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那覇の市場で古本屋 の商品レビュー

4.4

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

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2014/12/27

いいなぁ。ものすごく憧れる。 なんとなく力の抜けた感じで、地に足ついて本屋をやっている様子がやわらかく綴られる。 ゴリゴリしてる訳ではないんだけれど、本との向き合い方、沖縄との向き合い方も、すごく真面目な方なんだなぁと思う。本への愛情も、じわわとつたわってくる。 こんな感じで暮ら...

いいなぁ。ものすごく憧れる。 なんとなく力の抜けた感じで、地に足ついて本屋をやっている様子がやわらかく綴られる。 ゴリゴリしてる訳ではないんだけれど、本との向き合い方、沖縄との向き合い方も、すごく真面目な方なんだなぁと思う。本への愛情も、じわわとつたわってくる。 こんな感じで暮らしていけたら幸せだなぁと、シミジミ。

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2014/08/17

なんとなく、その時の想いに影響を受けて流されてゆくような筆者の日常を描いているようだけれど、大手書籍店の人文担当をこなしてきただけの知識と背景をもって、筆者の今がある。 何となくその時の選択をしているようだけれども、著者の知識と経歴がよりよい方向の将来に彼女を導いているようにみえ...

なんとなく、その時の想いに影響を受けて流されてゆくような筆者の日常を描いているようだけれど、大手書籍店の人文担当をこなしてきただけの知識と背景をもって、筆者の今がある。 何となくその時の選択をしているようだけれども、著者の知識と経歴がよりよい方向の将来に彼女を導いているようにみえる。 流されながらも意志の力がきちんとはたらいて生きている著者の生き方に共感と憧れを感じた。 この先、著者とその周りはどのように変わってゆくのだろうか。 どうか著者をはぐくんだ那覇を拠点に今後もささやかな情報を発信していってほしい。 読んでいて気持ちの安らぐ心地よい一冊だった。

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2014/07/29

暑いより寒い。沖縄より北海道のほうが好きだけど。読んでしまった、面白かった。これで沖縄行きたくなってしまった。 http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage200.htm

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2014/07/19

ジュンク堂をやめて沖縄で古書店を開いた宇田智子さんの自伝。沖縄の県産本に魅せられて、そしていつの間にか沖縄という土地の肌感覚にゆらゆらと繋がってしまったんだろうな。穏やかで正直な気持ちが伝わってくる心地よい一冊。是非とも、うららに行ってみようっと!

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2014/04/11

沖縄 そして 古本屋 その 二つのキーワードに惹かれて 手にとって読み始めました 初めのうちは うーーん ちょっと… でしたが 沖縄に移住して 偶然にも 売り出しの「古書店」に出逢ってからが 俄然おもしろい 読み進めながら 幾度も がんばれ! と つぶやいてしまった

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2014/04/04

大学を出て、ジュンク堂に勤めていた著者。でっかい新刊本屋の東京の店で、くるくる働いていたが、だんだんしんどくなってくる。あまりにも忙しい。大きすぎて、多すぎて。 ▼入社してからまもなく十年。店の広さに本の量、お客さまと従業員の数が、だんだん手に余ってきた。なのに把握しているふ...

大学を出て、ジュンク堂に勤めていた著者。でっかい新刊本屋の東京の店で、くるくる働いていたが、だんだんしんどくなってくる。あまりにも忙しい。大きすぎて、多すぎて。 ▼入社してからまもなく十年。店の広さに本の量、お客さまと従業員の数が、だんだん手に余ってきた。なのに把握しているふりをして立ちまわることに疲れてしまった。仕事は楽しいのに、苦しい。  なんとなくそろそろかなと思いはじめた。…(p.51) ジュンク堂が那覇に店を出すときに異動希望を出して、著者は沖縄にうつる。そこで出会ったのは、本土とは違う、郷土の"県産本"の多さ、それらの本を出す地元出版社の多さ。 ジュンク堂といえば、ちゃちな図書館より、よほど本がある大型店だが、そのジュンク堂の那覇店で、"県産本"は、本棚55列も並ぶのだという。それだけ盛りだくさんな本は、県内で独自に流通してきたなかで(本土への配本など別に考えずに)好きにやってきた部分もあって、全国展開する新刊書店でアタリマエにやってきた商取引ではうまく扱えないこともあった。 東京から船でやってくる新刊本は、台風がくると動きが止まる。そうでなくても数日は遅れ、欲しい本がなかなか入荷できず、送料にも悩む。「欲しい」と言われる本が、本土式の流通ではうまくいかなかったり、絶版だったりで、お客さんに断るときのくるしさ。 そして、著者は、那覇の市場にあった"日本一狭い古本屋"を継いで(ジュンク堂は辞めてしまって)、古本屋を始めるにいたる。店は3畳ほどの広さだという。 人が行き交う市場の前で、ときに自分の存在をひそめながら店番をし、ときにはお隣やお向かいにちょっと見ていてもらって、買い物に出たりもする。そんな日々のなかで、「本」について書かれているところが、おもしろい。 ▼「本は他のものとは違うからね。お客さんが中に入ったら声はかけないで好きなように見てもらうのがいいよ」  と漬物屋さんにも言われた。  だいたい四角くて、火にも水にも弱く、賞味期限はなくても経年劣化し、内容は全部違って、ある人にとってはごみでも別の人には宝物かもしれない、本というもの。妙なものを売っているなと、まわりを見てあらためて思う。誰が食べても「おいしい!」と声をあげるアンダンスー(油みそ)が、ときどきうらやましくなる。(pp.104-105) ジュンク堂のころには新刊書店のルートでは取り寄せられなくて断っていた本も、古本屋のいまは四方八方手を尽くして、全力で探せる。「欲しい」という本、「探していた」という本を、お客さんに渡せたときのうれしさ。 ▼「本には人の気持ちが入っている。だから会いに行って、そこで買う」  国頭から与那国まで。  「あなたの店には郷愁と哀愁を感じるよ。ここからたくさんの出会いと思い出が生まれるはずだ。そこそこ繁盛して、名所になるといいね」(p.176) この本が、沖縄の出版社ボーダーインクから出ているところが、またいいなと思う。この本を暮れに読み、正月に父ちゃんちへ行くと、新聞に著者の宇田さんが載っていた。 (2013/12/30了)

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2014/02/22

ジュンク堂書店に入社し、池袋本店で人文書を担当していた著者。 沖縄那覇店開店に異動を願い出て沖縄へと旅立つ。 そこで、沖縄のいろいろな人と出会い、やがて知り合った個人書店からお店を譲り受け、古本屋を始めてしまう。 沖縄の人たちや、東京のジュンク堂でのつながりが羨ましい。 まだまだ...

ジュンク堂書店に入社し、池袋本店で人文書を担当していた著者。 沖縄那覇店開店に異動を願い出て沖縄へと旅立つ。 そこで、沖縄のいろいろな人と出会い、やがて知り合った個人書店からお店を譲り受け、古本屋を始めてしまう。 沖縄の人たちや、東京のジュンク堂でのつながりが羨ましい。 まだまだ途上の<市場の古本屋 ウララ>が、どんな出会いと絆を結んでいくのか楽しみです。

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2024/09/14

確か、ジュンク堂での平積みで見つけた1冊。 いわゆる“沖縄本”で、沖縄地場の出版社が編んでいます。 著者の宇田智子さんは元は横浜の大型書店で働いていたそうですが、 沖縄出店に伴って異動し、何故か古本屋を営むようになりました。 その経緯がなんとも自然体で描かれていて、しっとりと...

確か、ジュンク堂での平積みで見つけた1冊。 いわゆる“沖縄本”で、沖縄地場の出版社が編んでいます。 著者の宇田智子さんは元は横浜の大型書店で働いていたそうですが、 沖縄出店に伴って異動し、何故か古本屋を営むようになりました。 その経緯がなんとも自然体で描かれていて、しっとりと入ってきました。 そして、沖縄・出版事情の裏側が見えてくるようで、非常に興味深くもあります。 なお、この本を読んでしばらくしてから、お世話になった友人が沖縄に転勤に、 たおやかな本好きといった風や、自身が望んでの沖縄入りといった共通点など。 自然体で頑張ってほしいなぁ、、とのエールをこめて、 押しつけ、、もとい一緒に旅立ってもらいました。 また、その友人さんが、沖縄の読書時間の平均は一番少ないとも言ってまして、 これが地場での出版社が多いことと矛盾しているようで、非常に気になります。。 現地調査?という名目で、たまには沖縄本島もぶらついてみたいですね~ “沖縄時間”という言の葉があるのかはわかりませんが、 本土とは異なった時間や空間が流れているなとは感じます。 この辺は、久米島の原風景を持つ佐藤優さんともリンクしそうです。 なんとなく、東北やアイヌの“まつろわぬ”人々と同じく、 狭義での“ヤマト”とはまた異なる“エトス”を根底に持っているのかな、とも。 異国情緒と言うほどには遠くなく、でもどこか違った感性が散りばめられていて、 沖縄の時間に包まれて、こんな風に本に囲まれるのであれば、幸せだろうなぁ、、なんて。

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2013/12/05

ほんわかな文章の雰囲気がいい本でした。 この人、文才もあるかも。 トナリの業界のわけだがよく知らなかった書店の世界、古書の世界を少し知る。 そもそも著者の雰囲気がほんわかなのだが、けっこうなやり手なのだと思う。 やはり「あの著者」と対談させたいか? 著者の店のあたりは、沖縄に...

ほんわかな文章の雰囲気がいい本でした。 この人、文才もあるかも。 トナリの業界のわけだがよく知らなかった書店の世界、古書の世界を少し知る。 そもそも著者の雰囲気がほんわかなのだが、けっこうなやり手なのだと思う。 やはり「あの著者」と対談させたいか? 著者の店のあたりは、沖縄に行くたびにさんざん歩いた道。 沖縄本からはここのところ遠ざかっていたが、 また行くときにはぜひ寄ってなにか買おう。

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