シリアル・イノベーター の商品レビュー
『マッキンゼー ホッケースティック戦略』をよんでいるところだが、"戦略策定に社内政治が影響し始める"というくだりで、こちらのシリアル・イノベーターのスキルにも政治的手腕が必要とされていることを思い出しました。
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イノベーションには2つのタイプがある。一つは既存の製品を改善する「段階的イノベーション」で、もう一つは既存製品を格段に向上させる、もしくは革新的な製品を生み出す「ブレークスルー・イノベーション」である。 後者のイノベーションを生み出す担い手として、「シリアル(Serial)=連続...
イノベーションには2つのタイプがある。一つは既存の製品を改善する「段階的イノベーション」で、もう一つは既存製品を格段に向上させる、もしくは革新的な製品を生み出す「ブレークスルー・イノベーション」である。 後者のイノベーションを生み出す担い手として、「シリアル(Serial)=連続的・幾度となく」イノベーションを起こす人材、しかも成熟した企業の中でそれを起こす人材を位置づけている。これが「シリアル・イノベーター」。このシリアル・イノベーターを中心としたイノベーションプロセスを明らかにした内容。 「砂時計型」イノベーションプロセスや、シリアル・イノベーターが身に着けている、パーソナリティ(Personality)、パースペクティブ(Perspective)、モチベーション(Motivation)、プレパレーション(Preparation=構え:取りかかるための準備や心構え)、プロセス(Process)、社内政治(Politics)を示したMP5モデル、さらに、シリアル・イノベーターが、技術開発も顧客インサイトも市場ニーズの発見もすべてやってしまい、画期的な技術の探求も、顧客ニーズの精緻な理解も、市場という大きなマーケットの分析も、全部を何度も行ったり来たりしてプロジェクトを引っ張っていくという行動を示す「イノベーター主導型イノベーション」を示している。
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タイトルにある「非シリコンバレー型」に興味を持ち購入。想定では、社会起業家や地域資本主義のような事例かと思ったが、内容は大企業におけるイントレプレナーだった。大きな組織でイノベーションを起こすために必要な取り組み姿勢や政治力、物事を進めるプロセスなどが解説されている。「複眼思考」...
タイトルにある「非シリコンバレー型」に興味を持ち購入。想定では、社会起業家や地域資本主義のような事例かと思ったが、内容は大企業におけるイントレプレナーだった。大きな組織でイノベーションを起こすために必要な取り組み姿勢や政治力、物事を進めるプロセスなどが解説されている。「複眼思考」「顧客主義」「価値の定義」「実現性の棚上げ」など、社内に限らずイノベーターに必要なことが学べる 一冊。
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(課題だったので)2回目。 1回目:社内政治に技術者が関わることについて言及したのは新鮮。でもこんなスーパーマンいるんだろうか? だったのが、 2回目:大企業であっても自分が及ぼせる影響についてあきらめてはいけないな になりました。同じ本でも違うものです。
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イノベーションをどんどんと生み出す人間、イノベーターの特徴やそういった人間が活躍するためにはどんなマネジメントが必要かについて書かれている。 イノベーションを生み出したいと思う人間にとって、シリアルイノベーターとはどんな人間かを知ることは重要と思った。
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実ビジネスやコンサルタントとしての経験も持つ大学教授3名が、成熟企業においてブレークスルーを連続的に生み出すことに成功している「シリアル・イノベーター」に着目・分析し、その特性や行動のメカニズムを「MP5モデル」と名付けてフレームワーク化したビジネス書。 著者によると、シリアル...
実ビジネスやコンサルタントとしての経験も持つ大学教授3名が、成熟企業においてブレークスルーを連続的に生み出すことに成功している「シリアル・イノベーター」に着目・分析し、その特性や行動のメカニズムを「MP5モデル」と名付けてフレームワーク化したビジネス書。 著者によると、シリアル・イノベーターは、これまで誰もが気づかなかった視点から顧客の新たな課題を発見・深堀し、その解決のための技術を様々な要素の組み合わせによって編み出すとともに、製品開発や普及促進といった下流工程に至るまですべてのプロセスに関与する。さらにはその過程で顧客と深い関係を築きながら、一方で社内政治も厭わず、むしろ前向きに取組んで社内の信頼を勝ち得るという。 そのために必要な資質として、並外れた好奇心や探究心、自立心や忍耐力といったパーソナリティ、利他の精神などのパースペクティブ、内発的報酬に根ざしたモチベーションなどを備えたシリアル・イノベーターは、それゆえに既存の大企業の戦略とは馴染まない面も多いため、良き理解者としてのマネージャーが不可欠となる。企業の実態に即した体系的理論として、読み応えのある一冊。
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金融業とて間違いなくイノベーションは必要なので、本書の定義するシリアルイノベーターの存在及び発見及びその存在を最大限生かす組織作りは不可欠。 自分がシリアルイノベーターだと声高らかには言うことができないものの、彼らが持つ特性のいくつかは持っている。 だとしてどのように会社に還元し...
金融業とて間違いなくイノベーションは必要なので、本書の定義するシリアルイノベーターの存在及び発見及びその存在を最大限生かす組織作りは不可欠。 自分がシリアルイノベーターだと声高らかには言うことができないものの、彼らが持つ特性のいくつかは持っている。 だとしてどのように会社に還元していくかということについて本書を参考にしながら実践していきたい。
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シリアル•イノベーター自身、その候補は自分を鍛える指針を知ることができる。また、その周りの人々、特にイノベーションを求める企業にとって価値のある本である。 結局のところ、人材をどうするかが会社経営でもプロジェクトでも成否を決する大きな要因である。そこでシリアル•イノベーターという...
シリアル•イノベーター自身、その候補は自分を鍛える指針を知ることができる。また、その周りの人々、特にイノベーションを求める企業にとって価値のある本である。 結局のところ、人材をどうするかが会社経営でもプロジェクトでも成否を決する大きな要因である。そこでシリアル•イノベーターという存在を明らかにしているのが本書である。 天気予報は前の日の天気の通り言えばほぼ当たるそうだ。イノベーションが要らないと経営とは当たり障りの無いことをすることと言える。つまり、先人のイノベーション引き継いでいるだけで評価した人が評価する人はシリアル•イノベーターであるはずもない。 企業としては、多様な人材を登用し、好きなことをさせつつ、シリアル•イノベーターたる素質を伸ばすことが必要である。積極的に育てる必要も無いのかもしれない。ようは育つ環境があれば良いのだから。 だからと言って従来型のマネージャー、すなわち才能が無いものが実行するイノベーションと称するものに投資するのは論外だ。
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何か全然しっくりこんなーメーカーの技術よりのはなしだからかね?非シリコンバレー型の意味もよーわからん
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非定型的なFuzzy Front-End(FFE)の段階で、テクノロジーサイドとマーケティングサイドの双方が関与できる仕組みを持っていないのが、日本の大企業の共通課題。カタチだけ真似しても、上手くいかないでしょう。
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