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岩波講座 現代社会学(6) の商品レビュー

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2019/07/20

時間と空間をテーマに、社会学者のみならず、幅広い分野からの執筆者による論考をまとめています。 本巻の冒頭に置かれた「序 時間と空間の社会学」は、真木悠介名義で『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)を刊行している見田宗介が執筆しており、さまざまな社会における時間と構造の関係を理論的...

時間と空間をテーマに、社会学者のみならず、幅広い分野からの執筆者による論考をまとめています。 本巻の冒頭に置かれた「序 時間と空間の社会学」は、真木悠介名義で『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)を刊行している見田宗介が執筆しており、さまざまな社会における時間と構造の関係を理論的に考察しています。 若林幹夫のろんぶん「都市空間と社会形態―熱い空間と冷たい空間」は、三田の論考であつかわれていた問題を、時間ではなくとりわけ都市の空間に注目して掘り下げたものと見ることができます。 社会学以外を専門とする執筆者として、建築家の原広司や歴史家の樺山紘一と三宅正樹、文化人類学者の山下晋司、美学者の宇佐美圭司などが論考を寄せています。ただ全体を通して、社会学的な実証性を重視した論文はすくなく、それぞれの分野の研究者たちが冒険的な考察を展開している論文が多く見られるように感じました。

Posted byブクログ