イーヨくんの結婚生活 の商品レビュー
朗らかで優しいお母さん幽霊の語り口にほっこりしながら読み進めました。 なんで?が解決してない部分もところどころありますが、さすが大山さん。 しっかり抑えて、読み終わりのスッキリ晴れやかな気持ちは毎度安心して読めます。
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イーヨくんの不思議な人物像を不思議に感じながら読み進めていたが、 最後は温かい結末でほっこり。 読みやすく、心に落ちてきやすい一冊。 “心が開いている時、この世は美しい。” この言葉に実感がもてる日常を送ることができるということは、幸せに心が満たされているということなのかなぁ...
イーヨくんの不思議な人物像を不思議に感じながら読み進めていたが、 最後は温かい結末でほっこり。 読みやすく、心に落ちてきやすい一冊。 “心が開いている時、この世は美しい。” この言葉に実感がもてる日常を送ることができるということは、幸せに心が満たされているということなのかなぁと思った。
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イーヨ君が優秀と判りホッとしたが、薫さんが一癖ありそうで、心配した。 結局、イーヨ君には、良かったか? 波子さんご苦労様でした。
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夏目伊代太27歳 夏目家の5男である彼は、死んだ長男の通夜に現れた謎の妊婦と長男の代わりに結婚しろと言われ… 人に言われたことを全て「いいよ」と受け入れてしまう伊代太。 みんなからイーヨくんと呼ばれ、いいように使われるイーヨくんは頼りなく不思議な青年です。 死んだ長男が亡くな...
夏目伊代太27歳 夏目家の5男である彼は、死んだ長男の通夜に現れた謎の妊婦と長男の代わりに結婚しろと言われ… 人に言われたことを全て「いいよ」と受け入れてしまう伊代太。 みんなからイーヨくんと呼ばれ、いいように使われるイーヨくんは頼りなく不思議な青年です。 死んだ長男が亡くなって20年経っている母親に天国で再会し、イーヨが心配だ…と母に言ったことで母親が夏目家を見に行くと… ちょっとファンタジーっぽい設定で物語は母親観察日記風に進みます。これがまた良い。 ハッピーエンドの素敵な物語。 あなたもきっとイーヨくんが大好きになるはずです(・`◡︎´・)ゝ
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この本は凄い! 感動するかしないかは読み手それぞれだと思うけど、後半の、話の収束に向かっていく流れが見事。変な例えかもしれないけど、絡まった糸が少しずつほぐれていって、最後にさあ~っとほどけた時のような感覚を覚えました。 大山さんは物語を組み立てる能力が素晴らしいと思います。
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「あの女」 お腹の中にいる命に。 断らないと分かっているからこそ面倒を押し付けたのだろうが、いくら初対面とはいえ少しは違う話し合いはなかったのか。 「結婚式」 喪に服しながらの式。 もしも本当に仕事を手伝ってもらっテイルのであれば、心の内に留めることなく事実か確認した後に問い詰...
「あの女」 お腹の中にいる命に。 断らないと分かっているからこそ面倒を押し付けたのだろうが、いくら初対面とはいえ少しは違う話し合いはなかったのか。 「結婚式」 喪に服しながらの式。 もしも本当に仕事を手伝ってもらっテイルのであれば、心の内に留めることなく事実か確認した後に問い詰めるべきだろう。 「奇妙な嫁」 少しずつ変わる二人。 無理して失敗して損害を被るくらいなら始めから断る方がいいが、そういう考え方で無理だと伝えたわけではないだろうな。 「苺」 罪悪感を抱かせる事。 本当に弟を護ろうと思っていたのであれば、忠告するだけでなく当日は理由を付けて休ませるなど対応できたのではないか。 「そのとき世界は」 子供を抱いて告白を。 何も感じることが無ければ置き手紙でも書いて消えていただろうが、話さねばならないと思ったから全てを語ったのだろう。
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あずかりやさんシリーズが好きだったので、図書館で借りてみた。 これも好き。 いいよが口癖のイーヨくん。 頭は良いけど、少々難あり。 お兄ちゃんの婚約者と結婚⁉️という強引な成り行きもうなずけるような流れ。 読んでいくとじんわり皆の優しさや切なさが込められていて、なんかいい。 登場...
あずかりやさんシリーズが好きだったので、図書館で借りてみた。 これも好き。 いいよが口癖のイーヨくん。 頭は良いけど、少々難あり。 お兄ちゃんの婚約者と結婚⁉️という強引な成り行きもうなずけるような流れ。 読んでいくとじんわり皆の優しさや切なさが込められていて、なんかいい。 登場人物に悪人がいないところとか、小路幸也さんの本と近いかも。
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『イワンのばか』みたいな話かなと思って読んだが、全く教訓的なところなどなく、展開を十分楽しめた。 また、語りを務めた母親の事故死の謎をはじめとするミニミステリー要素もあり、作者の上手さが味わえる作品だった。
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表紙の絵、そして本のタイトルを見る限りでは全編ほのぼの。 前振りからして、何でも「いいよ」と請けおってしまう青年のドタバタ風? なんて感じで読み始めたら、違ってた。。 おっと、これは…以外に切ない、でもじんわり来るお話。 大山淳子さん初めて読ませていただきました 他の本も読み...
表紙の絵、そして本のタイトルを見る限りでは全編ほのぼの。 前振りからして、何でも「いいよ」と請けおってしまう青年のドタバタ風? なんて感じで読み始めたら、違ってた。。 おっと、これは…以外に切ない、でもじんわり来るお話。 大山淳子さん初めて読ませていただきました 他の本も読みたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何と普通じゃない夏目家の人たち。 しかし、志賀のおじさんの思いつきが一番突拍子もない。 亡くなった甥で、夏目家の長男であった太一郎の婚約者・太宰薫(妊婦)を、末っ子で「いいよ」しか言わない伊代太・通称イーヨくんと結婚させようだなんて! 志賀おじさんは、伊代太の亡くなった母親・小春のお兄さん。 両親に代わって、20年間ずっと夏目家の兄弟たちの面倒を見て来たのだ。 (お堅くて口うるさいが、妻の波子さんと共に、ありえないほどいい人だと思う) 志賀おじさんは一応、頭の中で亡き妹と押し問答はした。 「彼女とお腹の子を伊代太に押し付けるなんて」 「伊代太を太宰さんに押し付けるんだ」 苺、お母さん、初めての「いやだよ」 …きっと運命だったのだ。 亡くなったお母さんの目を通して、悲劇的なこともほんわりと話される。 おとぎ話かもしれない。 でも、とても良いおはなしだった。
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