空中ブランコのりのキキ の商品レビュー
街と飛行船 空中ブランコのりのキキ 夕日を見るX氏 黒い郵便船 の4つの童話が収録されている。 と、気づいたのは「あとがき」を読んでからである。 本のタイトルが「空中ブランコのりのキキ」なので、4つの童話ではなく、各章のタイトルだと思って最後まで読んでしまった。 そう感じたのは、...
街と飛行船 空中ブランコのりのキキ 夕日を見るX氏 黒い郵便船 の4つの童話が収録されている。 と、気づいたのは「あとがき」を読んでからである。 本のタイトルが「空中ブランコのりのキキ」なので、4つの童話ではなく、各章のタイトルだと思って最後まで読んでしまった。 そう感じたのは、はじめの3つの童話を「黒い郵便船」で回収しているような構成だったからだ。とはいっても完全に回収されるのではなく、謎はたくさん残るのだが。何度も読み返したら、いろんな発見ができそう。 すべてに共通しているのは、やさしいファンタジー。 最後は消えてしまう。という終わり方をするのだが、「消える」ことに意味があるようでない。 すべてに明確な理由なんてないんだと思う。すべてを言葉で表現できるなんて、現代の人間の傲慢なのかもしれない。 すべてを「分かろうとする」のではなく、「感じる」でいいんじゃないかな。
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街飛行船:伝染病が蔓延する閉ざされた街。飛行船から降る消毒薬より怖い物。 空中ブランコ:決死の4回宙返り。他人の評価より大事な物がある。 黒郵便船:死者を黒い郵便船がニライカナイへ運ぶ。受取手紙。
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3つの短編と1つの長編。 どの作品も言葉で表現するなら、ヨーロッパな雰囲気の幻想的な話かな。 各作品のテーマというか作者が伝えたい事ってのが何かイマイチよく分からかった。 ・街と飛行船 ★★ 非常に短い作品。 とある町の空に飛行船がずっと佇んでてという話。 ・空中ブランコのりのキキ ★★★ これまた非常に短い話。 願いを叶えてもらった代わりに鳥になったという話。 ・夕日を見るX氏 ★★★★ これも短い話。 夕日のキレイさがありありと表現され良かった!! ・黒い郵便船 ★★ ながーーい話で読むのに時間がかかった。 書いてることの意味が分からない場所が多く読みにくかった。 物語全体は、幻想的な感じもし雰囲気は好き。
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3月3日別役実逝去。彼の舞台は見たことが無いのですが、子供の頃に深く刻まれている名前です。NHK「おかあさんと一緒」の中で「おはなしこんにちは」というコーナーがあって全く砂糖の入っていないような不思議な奇妙な大人っぽいお話が読まれていました。朗読・田島令子、作・別役実という名前を...
3月3日別役実逝去。彼の舞台は見たことが無いのですが、子供の頃に深く刻まれている名前です。NHK「おかあさんと一緒」の中で「おはなしこんにちは」というコーナーがあって全く砂糖の入っていないような不思議な奇妙な大人っぽいお話が読まれていました。朗読・田島令子、作・別役実という名前をそこで知りました。お話の筋はまったく覚えていないのですが、子供を喜ばせる気が全然感じられない、だからこそ、都会っぽい謎めいた雰囲気がたぶん小学生高学年になっていた自分にはとても印象的でした。その気分を改めて感じようと、この童話集を開きました。最初の「街と飛行船」から衝撃。まるで新型コロナウィルスで封鎖される街がモデルのような寓話に、別役実の普遍性が炸裂していました。「おはなしこんにちは」のために作られた童話は「空中ブランコのりのキキ」だけですが、番組のために作られた童話を集めたという「淋しいおさかな」も続けて読もうと思います。っていうか、その本、探せるかな…
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キキという人物は自分が生きている価値を他人からしか得られないとても悲しい人物である。そしてそのようになってしまった背景には家族関係などが挙げられる。このような主人公の複雑な背景・状況など様々な視点から見ることが大切になる中学生の教科書にのる、ふさわしい文章であると思う。
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国語の教科書に出で来たのですが、色々な表現があり、面白い 例えば、鳥やヒョウ、あゆなどが2回以上出て来たりとか、文章からキキの事についてよく分かったりとかがありませす これらを探すのも面白い
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27.1読了。 別役実さんの新装版が可愛かったのでつい購入。相変わらず暗い… 初めて国語の教科書で読んで、衝撃だったのを思い出します。
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