うさぎのヤスヒコ、憲法と出会う の商品レビュー
話し合いをする時は「なるほどパワー」を比べるのがいいことを知った。また、何か決め事をする際、ふつうは多数決で決めてもいいが、基本的人権を侵害している場合は例外であった。基本的人権は多数決でも否定することはできず、基本的人権について決まっていることは、国会も多数系で変えたりすること...
話し合いをする時は「なるほどパワー」を比べるのがいいことを知った。また、何か決め事をする際、ふつうは多数決で決めてもいいが、基本的人権を侵害している場合は例外であった。基本的人権は多数決でも否定することはできず、基本的人権について決まっていることは、国会も多数系で変えたりすることはできない。基本的人権かどうかを判断するには「友達じゃなくても、いやなやつでも、誰にでも平等に認められなきゃいけない権利がそこにあるか」というポイントであった。最大多数の最大幸福を見つけるために多数決を使っていいのか、それとも、多数決を使っちゃいけない基本的人権の問題なのか、しっかり吟味して話し合いをしなければならないと思った。
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私のような憲法をよくわからないまま育ってきた大人にぴったり。わかりやすく教えてくれる。 子ども向けの本だけど、子どもよりも日常を大分経験したけど憲法はよくわからないという大人が読んだ方がスルスル内容が入る気がします。
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やっぱり難しかったなあ・・・ でも、子どもにもわかりやすいように憲法の基本がよく書かれていると思う。
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もとは知人の蔵書として紹介され、貸してもらっていい?と言って借りた本なのだけど、うっかり電車の中で黄色の帯を落としてしまったらしい…そんなわけで、新しいのを注文しておいて、自分は帯なしになったうさぎのヤスヒコ、読みました。 以前、憲法について、憲法9条を守ってきた日本人にノーベ...
もとは知人の蔵書として紹介され、貸してもらっていい?と言って借りた本なのだけど、うっかり電車の中で黄色の帯を落としてしまったらしい…そんなわけで、新しいのを注文しておいて、自分は帯なしになったうさぎのヤスヒコ、読みました。 以前、憲法について、憲法9条を守ってきた日本人にノーベル賞を!という、Change.orgというサイトでの署名活動を知人に紹介したら、「憲法のこととかよくわからないし、政治的なことを言うのはSNSでは危険なことだ」という趣旨のことを言われたことがあって、ちょっとがっかりしたことがあったんだ。だけどそれは多分、そういう人に向かって、憲法をなぜ守ろうと考えているのかということを、僕がツボを外さずに簡潔に説明できなかったからだと思うのです。 「ウサギのヤスヒコ、憲法と出会う」の素晴らしいところは子供に身近な事例を上手に物語にして、憲法に照らして考えるということをしてみせてくれるところです。一つの判断をするときに、相反するルールのどちらを適用すべきかというところで、そのルールを使うことがいいのかどうかを判断するためのポイントは「なるほどパワーの大きさを比べる」ということでした。いろいろな問題で対立する考え、制度、ルールが有るのですが、しかしながら素直に考えれば、このシンプルな『なるほどパワー」で大半の揉め事にはかたがつくのだということに気付かされました。 うさぎのヤスヒコのお話のあとに「基本的人権」について4ページの解説が、本編と同じように易しい表現で加えられています。この4ページを読むだけでも素晴らしくいい…というか、これがこの本の中のキモなのかもしれないと思います。 基本的人権には自由権と社会権がある、という、ごくごく基本的なことをとても易しい表現で丁寧に説明してくれて、民主主義とは多数決だけではないのだということを明確に説明してくれています。 全編にわたり、子供たちをやさしく見守る視点から書かれていて、子ども向けの本と思われる向きもあるかもしれないけれど、これは物分りの悪い、柔軟性をなくし、勉強することを面倒なことのように思い始めた大人こそ読むべき本であろうと思います。 とりわけ、訳の分からない情緒的な身振り手振りと紙芝居を使って無理を押し通そうとする不勉強な政治屋さんたちは、自分たちの身分・役割の根本を規定している最高法規である憲法を、もう一度学び直すために読みなさい、と言いたい。 子どもたちの未来の為に、と言う前に子供たちに恥ずかしくないおとなになるために、憲法のことをよくわからない、という大人こそ、この本をきっかけに、憲法を自分の中に入れてもらいたいと思います。 (お前なにさまだと思っとるんだ…というお叱りが聞こえそうです。僭越ながら、敢えて上から目線でご紹介させていただきました)
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