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マツ☆キヨ 「ヘンな人」で生きる技術 の商品レビュー

3.5

25件のお客様レビュー

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2020/09/29

『ホンマでっかTV』でおなじみの二人の対談本です。 私も世間ではどちらかと言えば、お二人と同じマイノリティーの側の人間だからか、お二人の意見には共感できました。 とにかく、世の中の一般的な空気はどこかおかしいし、信用できません。 だからこそ、お二人のように真っ当なことをおっしゃる...

『ホンマでっかTV』でおなじみの二人の対談本です。 私も世間ではどちらかと言えば、お二人と同じマイノリティーの側の人間だからか、お二人の意見には共感できました。 とにかく、世の中の一般的な空気はどこかおかしいし、信用できません。 だからこそ、お二人のように真っ当なことをおっしゃる方がいることに安心できます。 くだらない世間話のように、社会問題について、笑いも交えて語っているところがいいです。 解説で澤口先生もおっしゃっていますが、お二人は自他ともに認めるマイノリティーなだけに、人の気持ちの機微に敏感な優しい人たちだと思います。 行間から温かな人柄が伝わってきます。

Posted byブクログ

2020/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 解説の澤口俊之さんが以下のように書かれている「本書を読むことで、おそらく全ての人がほっこりしたすがすがしい気持ちになったりすると思うが、その理由は『変人の普遍性』にあるはずだ。誰だって『変人』なのである。それが生物としての人間の普遍性である。」と…  一見“自由闊達”に生きているように見えるマツコ・デラックスさんが、マイノリティ(少数派)の中のマイノリティであり、そのために逆に身につけた社会を客観的に見る視座から池田清彦先生とキレのある対話を繰り広げている。二人の間に、同調があるため、若干”暴走気味!?”であるが...  マイノリティとしての扱いを受けるからこそ見えるものがあります…それはマジョリティの視点よりも社会を客観的に捉える目線です…マイノリティの視点には、もしかしたら私たちが感じる違和感を解かす力があります。なぜ私たちが違和感を感じるのか、一見、違和感を感じていないように見える人たちが、心の壺の底に、何を沈めているのかを知る力があります。  私は、誰もが心身ともに男と女に生み分かれてくる!?と思っていたのですが、人が誕生する極めて神秘的なプロセスを考えると、それはある意味、奇跡であり、そうではない人がいることは何ら不思議なことではないのですね。そして、一見、普通に見える私だって!?変人である可能性は否定できないわけで、逆にそうである前提で、周囲の人々と調和をとり、信用・信頼関係を築いていかなければならないのだと思いました。 見かけによらず良書ですヾ(- -;)

Posted byブクログ

2018/11/12

お二人とも自由奔放にできている。だから幸せそうだ。なので対談がおもしろい。いつも考えてるのだな、というのが伝わってくる。「他人のことを評価するのは、それによって自分に見返りがあるからだよ。」単刀直入である。2018.11.12

Posted byブクログ

2018/01/27

テレビを見て好きになったお二人の対談本をようやく読みました! お二人の考えが率直に伝わってきてとても面白く読みやすいです。気軽に読める本だと思います。 でも、話している内容は深い。

Posted byブクログ

2017/12/18

LGBTQの本棚から 第32回「マツ☆キヨ」 今回紹介するのは、マツコ・デラックスさんと池田清彦さん(評論家)の対談本です。 出版されたのが東日本大震災のあとということもあって地震や原発関連の話もありますが、様々なマイノリティのことや、色々な視点から見たマイノリティについて知る...

LGBTQの本棚から 第32回「マツ☆キヨ」 今回紹介するのは、マツコ・デラックスさんと池田清彦さん(評論家)の対談本です。 出版されたのが東日本大震災のあとということもあって地震や原発関連の話もありますが、様々なマイノリティのことや、色々な視点から見たマイノリティについて知ることができます。 まずは「マイノリティでも他のマイノリティを差別する」ということ。 これは痛いところをつかれたという感じで、僕も身に覚えがあります…。 自分より下の人間をつくって安心しようとしたり、優位に立とうとしたりしてしまうこと、ありますよね。 自分がセクマイとして色々な問題に直面したり辛かったりした経験があるはずなのに、それでもほかのセクマイを差別してしまう。 自分を守るためにしているのかもしれないですが、悲しいことですね…。 マツコさんは『どうせ差別しないと生きていけないんだ、と居直ってしまったら、自分がマイノリティであるがゆえに、マイノリティを攻撃して安心するという、回避行動的な本能がうんと強く出てしまいそうで。そうなるんじゃないかという恐怖とつねに闘っているし、いつも意識している。』と語っています。 次は「少子化問題の間違った観点」 セクマイ(特にゲイやレズビアン)の多くがセクマイに対して否定的な人に言われるのが「同性愛は生産性がない」という言葉。そう言う人たちはだいたいこの言葉と一緒に少子化問題について語ります。 でも、少子化問題を解決するには同性愛者を非難するのではなくてもっと他に大切なことがあるはずなんですよ。 マツコさんは『現状として、たとえばシングルマザーでもどうやって子どもを育てていくかとか、離婚した女性が仕事をしながらどうやって子どもを育てていくかということが、もっと切実な問題でしょ』と言っています。 僕は「生産性」を問われるたびに、「生産性って何?」と思います。 異性愛者はみんな生産性を考えて恋愛とか結婚をしているんですか? 「子どもを作るために恋愛するぞ!」って思っているんでしょうか? もし「生産性」という言葉をセクマイに投げかけたことがある人がいるなら、一度考えてみてほしいです。 次は「生きづらさの原因」 池田さんは『人が生きづらいと思うのは、自分が本来こうしたいということと、世間が自分にどんな役割と与えてくるかということの齟齬が大きいときなんだよね。』と語ります。 セクマイが悩む原因をいろいろ見ていると「社会的に普通なこと」に合わせようとする自分と、ありのままで行きたい自分との差が苦しみになっているということがあると思います。 「異性愛が普通。同性愛は異常」「男性・女性らしく生きなければ」と小さいころから言われたり感じたりするのが残念ながらこの国の悲しい現実です。 長年生きてきた中で凝り固まった価値観を壊すことができたら、生きやすくなると思います。 それには勇気が必要だけど、ギリギリで生きている人や自殺まで考えている人は、1度だけ勇気をだしてみたら新しい世界が開けるかも? そんな勇気をくれる本でもあります。 最後はセクマイとはあまり関係がないのですが 「全会一致の怖さ」がかなり心に残りました。 議会なんかで「全会一致で決定」って聞きませんか? それって、誰も反対者がいないってことなんですよ…。 よく考えたらそれってとても怖いことじゃないですか? 全員が真剣に考えた結果の一致ならいいですけど、なんとなくそれっぽい意見に流されてよく考えず「それでいいよ」という結果が全会一致だとしたら…? 日本人の気質として空気を読む、同調志向というのがありますが、これが暴走すると第二次世界大戦中の日本みたいになっちゃうんですね。 でもこれを逆手にとって「セクマイは異常じゃない」という意見を浸透させられれば、現状は大きく変えられるのかもしれません。 何か所かかいつまんで紹介しましたが、この本は「自分で考えること」の大切さを教えてくれる本だなと感じました。 セクマイ関係の本としても、生き方や考え方を広げるための本としてもオススメです! セクマイについての本は漫画が圧倒的なのですが、お堅い学校には入れられないこともあると思います。 今回紹介した「マツ☆キヨ」は対談本で中身はすべて活字なのでそういったところでも入れやすいのではないでしょうか! また、対談形式は説明形式の本や小説が苦手な人にも読みやすいかと思います。 ぜひ図書館にいれてみてください! 2017年12月18日

Posted byブクログ

2017/12/18

マツコさんと池田先生の対談本。自由人である結果アウトサイダーな人なんだということがわかる。アウトサイドを自覚して気にしない。結果、肩がこらない生き方ができているのかなと思った。そういう人の感覚を知るのに丁度いい。

Posted byブクログ

2017/06/27

考えることや知ることを疎かにしないようにしなきゃなー。 考えて生きないとつまらないよね。 考えなくて済む世の中になっている。 臭いもの、はある程度は必要。

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2017/03/09

読書録「マツ☆キヨ」4 著者 マツコ・デラックス、池田清彦 出版 新潮文庫 p26より引用 “マツコ 豊洲のあの場所からいくら汚染物 質が出ようが、もう、いつでもそこに市場を もってこられるようにしてあるんだもの。 市場もないのに、ゆりかもめの駅はすでに 「市場前」という名前...

読書録「マツ☆キヨ」4 著者 マツコ・デラックス、池田清彦 出版 新潮文庫 p26より引用 “マツコ 豊洲のあの場所からいくら汚染物 質が出ようが、もう、いつでもそこに市場を もってこられるようにしてあるんだもの。 市場もないのに、ゆりかもめの駅はすでに 「市場前」という名前なのよ。” 目次から抜粋引用 “震災で見えた差別のしくみ  「情報化社会」の少数派として  誰がマイナーで、誰がメジャー?  マイノリティの生きる道”  コラムニストと生物学者による、世間の出 来事や風潮についての対談集。  東北の震災後の様子についてから少数派の 生き方についてまで、独特な二人が率直な 意見を交わし合っています。  上記の引用は、いま騒ぎになっている市場 の移転についての一節。 単行本は平成二十三年の発行とのことですが、 汚染物質が出るであろうことは分かっていた 様子が伺えます。結果を先に積み上げて、後 戻りしにくいように事を進めるのは、もうや めてもいいんじゃないでしょうか。 先の会見で、色々言っておられましたが、ど の様な言葉ももう説得力を発揮させるのは、 難しいのではないかと思われます。  TVでもよく見かけるお二人の、楽しそうな 様子がうかがえて、気持ちが軽くなる一冊で す。 ーーーーー

Posted byブクログ

2016/12/26

すごいおもしろかった!マツコさんも池田先生も、ホンマでっかで見てておもしろいなあと思ってたので対談形式で2人の会話が読めて楽しかった!それと2人の考え方はとてもためになるというか、読んでて頭の回転が早いんだろうなあと思いました。我慢してまで貯金せずに、今すきなことをやるべき、とか...

すごいおもしろかった!マツコさんも池田先生も、ホンマでっかで見てておもしろいなあと思ってたので対談形式で2人の会話が読めて楽しかった!それと2人の考え方はとてもためになるというか、読んでて頭の回転が早いんだろうなあと思いました。我慢してまで貯金せずに、今すきなことをやるべき、とか普通じゃないことを嘆かなくても良いとか、全体的にゆるゆるした考えには同意しかなかった…。日本の社会についてだったりテレビ業界だったり集団心理だったりについてそれぞれの考えを話してて、興味深くて楽しい本でした!

Posted byブクログ

2016/03/24

マイノリティこそ選民思想に陥ってないか?という問題提起。でもマイノリティはそうすることでしか自分を守れなかったのかもしれない、という過程を忘れていないだろうか?この二人は強いマイノリティだ。ヘンな人であることに誇りを持っている。羨ましい。

Posted byブクログ