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中国当代建築 の商品レビュー

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2020/05/31

私は中国に、10年余り近くいた。その都市の変貌はあまりにも急速で、地下鉄、新幹線、リニアモーターカーと高速道路の拡充など、中国大陸の大改造が進められた。世界から著名なブランド建築家による自由な発想による建築が、2000年代はじめに次々に作られた。中国では実に奇抜なアイコン建築物が...

私は中国に、10年余り近くいた。その都市の変貌はあまりにも急速で、地下鉄、新幹線、リニアモーターカーと高速道路の拡充など、中国大陸の大改造が進められた。世界から著名なブランド建築家による自由な発想による建築が、2000年代はじめに次々に作られた。中国では実に奇抜なアイコン建築物が多い。さらにコンクリートと鉄で塗り固められて、超高層ビルが乱立した。上海中心大厦(上海タワー)は、632mの高さで、上海を一望できる。外国帰りの中国人建築家たちが、ウミガメのように戻り、新しい発想で建築をデザインし始めている。中国人で初めて、「建築界のノーベル賞」ことプリツカー賞をとった王澍や李暁東、劉家琨などが紹介してある。私はその中でも、ザハハディットに師事した北京の馬岩松の建築物が面白い。「山水城市」というコンセプトを持って、展開している。日本の制約のある建築法によって、大胆な建築が作れない現状の中で、中国が建築の分野においても、新しい建築のカタチを提案し作られ始めている。その中でも、環境を大切にする建築家や地域に根ざした伝統的家屋を作る建築家などが生まれている。この本は、中国の北京オリンピック以降の中国の建築状況を知る上で、よく整理されている。

Posted byブクログ