紫式部の欲望 の商品レビュー
新しい視点で源氏物語を解釈した本 面白いけれど、三浦しをんさんの解説ありき、かなぁと思った。そこまで読んで、飲み込めた感じがするので… 感性の違いと言えばそれまでだが、そうかなぁ?という点も多かったし、逆に男性の視点だとどうなの?と考えたりした。
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巻末の各帖のあらすじと人物相関図がとても分かりやすい。 源氏物語を作者の紫式部自身の欲望から読み解いていく面白い本。 “都会に住みたい”“専業主婦になりたい”という現実的なものや“娘に幸せになってほしい”という切実なもの、はたまた“いじめたい”“ブスを笑いたい”というド直球ストレート過ぎる欲望まで、全20のあらゆる欲望が酒井先生によって露にされている。この≪欲望≫、紫式部に限らずとも個人差はあれ全女性に備わっているものだろうと思う。だって女なのだから。
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本屋さんでタイトルに目がとまり、思わず手に取りました。 紫式部の決して表に出すことができない心の内にある欲望や願望などを代弁させるがごとく描かれたのではないかと。でも、本著を読んで、私が思ったのは、紫式部同様に著者である酒井順子さんの欲望でもあるという事。 何度かトライするもいつ...
本屋さんでタイトルに目がとまり、思わず手に取りました。 紫式部の決して表に出すことができない心の内にある欲望や願望などを代弁させるがごとく描かれたのではないかと。でも、本著を読んで、私が思ったのは、紫式部同様に著者である酒井順子さんの欲望でもあるという事。 何度かトライするもいつも挫折してしまう源氏物語。大まかなあらすじがわかったところで、まずは現代語訳のでも読んでみようかなぁ。いろんな方が書かれてるけど、どなたのがいいだろう。
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めちゃくちゃ楽しかった。源氏物語読みたいなと思いつつ読まずにきてたけど、今すぐ読みたくなった。 すごい共感できるフレーズばっかりで原作に期待しか持たせないエッセイ。
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もう何度読んだかわかりませんが、再読。 源氏物語読んだけど難しかった、という人も、源氏物語って古くて難しそう、という人もぜひ読んでほしい本です。 全然難しくないじゃん、今と悩みは同じじゃんと思うはずです。 平安の時代と違って、人生を自分で選択できる時代に生きる私たちは、選択できる...
もう何度読んだかわかりませんが、再読。 源氏物語読んだけど難しかった、という人も、源氏物語って古くて難しそう、という人もぜひ読んでほしい本です。 全然難しくないじゃん、今と悩みは同じじゃんと思うはずです。 平安の時代と違って、人生を自分で選択できる時代に生きる私たちは、選択できる辛さも感じながら、選択できることを楽しんで自分だけの人生を歩んでいきたいものだと思ったところです。
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紫式部は、どのような気持ちで、光源氏の人物設定を考え、動かしたのでしょうか。源氏物語が政治的に利用されていたことはよく知られていますが、紫式部自身が物語の筋をどのように考えたのかということは、想像にゆだねられる部分が大きいと思います。作者は、「紫式部は、自分自身の欲望を光源氏に行...
紫式部は、どのような気持ちで、光源氏の人物設定を考え、動かしたのでしょうか。源氏物語が政治的に利用されていたことはよく知られていますが、紫式部自身が物語の筋をどのように考えたのかということは、想像にゆだねられる部分が大きいと思います。作者は、「紫式部は、自分自身の欲望を光源氏に行動に移させることで満たしていったのだ」という大胆な仮説を立て、源氏物語の様々な場面をエッセイ形式で紹介しています。 作者の、女性ならではの鋭い指摘やユーモアセンスに、思わず笑ってしまいます。
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なかなか筆者である紫式部がどのような欲望から源氏物語を書いたのか考えることはなかったので面白い視点から読めた。強引に迫られたい、出家したい、待っていてほしいはよくわかる。常々思っていたのは、紫式部が源氏に対して愛がないなぁということ。それも、もしも道長=源氏だとするとなんとなくわ...
なかなか筆者である紫式部がどのような欲望から源氏物語を書いたのか考えることはなかったので面白い視点から読めた。強引に迫られたい、出家したい、待っていてほしいはよくわかる。常々思っていたのは、紫式部が源氏に対して愛がないなぁということ。それも、もしも道長=源氏だとするとなんとなくわかる。愛も憎しみもあるということなのだろうか。最後の最後で源氏を1人取り残す形をとったのはつまり紫式部の愛と憎しみの結果だと思うわけです。
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源氏物語をいろんな観点でみるのは、とても興味深いです。 紫式部の人生を辿ると、源氏物語がもっと奥行きのある作品になります。
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日本の代表的古典「源氏物語」を「作者の欲望」という視点で解説。時代が変わっても女性の心の奥底にある欲望はあまりか変わらないのかも、と思わせてくれます。今まで影が薄く感じた朱雀帝の魅力を発見。たしかに一緒にいるなら光源氏より朱雀帝のほうがいいな。
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酒井順子「紫式部の欲望」読了。「源氏物語」で描かれている事象は、作者である紫式部の欲望が反映されたものであると見て、論を展開。要するに作家論なわけです。「源氏物語」は作品論やテクスト論は数多あるけれど、作家論として紐解いたものを見た事がなかったので、非常に興味深かったᵋ̈⃝͚
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