ホーキング、自らを語る の商品レビュー
この本は物理学者のホーキング博士が自らの生涯を語ったもので、医療・健康に関する本ではないのだが、21歳で筋萎縮性側索硬化症で患い、その病気と共に研究を続けてきた経緯を知れて興味深かったからこの本棚に加えた。彼について知ったのは映画「博士と彼女のセオリー」を見たときだった。この映...
この本は物理学者のホーキング博士が自らの生涯を語ったもので、医療・健康に関する本ではないのだが、21歳で筋萎縮性側索硬化症で患い、その病気と共に研究を続けてきた経緯を知れて興味深かったからこの本棚に加えた。彼について知ったのは映画「博士と彼女のセオリー」を見たときだった。この映画では彼が病気を発症してからエリザベス女王に謁見するまでが描かれていて、もともとはホーキング博士よりその役を演じるエディ・レッドメインが好きだったから見ようと思った。体がどんどん動かなくなり、時には死の淵に立たされても、あきらめず研究を続けた姿勢に勇気をもらえる。
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研究者として駆け出しの頃、最も活発な素粒子分野でなく宇宙論を選んだことが、多大なる成果をあげたことにつながったことを述べている点が興味深い。自らの研究の流れや彼を取り巻く研究コミュニティーの様子が描かれていて、最後は時間旅行の話になる。さすがここは理解不能だった。ALSの発症とい...
研究者として駆け出しの頃、最も活発な素粒子分野でなく宇宙論を選んだことが、多大なる成果をあげたことにつながったことを述べている点が興味深い。自らの研究の流れや彼を取り巻く研究コミュニティーの様子が描かれていて、最後は時間旅行の話になる。さすがここは理解不能だった。ALSの発症という不幸は、同時に彼に研究の深化をもたらせたようだ。
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映画「URLはこちら http://hakase.link/ 『博士と彼女のセオリー』 : 」 2015年3月13日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテ スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた感動作。 4/1 見ました。尊敬するホーキング博士のプライベートなこと。感動です...
映画「URLはこちら http://hakase.link/ 『博士と彼女のセオリー』 : 」 2015年3月13日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテ スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた感動作。 4/1 見ました。尊敬するホーキング博士のプライベートなこと。感動です。演技も迫真! 2015/04/02 予約 4/9 借りる。4/11 読み始める。5/29 読みきれずに中止。 内容と著者は 内容 : 戦後ロンドンでの幼少期、大学そして大学院での日々、運命的な女性との出会い、結婚、難病ALSの発症、そして離婚…。 「ホーキングという宇宙」誕生の秘密を語った、知の巨人の自伝。 著者 : 英国の理論物理学者。ケンブリッジ大学にて約30年間、ルーカス記念講座教授を務め、2009年秋に退官。 退官後も、研究を続けている。 著書に「ホーキング、宇宙を語る」など。 池央耿/訳 佐藤勝彦/監修
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ホーキング博士の事は、難病で電動車椅子で行動する科学者っていうくらいしか認識はありませんでした。 今回この自伝を読んで、生まれつきかと思っていた病気は21歳で急に発症したと知って驚きました。 ロンドンでの幼少期、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学院。素晴らし過ぎます。 病...
ホーキング博士の事は、難病で電動車椅子で行動する科学者っていうくらいしか認識はありませんでした。 今回この自伝を読んで、生まれつきかと思っていた病気は21歳で急に発症したと知って驚きました。 ロンドンでの幼少期、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学院。素晴らし過ぎます。 病気をしてからも、いろんな最新機器を使って講演会や本の執筆。 後半は私には難し過ぎて文章をただ目で追ってる状態でしたが、ホーキング博士の偉大さは理解できたと思います。 ご苦労も多かったと思いますが、素晴らしい生涯だと思います。 心からご冥福をお祈りします。
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天才とはこういう人のことを言うのかと思いながら読んでいた。本の中には、リチャード・ファインマンのことが度々触れられていたので、昔読んだ「御冗談をファインマンさん」とかと並行して読むと面白いかもしれない。
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ホーキング博士の自伝です。 幼年期から今現在に至るまで、人間ホーキングとしての言葉が綴られています。 学校、結婚、障害などの、多くの人が人生で経験するであろう事に、彼もまた一喜一憂してきたのです。 科学者なので小難しい話も登場しますが、タイトル通りに今回の著書は彼自身が主役です。
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ホーキングの自叙伝。筋萎縮性側索硬化症を患った物理者が自己の半生について語る。 科学的な業績としてはブラックホールに関する量子宇宙論が有名。彼が良く知られるようになったのは、病と戦いながら自己の理論を構築し、一般向けに平易な文章で宇宙論を解説した本がベストセラーになったことによる...
ホーキングの自叙伝。筋萎縮性側索硬化症を患った物理者が自己の半生について語る。 科学的な業績としてはブラックホールに関する量子宇宙論が有名。彼が良く知られるようになったのは、病と戦いながら自己の理論を構築し、一般向けに平易な文章で宇宙論を解説した本がベストセラーになったことによる。他の著作と同様、薄い本に簡潔な記述で大変読みやすかった。 恵まれない家庭で育ち、若い頃から天才的な能力を示しながらも病を患い、意思疎通や行動に大きな制限を受けているが、彼の中にはその状況を悲観するような記述がひとつもない。今ある状態を受け入れて前向きに自己の理論を展開し、そして評価されている。 彼の印象から家庭的で温和な人物を想像していたが、実生活では二度の離婚経験の経緯についての記述があったのは意外だった。病の影響で、周りで世話をする人には、いろいろ苦労もあるようだ。意思疎通は大きな問題で、日本でも「飯・風呂・寝る」の三語しか話さない夫に愛想を尽かす妻がいるが、もしかするとそういう家庭環境になってしまったのかなと思った。(有名な科学者には大変失礼だが、、) それはともかく、裕福で良い家系に育ち、平和な環境で大きな苦難もなく、同様にベストセラーを書いて有名になったドーキンスの自叙伝とは、全く対照的で面白かった。
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豊かに恵まれた人生だった。障害者は自分の欠陥に邪魔されない仕事に打ち込めばいい。できないことをを悔やむにには及ばない 放射は熱を奪うから、ブラックホールは質量を失って収縮し、やがては蒸発して跡形もなく消えうせると思われる
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スティーヴン・ホーキング博士と言えば、私より上の世代にとっては、宇宙の歴史を一般人向けに平易に書いた「時間小史(邦題:ホーキング、宇宙を語る)」が日本を含む世界中でベストセラーになった宇宙論を研究する理論物理学者であり、同時にALS(筋萎縮性側索硬化症)で電動車いすで移動され、コンピュータ音声でコミュニケーションされる方ということで、いろんな意味で有名な方ですが、最近の若い人に聞いても「それ誰ですか?」と言われたことが何度か。 とは言う私も、博士の人となりや来し方についてはほとんど知りませんでしたので、今回本書でいろんなことを知り、驚かされました。 大学学部の最終学年で突然体の動きがおかしくなり、ALSの診断をされたこと。診断が出た直後に最初の奥さんと出会い、結婚したこと。でも離婚したこと。(その際に博士のとった行動が、驚き!)。かなり早い段階で死を覚悟されたが、今もお元気であるように予想をはるかに超えて長生きをされていること。 弱冠32歳で英国のアカデミーの会員になり、35歳でケンブリッジ大学の教授職となったこと。 たまたまカリフォルニア工科大学やケンブリッジの同僚が、パソコンとシンセサイザーによって他人とコミュニケーションする機器を作ってくれなかったら、他人との対話ができなくなっていただろうこと。 ということようなを、博士は驚くぐらい淡々と、クールにニュートラルにさらっと記述しています。 最終章で、博士は、ごく短く、ご自分の人生全体を振り返っておられます。 ・ALSを患い始めたときは自分の不幸を嘆いたこともあったこと ・だけど人生を総体としては満足していること ・病気は研究生活の邪魔というよりは、大学に研究だけに打ち込ませてもらえたので得をしたと思っていること ・有名人になって生活が不自由になった時期もあったこと ・世界中いろんな国に行ったり、いろんなことをしてきたこと と書いておられます。 このようにクールでニュートラルなのは、理論物理学者(数学者)だからなのか、大宇宙の成り立ちを構想する学者だから、俗世間の小さい出来事は気にならないのか。もし博士と対話することができたら、ぜひ伺ってみたいです。
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ホーキングの小自伝.本文120ページほど. 半日で読み終えられる.戦後間もなくのオックスフォードの雰囲気を伝える写真がいい. 後半の自身の研究の部分は素人向けに書かれてはいるんだろうが,なかなか難しい.
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