1,800円以上の注文で送料無料

粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/01/25

ライブドアの株式に投資した個人が粉飾決算によって被った損害をめぐる判決の記録を書いた一冊。 本書を読んでライブドア事件の違う側面も感じました。 球団買収やニッポン放送の騒動など世間を揺るがした裏で株式を様々な人が売買を行うなか、粉飾決算で株価は暴落。その損失を請求する弁護団や原...

ライブドアの株式に投資した個人が粉飾決算によって被った損害をめぐる判決の記録を書いた一冊。 本書を読んでライブドア事件の違う側面も感じました。 球団買収やニッポン放送の騒動など世間を揺るがした裏で株式を様々な人が売買を行うなか、粉飾決算で株価は暴落。その損失を請求する弁護団や原告の姿というのが本書では克明に書かれています。 堀江氏や宮内氏を筆頭とする刑事裁判の行方や機関投資家の裁判の行方などが裁判を左右していくことになるのがわかるとともに時代の寵児として祭り上げたマスコミに対する原告の思いが非常に印象に残りました。 日本生命やフジテレビなど機関投資家は判決が被告にとって有利になりますが、個人となると投資は自己責任ということもあってか本件でも上告まで行い、初期の判決は非常にシビアなものであることを本書を読んで感じました。 株式投資は金融ビックバンの影響でネットの普及もあり敷居も以前からは低くなってますが、その裏で投資判断の最有力の材料となるべき、決算数値を不正を行う粉飾決算は断固として許されるべきではなく、本書の案件は金融市場にとって非常にこれから光明のあるものだと感じました。

Posted byブクログ