓する同志であるとともに、自社の知的財産をオープンにし、同盟関係にするって事も可能だからね。 日本企業でホールフードのように三方良しの経営ができている企業は少ないだろう。良いベンチマークをいただきました。
Posted by
”「第九章 コミュニティと共に栄える」が気になった。 ーーー コミュニティというステークホルダーは、コンシャス・カンパニーにとって中心的な構成要素だ。企業は地域、国、世界といった物理的なコミュニティに属しているが、同時に共通の利害で結ばれたバーチャルコミュニティの中にも存在して...
”「第九章 コミュニティと共に栄える」が気になった。 ーーー コミュニティというステークホルダーは、コンシャス・カンパニーにとって中心的な構成要素だ。企業は地域、国、世界といった物理的なコミュニティに属しているが、同時に共通の利害で結ばれたバーチャルコミュニティの中にも存在している。(p.157) ーーー ーーー コンシャス・カンパニーは、コミュニティの中で責任のある市民のように振る舞っている。つまり、地域、国、場合によっては世界的な規模でコミュニティが取り組んでいる問題に貢献しようとしているわけだ。(p.160) ーーー ーーー タタは「企業とは、社会資本があってこそ栄える」という前提で経営されている。「私たちはまず、ある会社の一員ではなく、一人の市民であることを認識して行動しています。『自由企業にとって、コミュニティはビジネスにおける単なるステークホルダーの1つではない』これが社是なのです。コミュニティの発展こそが、私たちの存在目的にほかならないのです」(R.ゴパラクリシュナン、エグゼクティブ・ディレクター) ーーー 巻末解説で、野田稔さんが鎌倉投信の投資信託の話を紹介してたのが嬉しかった。 <キーフレーズ> ・コンシャス・カンパニー(意識の高い会社) ・コンシャス・キャピタリズム(意識の高い資本主義) <きっかけ> 田中伶さんが、ビジネス書キュレーションサロンで紹介していた一冊。”
Posted by
・営利企業の目的は、利益の最大化ではなく、私たちの生活を向上させ、ステークホルダーにとっての価値を創り出すこと―社会価値の創造 ・自社の存在目的とコアバリューがコンシャスカンパニーの中核をなす ・目的、ミッション、ビジョンの三つを明確に区別する。目的とは自分が世界をどう良くしたい...
・営利企業の目的は、利益の最大化ではなく、私たちの生活を向上させ、ステークホルダーにとっての価値を創り出すこと―社会価値の創造 ・自社の存在目的とコアバリューがコンシャスカンパニーの中核をなす ・目的、ミッション、ビジョンの三つを明確に区別する。目的とは自分が世界をどう良くしたいのかを語ること。使命とはその目的を実現するために実行されるべき中核的な戦略のこと。ビジョンとは、自分たちの目的があらかた実現した暁に世界がどのように見えているのか、という生き生きとした想像上の概念または光景 ・幸福とは、追い求めるものではなく、意味と目的のある人生を送った結果として得られるものだ(フランクル『夜と霧』)−利益も同じ。利益とは、存在目的、素晴らしい商品やサービス、顧客満足、社員の幸福、社会や環境への貢献の副産物 ・利益はビジネスの重要な目的であっても、唯一の目的ではない。長期的な利益を最大化する最もよい方法は、相互に依存するビジネスのシステム全体に価値を創り出すこと ・タタ「私たちはまず、ある会社に一員ではなく、一人の市民であることを認識して行動します。コミュニティの発展こそが、私たちの存在目的にほかならないのです」 ・競合他社から学ぶ ・共有の目的を植えつける―成果を上げるリーダーは「私はだれか」「私たちはだれか」「私たちはどこに行くのか」という三種類の物語を語っている ・コンシャスリーダーになるには、とりわけ「共感力」、つまり他の人がどう感じるかを感じ取る能力を養う必要がある ・コンシャスカルチャーの七つの特徴『TACTILE』―信頼(Trust)、説明責任(Accoutability)、思いやり(Caring)、透明性(Transparency)、誠実さ(Integrity)、忠誠心(Loyalty)、平等主義(Egalitarianism) ・人員削減は段階的に行うのではなく一度にとどめ、さらなる人員削減はないことを明確にする ・ノードストロームのルールはただ一つ「あらゆる場面で的確に判断せよ」 ・自分の会社は明確に定義されだれもが心から共感できる目的を持っているか? ・コンシャスカンパニーになるうえでの最大の試練は、企業文化の変革であることが多い ・私利私欲だけを考えない。全体最適を意識する
Posted by
自然食品販売大手のホールフーズマーケット社CEOが、短期的な自己利益のみを追求する"傲慢資本主義"に陥ることなく、しかも中長期的に高い成果を出し続ける「コンシャス(意識の高い)カンパニー」の経営手法を解説した指南書。 著者は「経済合理 vs 社会合理」という...
自然食品販売大手のホールフーズマーケット社CEOが、短期的な自己利益のみを追求する"傲慢資本主義"に陥ることなく、しかも中長期的に高い成果を出し続ける「コンシャス(意識の高い)カンパニー」の経営手法を解説した指南書。 著者は「経済合理 vs 社会合理」という二者択一の議論を超えた概念として、「コンシャス・キャピタリズム」を提唱し、それを体現する「コンシャス・カンパニー」は、高潔な「存在目的」を拠り所に、愛や思いやりなどの情緒的要素も備えた「コンシャス・リーダーシップ」や「コンシャス・カルチャー」により、すべてのステークホルダーとの間で相乗効果を生み出し、持続的に成功していると主張する。 かつて二宮尊徳が「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である。」という言葉によって提起した課題は、今なお多くの企業にとって未解決であり、本書を単なる理想論として片付けるのも簡単だが、そこから目を背けることの代償は、個人や社会にとって、あまりに大きい。一経営者の自画自賛ではなく、実体験に裏打ちされた経営論として、学ぶべき示唆に溢れた読み応え十分な一冊。
Posted by
家族全員ホールフーズが好きだ。そこに実践が見られるコンシャスキャピタリズムも良い思想だと思う。経営者と従業員の間にどのような信頼関係とコミュニケーションがあるかが、最も実践に重要なポイントと感じる。
Posted by
読み始める。 これだけの大作を読むには、時間がたっぷり ある時でないと 途中で挫折する。 という予感がある。 清明節と言う時期に読むのは また、心が 洗われる気が する。 資本主義が 批判的な意見で 埋め尽くされるのはなぜか。 資本主義によって、世界は 大きく変化したのではな...
読み始める。 これだけの大作を読むには、時間がたっぷり ある時でないと 途中で挫折する。 という予感がある。 清明節と言う時期に読むのは また、心が 洗われる気が する。 資本主義が 批判的な意見で 埋め尽くされるのはなぜか。 資本主義によって、世界は 大きく変化したのではないか。 その変化を さらに押し進めることではないか。 150年前まで 奴隷制度があった。 100年前まで 女子には選挙権、参政権がなかった。 75年前まで 植民地主義があった。 50年前まで 人種隔離がひとつの生活様式だった。 40年前まで 環境問題の存在があっても気にしていなかった。 25年前まで 『共産主義』の国があった。 たしかに、大きく 変化している。 ただ いまの問題は 宗教が テロリズムになっていること。 その問題は 解決できるのだろうか。 目的とは 自分が世界をどうよくしたいのかを語ること。 使命とは その目的を実現するために、実行されるべき中核的な戦略。 ビジョンとは 自分たちの目的が達成された時に世界が どのように見えているのか。という想像上の概念または光景である。 この本を読んでいると 『会社性善説』 というものだろう。 プラトンの『真 善 美』そして『高潔さ(heroic)』。 会社の目指すべきものが そこにあると言う。 heroic を 高潔さと訳すのが 微妙な感じだが。 ホールフーズという会社のオーナーが、 こうやって、書くということに 意味があるのかもしれない。 ただ、その他の会社については、 もう少し、取材し、正確に分析必要があると思うよ。 『しごと』が 重要だというのは、 日本人には 好かれる 話だと思う。 四つの柱 1)存在目的 2)ステークホルダーの統合; 顧客、社員、投資家、サプライヤー、コミュニティ、環境→6win 3)コンシャスリーダーシップ 4)コンシャスカルチャーとコンシャスマネジメント 会社とは 価値を 創造する。 分析的知能、 情緒的知能(EQ)→内省的知能、対人的知能 『何を感じているのかを感じ取り、理解する能力』 精神的知能(SQ) 生きる意味、価値観、目的、気高い動機。 システム知能(SYQ)→システム的に考える;関連性。 タタ の事例が 実に巧みで うまいなぁ。 テロリズムにあった時。デモをしているとき。会社の成り立ち。 目標とする 志。 リーダーシップとは 変化と変革をうながすチカラのこと。 マネージメントとは 効率性の高さと実践力。 マネージャーは 歴史を作らない。 コンシャスキャピタリズムが 新しい未来をつくるのか。
Posted by
ホールフーズがいかにコンシャスなのかを説いている。理念や思想的な面が多く、少し偽善的な、きな臭さを感じる。コンシャス・カンパニーの柱を4つに分けたまでは良いが、その先、理論面でいまいち整理されてないので、わかりづらい。と言いつつ今時の「やさしい会社」について書かれた本として一読に...
ホールフーズがいかにコンシャスなのかを説いている。理念や思想的な面が多く、少し偽善的な、きな臭さを感じる。コンシャス・カンパニーの柱を4つに分けたまでは良いが、その先、理論面でいまいち整理されてないので、わかりづらい。と言いつつ今時の「やさしい会社」について書かれた本として一読に値する。
Posted by
米国の自然食品小売企業の創業者が、新しい経営のあり方を説いている。コンシャス・キャピタリズムと称した、企業の利害関係者の全てが恩恵を受ける「ウィンの六乗」を基本的な考え方としている。この概念は将来は人気化するかも知れない。精神論も多いが、「芋虫の話」や「人生で最も重要な日を二つ挙...
米国の自然食品小売企業の創業者が、新しい経営のあり方を説いている。コンシャス・キャピタリズムと称した、企業の利害関係者の全てが恩恵を受ける「ウィンの六乗」を基本的な考え方としている。この概念は将来は人気化するかも知れない。精神論も多いが、「芋虫の話」や「人生で最も重要な日を二つ挙げるとすれれば」など印象に残る意見も多い。
Posted by
- 1
- 2