天魔ゆく空(上) の商品レビュー
天狗と呼ばれた管領の話し。 物語に躍動感やドキドキする感じはなく、寂としてすすむ。 傅く者と傅かれる者。 そのどちらでもあろうとしない細川政元。 下巻でどうなるのか楽しみ。 ※評価はすべて3にしています
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細川政元。応仁の乱の東軍総大将である細川勝元と応仁の乱の西軍の総大将である山名宗全の娘を母として生まれる。 僅か8歳で家督を相続、その聡明さから、たちまち一族をまとめて、一目置かれる存在となる。 一族の頂点ににいながら、修験道に身を置き、生涯独身を貫いたという。一族同士が争う世の...
細川政元。応仁の乱の東軍総大将である細川勝元と応仁の乱の西軍の総大将である山名宗全の娘を母として生まれる。 僅か8歳で家督を相続、その聡明さから、たちまち一族をまとめて、一目置かれる存在となる。 一族の頂点ににいながら、修験道に身を置き、生涯独身を貫いたという。一族同士が争う世の中に嫌気さしたのだろうか。
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応仁の乱後の混乱時期、将軍家を守るはずの細川家を継いだ政元。幼少のころ、そして成長して、将軍家を争う醜い争いの最中を生き抜いていく姿を描いています。子供のころは大人びていても可愛らしさを感じられるのですが、成人してからはもうなんだか憎らしく思えてきます。さぁこの先どうなるんでしょ...
応仁の乱後の混乱時期、将軍家を守るはずの細川家を継いだ政元。幼少のころ、そして成長して、将軍家を争う醜い争いの最中を生き抜いていく姿を描いています。子供のころは大人びていても可愛らしさを感じられるのですが、成人してからはもうなんだか憎らしく思えてきます。さぁこの先どうなるんでしょう。
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三年前、いきなり越後に行って「この先は何もないですよ」と言われた……というエピソードを知ってずっと気になっていた人。 そろそろ応仁の乱をちゃんと調べなくてはと思い、まずは小説からと取っかかりに偶然出会って読んでみました。 とても面白かったです。文章が好きですね。 序盤、似たような...
三年前、いきなり越後に行って「この先は何もないですよ」と言われた……というエピソードを知ってずっと気になっていた人。 そろそろ応仁の乱をちゃんと調べなくてはと思い、まずは小説からと取っかかりに偶然出会って読んでみました。 とても面白かったです。文章が好きですね。 序盤、似たような展開を最近ラノベで読みましたが、やはり歴史小説の方が何倍も面白い。 才ある人は、幼いうちからこうですよねきっと。歴史小説の恋愛は微妙に感じる物が多いけど、(ただの恋愛ではないが)姉との関係が複雑で面白かったです。 あまり徳川賛美過ぎるのも言いたくないが、やはり家康家臣団は主従ともに最強だなあと改めて思いました。 結局応仁の乱についてはよくわからなかったが←、メジャーな名前が出てきて今まで調べてきた事が繋がり、勉強になりました。「だからあれがああなったのか!」と。伊勢新九郎も出るのを楽しみにしていたので、出て嬉しかったです(会話もないのであっさりだったが)伊勢氏が将軍名付け親とは知っていたが、まさか京都を牛耳っている片割れだったとは驚きでした(ほぼ細川さんのモノだけど) この時代をもっと知りたいと思わせてくれました。
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応仁の乱の時代というだけで評価が低い可哀想な本。でも確かに歴史好きでなければつまんない本。俺は歴史好き。 足利幕府の同族での家督争いは応仁の乱後も消えることはない。同族ゆえに、同じ苗字、似たような名前、誰が誰の味方かわからなくなる。この時代の宿命。 なんか、牢に閉じ込められたり、将軍に仕えたり、黒田官兵衛みたいかもなと思ったり。 でも途中からちょっと胸アツになってきた。これを読む前に別の応仁の乱の小説を読んで、足利・細川・山名・畠山・斯波の名前に慣れておくことをお勧めする。 _____ p26 南朝方の間者 そういやまだ南朝とかあったんだな。そりゃあ間者とか結構あったんだろうなぁ。 p139 徳政一揆 借金を帳消しにしてもらうための一揆の決起。土倉などの金融業者が栄え始めた室町時代の特徴的な一揆だな。 p161 勝之の成長ぶり 細川政元と家督を争っていた勝之は、後継者争いで敗れ出家したことで家督争いの醜さを理解したようだ。 p205 土倉と延暦寺と六角成敗 近江の守護だった六角高頼は寺社から荘園を横領して評判が悪かった。そこで、寺社のトップである延暦寺は六角氏を追放して、自分たちの領域にしたかった。 足利義尚は延暦寺からの助言を受け六角征伐に乗り出した。その裏は、一揆を抑えるためにだした徳政令への保証という意味があった。徳政令で債権を失った土倉などの金融業者、その裏のドンは延暦寺あった。幕府も延暦寺に蜂起されるのは恐ろしい。徳政令を出す代わりに、延暦寺の荘園を拡大させる政策を出したのである。 p216 婆沙羅 バサラとはただ派手を気取るのではない。もとは梵語で「金剛」を意味する。最も堅固な石である金剛のように、何事にも惑わされず動じない、胆力のある様を指すのである。 p233 政元が一揆で学んだこと 丹波の地で一揆の衆に人質として幽閉された時、一揆を利用すればその地に切り込んでいけると学んだ。自分の息のかかった国人に一揆を煽ってもらい、敵の敵を新たに作るのである。そうすることで、自分の息のかかった人間を新たな領主にして、自分の派閥を強めていったのだ。 p258 天魔 政元は義尚の後継の将軍を、足利義政の兄:義知の子:清晃にしようと考えた。(p241) 清晃が継げば、政元が慣例になることは必定、まだ10歳の清晃が将軍になれば、実質政治の全権を管領の政元が握れることになる。 天魔のごとき策謀よ! _____ 政元が策謀家になってからが物語の本番。 後半から面白くなってきます。でも、策謀はいったん読むのを立ち止まらないと理解しづらいので、リズムは悪くなる。 後半にどれだけ政元が悪い奴になれるのかが楽しみである。
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マイナーなイメージの時代に活躍した、“奇行”が見受けられたというような断片的なことが少し伝えられるばかりの細川政元を主人公とした本作だが…或いは存外な普遍性や、「今日に通じる何か」を孕んでいるような気もした。
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応仁の乱と戦国時代という時代のはざまであまり、クローズアップされていない人物を主人公に据えた物語で、不勉強にして残念ながら知識がないため、その時代の一解釈としては十分に楽しめる。ただしあまりに知識がないので、作者の歴史観だけでは評価は正直、しずらい。
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tenmayukusora first. a novelist Yuichi shinpo publication koudansya this book is history of japan . year bunmei four. japan is time of dawn sengoku. the hero is samurai. He name is Mr masamoto hosokawa with many vicissitudes. I am interesting.
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